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現在日本史を勉強している高校二年生です。
開国前までの日本の歴史は、仏教やお寺は強い力を持ったイメージが強いのですが、神社あまり教科書に出てくるイメージがありません。なぜでしょうか?

A 回答 (4件)

お寺=神社、だったんです。


大昔に仏教を受け入れて、『日本の神様=仏様の化身』、つまり『神様=仏様』『神社=お寺』ってことになったんです。
明治になって、政治的ないろいろから仏教と神道を分ける必要ができて、お前のところは仏教か神道か?お寺か神社か?と分けて、今のお寺や神社になったんですね。
だから江戸時代まで日本人の”神様”は、神道も仏教も分かれておらず、同じ”神様”たちだったんです。

まぁ江戸時代には、昔に戻そう運動みたいなのが興って、大きな神社からは仏教的なものを排除しようみたいなことも行われたのですが、実を言うと、人がくぐれるほどデカい鳥居はお寺の山門を模したものだし、社も仏教の本殿を模したもの、神主も仏僧を模したもの、と神社もずっぽり仏教に染まってしまっているのですが、普通は気付かないほど同化しているのです。
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神社というか、神道は各地の神々を組織的にまとめることはほとんどしなかったのです。

これをしたのは明治以降、国家神道が必要になったからです。

分かりやすく書くと、宗教と言うのは「統治」と一体なのです。キリスト教の宣教師が現地の人々を改宗させつつ、植民地化したように、宗教と言うのは政治と結びついているものなのです。

日本の神道も、豪族のクニの時代はマツリ事として政治と神道が一緒だったのですが、大和朝廷が日本統一を進めていく間に、各地の神々も集合させて「天皇が祭祀をいっしょにやります」とやったために、各地の豪族たちはマツリ(祀り)とマツリ(政治)を分離されてしまったのです。

逆に、天皇は日本統一を果たした後「日本国として統一した宗教がないと国の政治運営がうまく行かない」ということに気が付きます。そのため仏教を輸入してきて、各地に国分寺などを建てて日本の統一化を推進したのです。

このため、各地域には「政治権力のない、でも地元の自然発生的な信仰心としての神社」と「政治権力と結びついた仏教の寺(事実上の役所)」が並ぶことになったわけです。

神社はそのまま「民心の信仰心」良くても「土地の有力者の寄進」で運営されたのです。東大寺のように「天皇などが作らせた神社」ってないでしょう。伊勢神宮は朝廷から寄進を受けていたようですが、それだけで政治的な影響力は持たなかったといえます。

仏教は鎌倉時代になっても、政治に関わり続けます。日蓮は鎌倉幕府に進言して、処刑されそうになりますね。それぐらい仏教僧は政治に力を持っていたのです。

ではなぜ仏教僧が政治的な力を持っていたかと言うと「国家研究機関」だったからです。天文学や病理学、もちろん占いなども含めて長い時間を掛けて研究し、知識を貯めるのは古今東西を問わず「宗教」の役目でした。お寺(教会)などにはたくさんの経典などがあったわけですが、経典だけでなく学問書もたくさんあり、寺は研究所兼図書館だったのです。

ですから、いろいろな知識を持っているのは坊さんたちで、彼らの進言を受けて物事が進んでいった、といえます。
(「薔薇の名前」という洋画があります。ショーン・コネリー主演で修道院(教会)の話なのですが、その修道院には禁書とされている、古代の図鑑や天文学書などがありました。古代には地球が丸いことは知られていたのに、カソリック教会はそれを秘密にし、書物を見ることを禁じたのですが、でもその書物自体は保存していたのです)

こういう「寺の役割」があったため、寺は強い権力をもっていたのです。逆に神社は「地元民の信仰のよりどころ」以上のものにならなかったため、明治時代に国家神道として組織されるまで、表舞台には出てこないのです。
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仏教は徳川幕府が保護しようとして葬式仏教にしたからです。


すなわち檀家制度ですね。このことが災いして仏教=葬式=死というマイナスなイメージが付きました。
 もちろん仏教=死ではないわけです。お祝い事も敬虔な仏教徒なら仏前結婚などもありますし。

 日本神道は明治維新になって天皇をTOPとする国の方針で天皇はアマテラスの子孫という考え方を広めました。それまではお寺の中に神社は普通にありましたが廃仏毀釈などで仏教が追いやられてしまいます。

 明治時代になって国を一つにまとめるために神道を利用したということです。
仏教では宗派がそれぞれ違いますし、国を一つにまとめることはできません。

 このことが現代の日本人の多くが「お祝い事は神社、忌みごとはお寺」ということを刷り込まれていきます。初詣などでもわかるように、神社で柏手を打つことも初詣ですし、お寺で手を合わせるのももちろん初詣です。全国で初詣の参拝客の多いところは神社もあればお寺もあります。
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宗教の性質が違うからです。



神社は神道という宗教ですが、これは自然発生的に
誕生した宗教で、教義や経典の類いがありません。
だから、布教に適さず、組織化も難しいのです。

これに対して、仏教は教祖が人工的に創り出した
宗教ですから、教義や経典も整っており、組織化
に適しています。
こうした宗教を創唱宗教といいます。

神道なんてのは多神教で、お正月に柏手を打つ
ぐらいのことしかやりません。
信者も、信者である、という自覚すら要求されない
宗教です。

日本の神道の信者は1億1千万と言われますが、
ほとんどのひとは、信者なんて意識を持っていない
でしょう。

こういう宗教は団結して、力を発揮する、という
ことに適していないのです。
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