■農業体験編
最初に、季節ごとに違った楽しみ方がありそうな、農業体験スポットを教えてもらった。
「埼玉県秩父郡の『小松沢レジャー農園』は、四季折々の収穫体験や自然体験、加工体験などが楽しめる総合レジャー農園です。一年を通していちご狩りやぶどう狩り、しいたけ狩り体験などができますが、季節ごとにもカブトムシ採集やマス掴み、マス釣り、さつま芋堀などを楽しめますよ」(追分さん)
次は、小学校の校舎をリニューアルして建てられた、農業と食の体験型テーマパークだ。
「茨城県行方市にある『なめがたファーマーズヴィレッジ』は、主に特産品であるさつまいもを取り上げ、焼き芋の歴史や魅力を学びます。特に、手づくりスイートポテト教室や、甘くておいしい焼き芋が試食できる『やきいもファクトリーミュージアム』は、お子さんに大人気ですよ。他にも、カブトムシ採集やザリガニ釣り、トラクターツアーなどが体験でき、農業や食に対する好奇心が広がる施設です」(追分さん)
いずれも、無料の大型駐車場完備で安心。旬の食べ物についても学べそうだ。
■漁業体験編
続いて追分さんは、誰もが「こんな身近で漁業体験できるなんて!」と驚きそうなスポットを教えてくれた。
「新宿店や渋谷店、目黒店など、関東エリアに6店舗を展開している『釣船茶屋ざうお』は、自分で釣ったお魚をさばいて食べることが出来る釣船茶屋です。生簀を泳ぐ魚を釣ると、その場で刺身や塩焼き、煮付け、唐揚げなどに調理してくれます。寿司作り体験教室などのイベントも開催しており、都内にいながらにして漁業を通した食育が体験できますよ」(追分さん)
次は、水族館や遊園地の定番、漁業体験施設だ。
「横浜市にある『八景島シーパラダイス』の中ある『うみファーム』です。海に育まれている生き物を体感しながら海を守る活動を行い、自然環境の大切さを楽しく遊びながら学んでいくことを目指してオープンした施設です。例えば、エリア内の『フィッシングスクエア』では、魚釣りが体験でき、その場で調理してもらったものを食べることができます。他にも、『観察なっとくツアー』など、飼育員と一緒に生き物に触れる海育(うみいく)プログラムが実施されています」(追分さん)
「いこーよ」HPでは、印刷して使える限定クーポンを配布中とか。10月末まで有効だそうなので、要チェックだ。
■乳業体験編
関東エリアで、乳搾りなどの体験ができるスポットがあるそうなので、さらに聞いてみた。
「東京都八王子市にある『磯沼ミルクファーム』は、世界で一番小さなヨーグルト工房として有名なスポットです。都内にいながらにして、牛や山羊、羊などを間近で見ることができるほか、酪農体験牧場として乳搾りやバター作り、モッツァレラチーズ作りなどの体験教室が開催されています」(追分さん)
京王線「山田駅」より徒歩約5分という立地も魅力だ。次は、疑似搾乳体験ができる明治の工場だ。
「『おいしい牛乳』や『ブルガリアヨーグルト』などの乳製品を数多く生み出している明治ですが、茨城県守谷市にある『明治なるほどファクトリー守谷』では、等身大の牛の模型で、臨場感あふれる乳搾り体験ができるほか、日常的に消費している乳製品の栄養や乳酸菌の働きなどについて学べます。見学には予約が必要です」(追分さん)
関東エリアでも、食育体験できるスポットがたくさんあると分かった。食欲の秋に、日々口にしている食べ物がどのように生産され、手元に届くのか、子どもと一緒に楽しみながら学ぶ時間を作ってはいかがだろう。
●専門家プロフィール:追分 翔海
熊本大学を卒業後、半年間NYにコメディ留学。総合商社を経て、アクトインディ(株)に入社。全国のファミリー向け大型テーマパーク・遊園地などの集客支援を手掛ける。親子共に楽しめ、学んで成長できる場を世界中に作るのが目標。一児のパパでもある。