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言葉も死ぬことはあるのか。葬送儀礼で生まれた言葉と亡くなった言葉

言葉も死ぬことはあるのか。葬送儀礼で生まれた言葉と亡くなった言葉「死」を意味する言葉は多い。「死亡、死去、死没、永逝、永眠、長逝、往生、逝去、他界、物故」などあるが、これでもまだごく一部である。そして「死」を表現するときは注意が必要だ。聞き手の快・不快は使い方次第である。

今回は葬送儀礼で生まれた言葉、注意が必要な言葉を調べてみた。また生まれる言葉があるということは、当然亡くなる言葉もあるだろう。そのあたりについて心に残る家族葬という葬儀サービスを全国で展開している葬儀アドバイザーに話を聞いてきた。

■まだまだあった「死」を意味する表現


「死を意味する言葉は沢山あります。一部をご紹介します」(葬儀アドバイザー)

・鬼籍に入る(鬼籍は閻魔大王が持つあの世の戸籍)
・冥土へ行く(冥土は修行を怠ったものが死後にさまよう世界)
・泉下の客になる(黄泉(あの世)の下)
・白玉楼中(はくぎょくろうちゅう)の人となる(白玉楼中は白玉造りの天上の楼閣で、主に文人の死を意味する)
・属絋(ぞっこう)を迎える(絋は中国で綿のこと。綿を鼻や口に当てて呼吸や生死を確認していたことが由来)
・身罷る(罷はやめる、やむという意味)

最近では「風になる」が、死を意味する言葉として新たに定着している。

■タブーとされている言葉


「葬儀では良からぬことを連想させる忌み言葉や、不幸の連なりと捉えられる重ね言葉はタブーとされています」(葬儀アドバイザー)

・重ね重ね、たびたび、またまた、重々、再三、再び、返す返す、次々、またまた
・追って、続く
・いよいよ、ますます

現在は家族葬が一般化している。以前のような親族以外を大勢呼ぶような葬儀であれば、これらをタブー視するのもわかるが、身内だけの葬儀であればその必要性はそこまで高くない。忌み言葉や重ね言葉はこの先、確実になくなっていくだろう。

■亡くなった言葉


死や不幸、マイナスなイメージを持つ言葉は意識的に排除されてきた。Jリーグは1994年にサドンデス(突然死)をVゴール、自殺点をオウンゴールに呼称変更した。厚生労働省は2004年にボケや痴呆症を認知症に改定した。その他にも精神分裂病は統合失調症、障害者は障がい者、障がい者スポーツはパラスポーツ、老人はシニア、殺虫剤は虫ケア用品、口臭予防をブレスケア等など、例を上げればきりがない。

見たくないもの、聞きたくないものをオブラートに包んでも、本質は変わらない。場合によっては歪ませる。しかも隠れるだけで消えはしない。そんな言葉が、わたしたちの見えないところではびこり、見えないからこそ規律も配慮もなく、無闇に人を傷つけているかもしれない。

言葉も人と同様に亡くなる。人の場合、死因を明らかにするが、言葉の場合もその原因に思いを馳せれば、自然と見えなかったことが見えるようになるのかもしれない。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

火葬料も含まれた追加費用のかからない格安な家族葬を税込み14万3000円から全国で執り行っている。24時間365日受け付けており、寺院の手配や葬儀後の各種手続きなどのアフタフォローにも対応。

記事提供:ライター o4o7/株式会社MeLMAX
画像提供:ピクスタ
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