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日本一短いのは?立ち位置はなぜ違う?エスカレーターおもしろ情報

日本一短いのは?立ち位置はなぜ違う?エスカレーターおもしろ情報3月8日はエスカレーターの日である。日本初のエスカレーターが設置され、試験運転が行われたのが1914年の3月8日ということにちなんで制定された。普段からお世話になっているエスカレーターだが、なぜ関東と関西で立ち位置が違うかなど疑問も多い。そこで今回、雑学共有サイト「GakuSha」の管理人である曽根翔太さんに、エスカレーターにまつわるさまざまな疑問をぶつけてみた。

■日本一、日本初のエスカレーター


最初に聞いたのは、日本で一番長いエスカレーター、そして一番短いエスカレーターだ。

「香川県に存在する遊園地『ニューレオマワールド』内に設置された『マジックストロー』と呼ばれるエスカレーターが、日本で最も長い距離を移動するエスカレーターです。その距離は約96メートルもあり、高低差は約42メートルにもなります。逆に、神奈川県に存在するデパート『岡田屋モアーズ』内の、高さわずか83.4センチメートルのエスカレーターが日本で最短とされます」(曽根さん)

なんと1メートルにも満たないエスカレーターがあるとは……。次に、日本第一号のエスカレーターについて教えてもらった。

「日本初のエスカレーターは1914年に登場しました。設置されたのは、東京、日本橋にある三越百貨店で、当時はかなりの話題を呼びましたが、設置から9年後の関東大震災によって焼失してしまいました」(曽根さん)

すでに焼けてしまっているとは、とても残念なことである。

■関東、関西のエスカレーター立ち位置の違いについて


関西と関東では、エスカレーターの立ち位置が違うという話をよく聞くが、そもそもルールそのものは存在するのだろうか。

「エスカレーターは動かずに乗る人と、歩いて乗る人に分かれます。一般的には、歩いて乗る人への配慮で片側をあけて乗るのがマナーとされますが、本来は危険行為なのでエスカレーターで歩いてはいけません」(曽根さん)

本来エスカレーターは動かずに運んでもらう乗り物である。なぜ日本では独自のルールが生まれたのだろうか。

「関西では右立ち、関東では左立ちが一般常識になっています。世界基準でいえば、右側に立つのが一般的なようです。関西では大阪万博の時代に右側に立つようにアナウンスされていたという背景もあったようです。これがきっかけで右立ちになったという説もありますが、諸説ある中でいずれも確証にいたる文献はありません」(曽根さん)

本来は、右側に立つのが一般的ということだ。関東圏に住んでいる筆者にとっては、若干の違和感は否めない。

■螺旋(らせん)状のエスカレーターは実在するのか?


最後に、「教えて!goo」「螺旋状エスカレーターはないのか」という質問が寄せられていたので、このことについても聞いてみた。

「日本が誇る電気メーカーである三菱電機は、世界で唯一の螺旋状のエスカレーターを製造する技術をもっています。螺旋状のエスカレーターは『スパイラルエスカレーター』と呼ばれ、国内外問わず多くの施設に導入されています」(曽根さん)

どうやら螺旋状エスカレーターは複数存在するようだ。是非一度、乗ってみたいものである。

普段から慣れ親しんでいるエスカレーターに関するもやもやが、ようやく晴れた気がするが、立ち位置に関するルールは、そろそろ全国的に統一されてもよいのではないだろうか。2025年に大阪万博が開催されるという話もあるので、その時には是非、日本中に再度アナウンスして欲しいものだ。

●専門家プロフィール:曽根 翔太
雑学共有サイトGakuSha管理人。 著書に『知識の殿堂』(彩図社)、『考える雑学』(大和書房)がある。
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