“おしりのトラブル”も、あくせく働くビジネスマンを悩ませる健康問題のひとつ。リスクの高い生活習慣が「いぼ痔」や「痔ろう」などにつながってしまうのだ。他人に相談しづらかったり、医師の診断を受ける勇気が出ず、悪化してしまう場合も多い。
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では、実際にどのような生活習慣がおしりのトラブルを生む要因になってしまうのか、詳しく紹介していきたい。
■オフィスワークがおしりに負荷をかける
おしりのトラブルの代表格である「痔」は肛門の病気の総称で、「いぼ痔」、「きれ痔」、「痔ろう」が三大疾患として知られている。
痔になる原因は様々だが、便秘や下痢、排便時のいきみ、座りっぱなしでいること、などが主なものとして挙げられる。肛門の内側と出口付近には毛細血管が集まった部分があるが、この毛細血管がうっ血することで引き起こされるのが「いぼ痔」である。
オフィスワークで長時間にわたって椅子に座っていると、肛門付近に圧がかかって血行が悪くなってしまう。これによって腫れた部分が「いぼ痔」になってしまうのだ。
座り仕事が中心という職場に勤める方であれば、ある程度の時間ごとに席を立って歩くことを心がけ、椅子の上にクッションを敷くなどしておしりへの負荷を減らせるようにしたい。
さらに、オフィスのクーラーが効きすぎて長時間の冷えを感じるような状況も肛門付近の血行を悪くする要因となるため、冷え対策も心がけよう。
■お酒の飲み過ぎやストレスも痔の原因に
便秘気味で排便時に強くいきみ過ぎることも、長時間座っているのと同じように肛門周辺に大きな負荷をかけてしまうため、「いぼ痔」の原因になる。また、便秘によって硬くなった便が「きれ痔」を引き起こすこともある。
つまり、便秘は痔を生み出す大きな原因の一つなのだ。ビジネスマンであれば、食生活が不規則になったり、栄養の足りない簡単な食事で済ませてしまったりすることも多いと思う。また逆に、脂っこい食べ物を食べ過ぎることもあるかもしれない。こういった食生活が便秘を引き起こし、痔に発展するケースも多いのだ。
さらに、慢性的に仕事のストレスがかかり続けているような状況や、運動不足になりがちな生活も、やはり便秘や痔へとつながっていく可能性がある。特に、仕事のストレスからアルコールを過剰に摂取してしまうことの悪影響は大きい。ある調査によれば、「痔ろう」を患う人の男女比では男性の方が多く※、これには諸説あるが、仕事のストレスとその反動としてアルコールの摂取量が増えて引き起こされる下痢や軟便が原因だとも考えられている。
※:肛門疾患診療ガイドライン2014年版
おしりのトラブルを回避するためにも、全面的に生活習慣を見直すよう心がけたい。具体的には、食物繊維を豊富に含む食事を心がけること、水分を十分にとること、アルコールや香辛料を過度に摂取し過ぎないこと、適度に運動を行うこと、などである。これらは痔に限らず、健康な体を保つ上で常に意識しておきたいポイントだ。
規則正しい生活をすれば、排便のリズムが一定になり、おしりへの負荷も軽減されるはず。以上のようなことを意識して、忙しい毎日の中でも快適なおしりを保とう!
提供:天藤製薬株式会社