■関東を代表する名所、埼玉県秩父市「芝桜の丘(羊山公園)」
緑豊かな自然に囲まれた埼玉県秩父市の「羊山公園」は、市民の憩いの場として親しまれている。この一角には、芝桜の植栽面積が約17,600平方メートル、関東でも有数の広さを誇る「芝桜の丘」がある。
「『芝桜の丘』は秩父市街地を一望できる羊山公園の一角、最寄りの駅(西武鉄道横瀬駅、西武秩父駅、秩父鉄道御花畑駅[芝桜駅])から、徒歩で約20分の小高い丘にあります。公園には40万株以上の芝桜が植えられており、満開になると羊山の南側に絨毯のように広がります。昨年は、ピンク、ブルーをはじめ、9種類の花が咲きました」(秩父観光協会)
主な品種は「スカーレットフレーム」「多摩の流れ」など。見ごろは4月中旬から5月上旬とのこと。
■「芝桜まつり」期間中は市内イベントも盛りだくさん
芝桜の開花最盛期には「芝桜まつり」が行われ、羊山公園内はもとより、秩父市内でも数々のイベントが開催されるという。
「今年の『芝桜まつり』は、4月13日~5月6日に行われます。なお、この間は入園料が必要です。園内の散策が中心となりますが、園内には特設会場『秩父路の特産市』が設置され、地元のグルメや農産品、お土産などが販売されます」(秩父観光協会)
写真映えする見どころスポットを聞いてみると、「秩父のシンボルである武甲山を背景に撮影できる小高いスポット」と教えてくれた。
「他にも園内イベントとして、芝桜の丘をスタートして市内までガイドがご案内する、ジオパークを楽しむウオーキング『ジオパーク秩父ガイドウオーク』や、隣接の羊山公園馬場では『引き馬による乗馬体験』などを予定しています」(秩父観光協会)
また、「春の銘仙館まつり」や「郷土芸能特別公演(秩父屋台囃子、黒谷獅子舞などによる郷土芸能の公演)」といった伝統・歴史的なものから、「秩父鉄道沿線キャラクター わくわくスタンプラリー」のような子ども向け企画まで、バラエティに富んだイベントが秩父市内各所で行われる。
■「芝桜」だけじゃない、羊山公園の見どころ
羊山公園は「芝桜」はもちろん、桜や花菖蒲の名所でもあり、園内にはさまざまな施設が整備されている。
秩父の山並みが見渡せる絶好のビュースポット「見晴らしの丘」や、羊山の由来といわれる羊を飼っている「ふれあい牧場」、秩父のシンボル「武甲山」の自然や地形や地質などがわかる「武甲山資料館」、棟方志功の作品を集めた「やまとーあーとみゅーじあむ」といった魅力的なスポットも多いので、芝桜見学の後には、ぜひのぞいてみたい。
園内一面に広がる愛らしい芝桜を楽しむと共に、地元の名産やお土産に舌鼓を打つ。今年のゴールデンウィークは、秩父の「芝桜まつり」に足を運んでみてはいかがだろう。
○秩父観光なび「芝桜の丘(羊山公園)」
○秩父市HP「羊山公園」
○秩父文化施設探訪
●専門家プロフィール:秩父観光協会