■5歳差は礼儀を忘れずに
まずは、佐藤さんに5歳差のアプローチ方法を聞いてみた。
「5歳程度なら、女性も『可能性としてアリかな?』と受け入れやすい年齢差です。だからこそ、慎重にアプローチしたほうがよいでしょう。年上女性は、年下男性から偉そうな発言されると『経験ないくせに』『歳下のくせにタメ口?』『人と接するときのマナーや常識を知らない人は嫌』と感じます」(佐藤さん)
比較的年の差が小さい5歳差だが、それだけに接し方を間違えると失礼な態度ととらえられることもある。
「関係性をつくる初期段階では、敬語で尊敬している気持ちを出しつつ、ちょっと可愛らしさを含めるとよいですね。笑顔を絶やさず愛想よく話しかけ続けていると、『感じのいい人かも。話してみようかな』と心を開きやすくなります。仕事面では高い能力を見せ頼れそうな部分を知ってもらうと、対等な関係を築くことにつながります。女性側が年上であることを感じにくくになったら、お付き合いに発展できるでしょう」(佐藤さん)
まずはきちんとした態度で相手への敬意を示しつつ、自分の能力や長所を知ってもらうことが大事なのだ。
■10歳差は年齢差を感じさせず
ユーザーの投稿にもあったが、10歳程の年齢差からアプローチが難しくなる。
「10歳以上離れていると『まさか』と思われることは確実です。好意を示してストレートにアタックしましょう。年上女性が最も気にするのは年齢差です。年齢を感じさせる言動をしたり、年齢を言い訳することのないように気を配りましょう」(佐藤さん)
ある程度の年の差となると、ささいな言動で相手を傷つける可能性もある。年齢に関する話をするときには、慎重に言葉を選ぼう。
「男性は縦社会の意識が強いので、年上女性を立てようとしがちです。もちろん礼儀をわきまえることは大切ですが、どちらかというと横社会意識が高い女性は『フランクに接してほしい』と思っています。なので、自分の意見をビシッと口にしたり、逆に弱さを見せたりと素直な姿を見せるとよいでしょう。その上で、真剣に自分の思いを伝えると受け入れてもらいやすいでしょう」(佐藤さん)
5歳差のケースとは異なり、できるだけ年の差を感じさせないような態度が距離を縮めることにつながるのだ。
■10歳以上の年齢差は真剣さを強調
年の差が10歳以上ともなると、冗談ともとらえられる可能性があるという。「これは冗談ではない」と伝えて真剣に話し合うことが大切だと佐藤さんは続けた。
「告白すると年齢のことを引き合いに出され、何度か断られる可能性が高いです。しかし、自分の気持ちを本音で語った際、相手がきちんと耳を傾けてくれるのなら恋愛に発展していく可能性もあります。そのためにも日頃から『若いのにちゃんとしてる』という評価を得られるようにしておきましょう」(佐藤さん)
自分の気持ちが冗談だと片付けられないためにも、日頃の態度や言動で周囲からの信頼を得ていこう。
「しかし、結婚となると簡単にいかない可能性があります。最大のネックは男性側の両親。基本的には反対されることを覚悟しましょう。彼女が傷つかないように配慮しながら、時には両親と戦う姿勢を見せることが大切です」(佐藤さん)
佐藤さんいわく、日本人女性は年齢に対してネガティブなイメージを持っていることが多いという。そのため、年下男性からアプローチされた場合、基本的には疑うことからはじまるようだ。年上女性との関係を築きたい場合は、相手の気持ちを解きほぐしつつ、真摯な姿勢を見せることが大事なのだ。
●専門家プロフィール:佐藤律子
1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職。仙台初のレストランウエディング事業で驚異的な売上を達成。2001年ウエディングと婚活事業で起業。1000組以上を結婚に導いた経験から男女間の教育コンテンツ(一社)異性間コミュニケーション協会を設立。