■“割り勘”を求められた女性の心理は?
初デートで食事をした場合、会計は男性が支払うほうがよいのだろうか。もし“割り勘”だったら、女性はどのような心理に陥る傾向があるのか。
「2人の関係性が深まるまでは、男性がおごるほうがよいでしょう。“割り勘デート”が気楽でよいという女性もいますが、初デートでは男性が全額支払ったほうが女性から好印象を持たれやすいです」(服部さん)
その理由について、「女性側はお金を払いたくないわけではない」と服部さん。
「女性はおごってくれる男性に対して、『私は大切にされている』と感じます。まだ信頼関係ができていない状況で“割り勘”を求められると、『彼にとって私はその程度なんだな』と感じてしまうのです」(服部さん)
とはいえ、すべての男性が全額おごってくれるとは限らない。初デートにのぞむ女性はどのような心構えで向かえばよいのだろうか。
「女性側は、好きな男性との初デートであれば“割り勘”のつもりでいましょう。支払いを申し出てくれる女性に対して、男性は好印象を持ちやすいです。『食事は出してもらったからお茶代は出すね』などの気遣いがあるだけでも、印象は違いますよ」(服部さん)
2人の付き合いが安定してきたら、お互いが気持ちよくデートできるよう、支払いのルールを決めるのもよい関係性を築くために大切だ。
■初デートは「時間」が大事
初デートといえば、今後の関係性を決める大事な時間だ。よくある失敗例や気をつけておきたいことを教えてもらった。
「一番のNGパターンは、初デートで過去の恋愛話を聞き出そうとすることでしょう。自分の恋愛遍歴を語るのもやめましょう。デートの鉄則は『2人でよい時間を過ごすこと』です。一緒に盛り上がれるような楽しい話題や、共通の趣味について話すようにしましょう」(服部さん)
さらに、初デートで長時間過ごしてしまうのもよくないという。
「『もう少し一緒にいたい』と思うぐらいで終わるほうが、お互いの気持ちが盛り上がります。さらにデートの時間を短くすると、『この時間をよい時間にしよう』という気持ちが芽生えます。そのため充実したデートになり、次の約束にもつながりやすいのです」(服部さん)
男性からはじめてご飯に誘う場合は、可能であればランチなど昼の時間帯に設定したほうがよいとのこと。
「初デートでいきなり夜に誘われると、女性は『もしかすると彼は体目当てなのでは?』と不安を感じてしまいます。夜のデートやお酒を飲む機会は2回目以降のデートにしたほうが、女性に誠実さを感じてもらえますよ」(服部さん)
服部さんによると、男性は「好き」という気持ちが一気に盛り上がり、女性はじわじわと時間をかけて増大する傾向があるのだとか。そのため男性のペースで近づくと、女性側は気持ちのミスマッチを感じることもあるという。貴重な初デートの際には張り切り過ぎず、相手のペースを尊重しながら一緒に過ごす時間を大切にしよう。
●専門家プロフィール:服部希美
国内最大級のカウンセリングサイト「カウンセリングサービス」所属の心理カウンセラー。「元声優」という異色の経歴を持ちながら、カウンセリングや臨床経験が1000件を越える実力派。
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