■アプローチされているのか、しているほうなのかがカギ
まずは気になる「性別によって恋愛の減点、加点方式は変わる」というのは本当なのか、単刀直入に聞いた。
「本当です。ただ、減点や加点というより『アプローチされる側の女性』と『アプローチする側の男性』の違いと言いかえたほうが分かりやすいかと。恋愛において、男性から女性にアプローチするというのが多いパターンでしょう。男性はアプローチする際、『この子は外見もよいし、性格もきっとよい』とどんどん加点し、気持ちを盛り上げます。一方の女性は、アプローチしてきた複数の男性から選ぶことが多いので『この人の性格はよいけど外見がちょっと』というように減点していかないと、相手を絞りにくいのです」(ゆうきちさん)
減点、加点方式はそのまま「アプローチされる側、する側」に当てはめることができる。アプローチされることが多ければ多いほど、厳しい減点方式で相手を見るのだ。
「そういった背景があり、男性は加点方式で女性は減点方式になりやすいのです。男性であっても、モテる人は減点方式、女性であっても出会いが少ない、あるいはそれほどモテない人は加点方式になりやすいです」(ゆうきちさん)
性別に関係なく、普段からアプローチする側かされる側か、どちらかによって採点方式が変わるのだ。
■減点方式から始まる恋は続かない?
減点方式からはじまった場合、恋愛が長続きしないことが多いという。なぜそのような現象が起きてしまうのか、そのメカニズムを詳しく伺った。
「減点方式で見られている時点で、お相手からするとそれほど魅力的に見られていないことがほとんど。つまりそこまでタイプではないことが多く『好きになれるかもしれない』ぐらいの気持ちから付きあいがはじまり『やっぱり好きになれなかった』と思われて恋愛が終了する可能性が高いのです」(ゆうきちさん)
粘り強くアプローチをして交際に発展しても、結局うまくいかずに破局……そんな経験はないだろうか。
「たとえばお金持ちの超イケメンからアプローチされた場合、少々問題があっても付きあおうとする女性は多いかと思います。そんなチャンスはほとんどないし、相手に魅力がありすぎるため、客観的に見て性格があまりよくない人であっても『でもよいところもあるし』と加点方式になるのです」(ゆうきちさん)
つまり、減点方式で相手を見る時点で、そもそも恋愛が発展しづらいといえる。
■減点方式の恋愛は柔軟性と努力が必要?
減点された状態から、プラスへと恋愛を成功させる方法はないものだろうか。
「減点方式で見られているわけですから、単純に減点されないように努力すれば恋愛が成功するともいえます。相手が『こうしてほしい』と言えば従ったり、ある言動に対して微妙な表情をされたらその言動は避けるようにしたりですね」(ゆうきちさん)
減点方式で判断されるわけだから、単純に相手にマイナスで見られるようなことを避ければよい。
「ただ、努力してまで恋愛するのは大変です。また、好みのタイプも人それぞれで、そのままの自分を好きになってくれる人もきっとどこかにいるでしょう。無理をせずに付き合あえる相手を探したほうがよいですよ」(ゆうきちさん)
恋愛は「惚れたらが負け」という言葉がある。相手からの印象をプラスに変えられるように努力をするか、そもそも減点方式で見られている時点で諦め、ありのままの自分を受け入れてくれる相手を探す努力をするか。どちらを選択するかは、あなた次第だろう。
●専門家プロフィール:ゆうきち
会社役員をしながら「オレポップ」や「やさしい恋愛相談所」、「やさしい婚活相談所」など、恋愛・結婚に関する相談サイトを複数運営する。