![左から後東ようこさん、岡田義徳さん、岡山天音さん、山中さわおさん(the pillows)、オクイシュージ監督](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/a/542301348_5d6f5fcfc7dcb/ORG.jpg)
■山中さわお原案の感動的な青春ストーリー
映画『王様になれ』は、今年で結成30周年を迎えるthe pillowsのアニバーサリープロジェクトとして製作された作品。ボーカルの山中さんの原案をベースにした完全オリジナルストーリーの劇映画作品で、作中ではプロのカメラマンを目指す青年が心に葛藤を抱えながらも自分の人生を切り拓いていく姿が感動的に描かれている。この9月13日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開される予定だ。
舞台挨拶では、主人公の祐介を演じた岡山さん、祐介が恋心を抱くユカリ役の後東さん、祐介が弟子入りを懇願するカメラマン役の岡田さん、監督を務めたオクイさん、原案・音楽を担当した山中さんが登場し、ひと足早く映画を鑑賞した来場者との交流を楽しんだ。
会場にはBUSTERSと呼ばれるthe pillowsの熱狂的なファンが多く詰めかけており、場内は舞台挨拶が始まる前から熱気でムンムン。ゲストが登場すると、劇場全体に割れんばかりの拍手が響き渡った。
主演の岡山さんらが緊張した面持ちで挨拶するなか、山中さんは「(ゲストのなかで)俺だけTシャツという格好ですが……、俳優のような芸能人のようなソワソワした気分でここに立っています」と笑わせ、「今日は来てくれてありがとう。今は達成感でいっぱいです」と観客に謝意を表した。
![左から後東ようこさん、岡田義徳さん、岡山天音さん、山中さわおさん(the pillows)、オクイシュージ監督](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/c/542301348_5d6f5ffc95093/ORG.jpg)
■ゲストのぶっちゃけトークに爆笑の渦!
山中さんは、音楽ドキュメンタリーではなく劇映画作品に挑戦した理由について「これまで15周年、20周年、25周年とバンドのアニバーサリーがあり、ドキュメンタリーを含めさまざまな企画をやってきました。今までにない企画、それもほかのロックバンドがやったことのない企画にチャレンジしたかった」と語り、「今回原案を担当していますが、僕の経験が基になっています。若いときには僕も、祐介のようになりたい自分になれず足掻いているときがありました。登場人物にはすべて自分の過去が反映されています」と説明した。
映画の原案は初挑戦だったそうだが、山中さんは「最終的にオクイさんに丸投げすればなんとかしてくれるだろうという安心感があったからこそできた」とのこと。それに対し、丸投げされたオクイ監督は「さわおくんは、舞台の演出も映画の演出も同じようなものと考えていたけれど、全然別物。僕は舞台演出は経験あるけれど、映画はまったく経験なかったので、最初話を聞いたときはバカじゃないかと思った」とぶっちゃけて会場は大爆笑。
ちなみに、山中さんはオクイ監督に断られたら企画自体を取りやめようとしていたそうで、監督は「逃げ場がないみたいな(笑)。もうやるしかないと腹をくくって引き受けました」と初監督を務めることになった経緯を説明した。
![山中さわおさん](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/3/542301348_5d6f5ffd229b6/ORG.jpg)
![オクイシュージ監督](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/7/542301348_5d6f5ffd9cd21/ORG.jpg)
本作が単独初主演作になる祐介役の岡山さんは「ラストのライブシーンは、the pillowsのツアー最終日の終演後にお客様に残っていただいて撮影したのですが、それがこの映画の撮影初日で……。その場で紹介いただきステージに上がったのですが、モノを投げられるかと思いきやBUSTERSのみなさんは拍手で温かく受け入れ入れてくださって(笑)。本当に貴重な経験でした」と裏話を披露。
その祐介をthe pillowsの世界に誘うきっかけとなるユカリ役の後東さんは、「ユカリはthe pillowsの音楽に救われて生きてきた女の子。私も毎日、the pillowsの音楽と一緒に過ごすことから役作りを始めました。作中でユカリがやるように私もへこんだときに宛先のない手紙を書いてみたのですが、the pillowsの曲が気持ちにすっと入ってきました」と、the pillowsが心の支えになっていたことを明かした。
![岡山天音さん](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/5/542301348_5d6f5ffe10eb1/ORG.jpg)
![後東ようこさん](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/f/542301348_5d6f5ffe84fef/ORG.jpg)
なお本作の撮影は今年の3月にスタートしており、半年経たずに完成したことになる。かなりの過酷なスケジュールだったことがうかがえるが、オクイ監督は「キャストだけじゃなく、スタッフもみんなthe pillowsの曲を聴いて気合いを入れていました。the pillowsのせいでヘロヘロになっているのに、the pillowsに励まされているという……。でも一切手抜きはしていませんし、やれることはすべてやり切りました」と力強く語った。
■キャストが山中さわおの素顔(?)を語る
作中で山中さんと絡むシーンの多かった岡田さんは「さわおさんが祐介に怒鳴るシーンは怖かった」と吐露すると、祐介役の岡山さんもうなづいて同調。それに対して山中さんは「素じゃないですから!僕はあんなに怒りません。監督にもそう言ったのですが、映画のフック的に怒りマックスでいってくださいということで……」と弁解していた。
ちなみに岡田さんは撮影前の緊張感をできるだけなくしたくて、さわおさんにやたらと話しかけていたとのこと。またライブシーンでは観客に話しかけながら実際にカメラで撮影もしていたそうで「すごく楽しくやらせてもらいました」と撮影時に思いを馳せていた。
![岡田義徳さん](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/2/542301348_5d6f5fff0ab23/ORG.jpg)
![山中さわおさん](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/4/542301348_5d6f5fff78402/ORG.jpg)
最後に山中さんは「30年間バンドをやってきて、自分の想像を上回る嬉しいことが今までに3つありました。ひとつは15周年にトリビュートアルバムを出してもらったこと、ふたつ目は全カ所ソールドアウトのアメリカツアー。3つ目は、20周年の日本武道館。これに4つ目がやってきました。自分の想像をはるかに超える映画が完成してとても嬉しく思っています」と感慨深げにコメント。「この感動を胸に横浜アリーナのステージに立ちたい」と、10月に開催される結成30周年のアニバーサリーライブへの意気込みを語って締めくくった。
![左から後東ようこさん、岡田義徳さん、岡山天音さん、山中さわおさん(the pillows)、オクイシュージ監督](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/9/542301348_5d6f5fffed2ea/ORG.jpg)
なお、「教えて!goo」では「the pillowsのおすすめ曲教えて!!」ということで皆さんの意見を紹介してるので、併せてチェックしてみて!
■映画情報
『王様になれ』9月13日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開
(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ
『王様になれ』公式ページ
![映画『王様になれ』のキービジュアル](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/a/542301348_5d6f60006b23b/ORG.jpg)