アウトドアのグッズといえば高価なイメージがあるが、実は100円ショップにもアウトドアグッズが用意されている。そこで今回はアウトドアナビゲーターの渡部郁子さんに、これからのアウトドアシーズンで使えそうな100均グッズを教えてもらった。
■夜間のキャンプで活躍するアイテム
キャンプで野外に宿泊する場合、暗闇を照らしたり、ムード作りに活躍するのが照明系のアイテム。100円ショップにもライトや照明グッズが売られているが、渡部さんはどのようなものを使用しているのだろうか。
「ランタンはすでにいくつか持っているので、100円ショップのものは使っていませんが、キュートな商品が出ているので、テントの目印に飾ったら楽しそうですね。ヘッドランプも100円ショップで見つけて驚きました。防水かどうかなどが気になるので、登山の時は使いませんが、キャンプの時は100均のヘッドランプを使うことがあります」(渡部さん)
水辺や雨で濡れることも想定されるアウトドアでは、防水機能が付いていない照明器具はあまりおすすめしない。だが、100円ショップには頭に装着するタイプの「ヘッドランプ」も販売されている。何かと手がふさがりがちなときに活躍するアイテムだ。
■バーベキューで便利な使い捨て食器
友人や会社の同僚などとバーベキューをするとき、大人数で盛り上がるのはよいものの、後片付けに苦労することはないだろうか。自宅から食器を持っていくとなると、いちいち洗うのも面倒だ。
「あまり使い捨てないように心掛けていますが、大人数で食器を揃えられないときは、紙皿、紙コップなどが活躍します。アウトドア向けのかわいい絵柄で楽しめます」(渡部さん)
バーベキューに使い捨ての紙製食器を持っていくと、使い終わったあとに捨てるだけでよいので労力が最小限で済む。種類も豊富なので、子ども受けのよい可愛らしい柄や模様の紙製食器も多いのがうれしい。更に、よりアウトドア向きの簡易食器も販売されているというので教えてもらった。
「アウトドアで紙食器を使うと、風ですぐに飛ばされてしまうし、大量のゴミが出ます。だからなるべく、繰り返し使える食器を揃えることをおすすめします。バンブー素材の食器は、壊れにくいのでアウトドアに向いています。その上、軽いので持ち運びに便利です。メラミンと違って、土にかえるから環境にも優しいのです」(渡部さん)
ナチュラルなデザインのものも多く、アウトドアにもぴったりだ。更に紙製食器より丈夫なため、風にも耐えうるという。
■100円ショップで揃えるのに持ってこいのアウトドアグッズ
渡部さんだからこそ知る、アウトドアで必要となる意外な100均グッズについて尋ねてみた。
「着火剤、ペーパータオルなどの消耗品は、かなり重宝しています。タレ付き肉や焼きそばなどを調理するときは、バーべキュー用の網やアルミプレートなどを使います」(渡部さん)
食器などと同じく、網やアルミプレートもその場で使ってすぐに処分できるものが便利だ。さらに、キャンプでは必須である水分補給に使えるグッズもあるという。
「100円の価格帯ではないのですが、ウォータージャグも、アウトドアでとても便利です。使い捨てる商品だけではなく、安いのに何度も使える、という逸品を好んで活用しています」(渡部さん)
ジュースやお酒などを貯めておける「ウォータージャグ」。ホームセンターなどで購入すれば数千円ほどのものもあるが、100円ショップなら100円でなくとも数百円で手にすることができる。
いつもと違った空間で過ごすアウトドア。安価に購入できるアウトドアグッズで、より快適に過ごしてみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール:渡部郁子
フリーアナウンサー、ライターとして活動。雑誌やインターネット、ラジオを中心にアウトドア情報や温泉情報などを発信している。