
■多彩な缶詰が揃う隠れ家的なお店
「缶’s Bar」は、JR秋葉原駅の中央改札口を出てすぐの高架下にあるお店。その名の通り缶詰をつまみにしながらお酒が楽しめる「缶詰バー」だが、缶詰以外にも揚げ物などの一品料理も注文することもできる。お酒はビールから地酒まで、さまざまな種類が揃う。もちろん、ソフトドリンクも用意されている。


店内の棚には、サバやサンマ、焼き鳥、コンビーフなど、定番のものを中心に約30種類の缶詰が陳列されている。なかには一定以上の年齢の人には懐かしいクジラや、辛いモノ好きならグッときそうなサンマのハバネロトマト味などの変わり種も。
基本的に缶詰はお店のスタッフが開けて渡してくれるが、コンビーフのような「開ける楽しみ」のある缶は未開封のまま渡してくれる。また缶詰によっては、ひと手間かけて調理して出してくれるメニューもある。


■定番から懐かしの味まで人気缶詰5選!
スタッフの方によると、季節や在庫状況によってもお店に出している缶詰のラインナップは変わるとのこと。とくに魚の缶詰は漁獲量によって流通が減り、出したくても出せないことがあるのだとか。またテレビなどへの露出によって人気が急上昇してお客さんのニーズが高まることも。そのため、「その時々で変動はありますが」と前置きして、現在人気の缶詰5つを教えてくれた。
まず、男性だけでなく女性にも人気という「マッシュルームのアヒージョ」。ガーリックオイルの風味や香りを活かすため、必ず業務用のオーブンで温めてから出しているそうだが、その分味も濃厚なので、お酒はさっぱりした喉ごしのハイボールやワインなどがおすすめ。ちなみにお店には、ちょっと珍しい缶入りワインも置かれているので一緒に注文してみるのもよさそうだ。


鍵状の金具を使って開けるのが楽しい「コンビーフ」も根強い人気がある。こちらも味が重めなのでビールやハイボールが合う。
「鯨の旨煮」は、年代によっては子どもの頃給食で出された思い出があるクジラ肉をやわらかく煮込んだ缶詰。懐かしさから手にとるお客さんも多いという。こちらは日本酒との相性が抜群。


このほか、定番の「やきとり」や「さんまと柚子胡椒」も安定した人気。また、トップ5以外では「サヴァ缶」などのサバ缶の人気が最近急上昇しているとのことだ。


■缶詰を美味しく食べるには?
缶詰を開けたら、手を加えずそのまま食べてしまうという人も少なくないと思うが、それだとやっぱりちょっと味気ない感じがする。よりおいしくいただく方法はないだろうか?
お店の方に聞いてみると、「『マッシュルームのアヒージョ』のようにオイル漬けのものは、湯煎したり、器に移し変えてレンジで温めたりするだけでもグッとおいしくなりますよ」とのこと。また、缶詰によってはゴマやチーズをトッピングしたり、レモンを絞ったりしても風味が増すことがあるそうだ。
「たとえば『やきとり』は粒マスタードやパセリを加えてレモンを一絞りすると爽やかな味になっておいしいですよ。当店でも『レモンチキン』としてメニューに加えています」
実際に「レモンチキン」を頼んでみたところ、オーブンで温められた「やきとり」の缶の縁にレモンが添えられた状態で登場! レモンを絞って混ぜてから食べてみると、レモンの酸味と粒マスタードのスパイシーなアクセントが効いていて、サッパリした味わい。これならいくらでもお腹に入りそうだ。


せっかくバーに来たのだからドリンクも頼もうと思いスタッフの方におすすめを聞くと、缶詰を使ったお店のオリジナルサワー、「みかん缶サワー」と「桃缶サワー」があるという。そこで、さっそく注文することに。
「みかん缶サワー」は、みかんの缶詰とミカン酒を加えてつくったもので、自然な甘さとスッキリした飲み口が特徴。後味も爽やかなのでどんな料理にも合いそうだ。一方、「桃缶サワー」は白桃の缶詰を使用。こちらも飲みやすく、どの料理にも合うので、ちょっと変わったお酒が飲みたいときなどに試してみてはいかが?


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●施設情報
缶’s Bar
場所:東京都千代田区神田花岡町1-19
「缶’s Bar」店舗情報ページ