![カレーマニアに聞いた!初心者におすすめのスパイスカレーレシピ](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/a/542491281_6108b6f2960ba/ORG.gif)
■押さえておくべきスパイス
まずは、初心者におすすめのスパイスを聞いた。
「スパイスには『パウダースパイス』という粉状のものと原型のままの『ホールスパイス』がありますが、『パウダースパイス』が簡単でおすすめです。スーパーで手に入る『クミン』、『コリアンダー』、『ターメリック』の3種類は押さえておきましょう。辛いカレーが好きな方は『チリパウダー』を加えてください」(ジュピター石田さん)
それぞれどのような特徴があるのだろう。
「クミンは『カレーといえばこの香り』というスパイスです。古くからソーセージなどの香りづけにも使われてきました。コリアンダーはパクチーの種を乾燥させたものです。葉の部分と異なり、あの独特な香りがしないので、パクチーが苦手な方も安心して使えますよ。ターメリックは日本でいう『ウコン』です。土のような香りが癖になる、カレー作りの影の立役者です」(ジュピター石田さん)
意外にも3種類のスパイスのみで作れるとのこと。たくさん揃える必要がなく、手軽に挑戦できるのはうれしい。
■3種のスパイスで作るカレーレシピ
クミン、コリアンダー、ターメリックで作る「チキンカレー(2~3人分)」の作り方をうかがった。まずは材料を紹介しよう。
「パウダースパイスは、コリアンダー小さじ2、クミン小さじ2、ターメリック小さじ1/2、お好みでチリパウダーを使用します。メインの食材は玉ねぎ1/2個、トマト缶100g(生トマトでも可)、鶏もも肉250gです。そのほかに、にんにくペーストと生姜ペースト各2cm、ヨーグルト大さじ1、コンソメ 3g、バター 10g、水200mlをご用意ください」(ジュピター石田さん)
好みに合わせて塩を少々用意しておくとよいとのこと。
「玉ねぎはみじん切り、鶏もも肉は一口大にし、トマトは潰しておきます。フライパンにサラダ油大さじ2を熱し、中火から強火で玉ねぎが飴色になるまで炒めます。弱火にしてからにんにく、生姜、スパイスを加えてください。香りが立ってきたらトマトを入れて、中火で水分を飛ばします。さらに鶏肉を加えて炒め、その後、水、コンソメ、ヨーグルトを入れ10分ほど煮込みましょう。最後にバターと、お好みで塩を加えて出来上がりです」(ジュピター石田さん)
コクが足りないと感じたら、ハチミツを加えるのもおすすめだそうだ。
「作り慣れてきたらホールスパイスにもチャレンジしてみてください。シナモン1かけら、カルダモン4個、クローブ4個を油で熱してから玉ねぎを炒めると、より香り高い本格的なカレーを作ることができます。鶏肉の代わりにシーフードを使っても美味しいですよ」(ジュピター石田さん)
基本のレシピを習得したらホールスパイスを活用し、さまざまな風味を楽しみたい。
■夏におすすめのインド風チャイの作り方
スパイスと紅茶のティーバッグで、「インド風チャイ(2人分、約300ml)」も簡単に作れるそうだ。
「まず水200mlを沸騰させましょう。そこに砕いたカルダモンホール3個、シナモンスティック1/2個を加え5分ほど煮ます。火を止めてティーバッグ2つ、牛乳200mlを加え、吹きこぼれる直前(約3分)まで沸かしてください。お好みの分量のハチミツを加えれば出来上がりです」(ジュピター石田さん)
カレーとも相性ぴったりだという。
「現地では夏の暑い時期に少量(約70ml)のチャイに多めのハチミツを加え、甘く濃厚なホットチャイを楽しみます。もちろん氷を入れ、アイスチャイにしても最高ですよ」(ジュピター石田さん)
カレーに使われるスパイスは食欲を促進させ、夏バテ予防にも効果が期待できる。今回教わったレシピを参考に、この夏はカレーとチャイでスパイスレシピを楽しんでみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール:ジュピター石田
年に300食以上カレーを食べるカレー好き。 2014年、YouTubeを配信スタート。 インド留学や間借りカレー屋などに取り組み、カレー中心の生活を送る。会社を退職し、最近は自分探し期間を過ごす。Twitter、Instagramでもカレー情報を好評配信中。