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つまらない質問ですが、お時間のある時にでもおつきあい頂ければ幸いです。

西洋では古典語としてラテン語が広く学ばれていますよね。

日本でもラテン語を学んでいる人がおりますが、殆ど全ての人は英語が一定レベル出来、そのうち半分以上はフランス語やイタリア語などの学習経験もあることと思います。それで、日本人がラテン語を学ぶ場合も普通は日本語を介して 勉強しますよね。そこで少し疑問に思ったんですが、これだとラテン語を学ぶ意味が少し薄れないでしょうか? うまく説明できないんですが、
日本語をある程度話せる英語圏の人が、日本語の教養を高めようと漢文を訓読しないで直接英訳するような感じと申しましょうか....

A 回答 (3件)

#2です。

お礼ありがとうございます。

>古典語に関しては これは私はセットだと思うんですけどね。

セットではない、事例をいくつかご紹介したいと思います。

①私の友人にJ・R・R・トールキンの熱烈なファンがいます。彼女はそのために大学で英語科に進み、言語で指輪物語を読めるようになってしまいましたし、卒論も「トールキンと古英語」のようなものだったようです。
その彼女は翻訳家をしながら、ラテン語にものめり込んでいきました。トールキンは元々人工言語に造詣が深く、物語の中に出てくるエルフ語などはラテン語をベースにフィンランド語などの要素をいれて作ったかなり体系がきちんとした人工言語だかららしいです。

彼女がラテン語を習うのは「トールキンのため」であり、教養としてのラテン語ではないといえるでしょう。

②同様にハリーポッターに嵌った人がいます。彼女は日本で育ったハーフ(日本とアメリカ)で最初は日本語で読み、次に英語(米語版)で読み、米語版と原版が違うことをしってイギリス英語の原語版を読み、イギリス英語を知るにつれてラテン語にも踏み込んでしまいました。
 
彼女も「ハリーポッターの世界を知りたいからラテン語を勉強した」のであって、ラテン語の教養は身についたとしても副産物といえます。彼女は結局アメリカの大学に行ってしまったので、その先は知りません。

③他の言語でも、たとえば僧侶は大学の仏教学部(僧侶養成課程)などでサンスクリット語を勉強します。しかし、それは「読める・書ける」というだけで(卒塔婆に梵字が必要だから)でそれによって梵字で書かれた仏教経典を深く追及する、というものではありません。もちろん高野山にいる大学さんなら別でしょうが、後継ぎとして僧侶になる人はそこまでやらないでしょう。


言語と教養というのは確かにセットの部分はありますが、それは言語を学ぶ際の十分条件であって必要条件ではないと思います。ラテン語を学んでいるからと言って、ラテン語に代表される教養を身に着けるわけではないと思います。もっとmトールキンやハリーポッターを深く追及すること(それ以外のもの、たとえばシェークスピアとか、には興味を示さないこと)でも教養だとお考えなら、たしかに言語と教養は一組といえるでしょう。
でも私は「教養」はもう少し違うものだと思っています。

その上で
>ジア人でも英語の流暢な人が沢山おりますが、西洋人と比べて遜色を感じるのは ラテン語も含めた教養の差ではないかとも思うんですよ。
深く同意します。
シンガポールに行くと、出自や文化が中国系なのに学校で英語しか習わないために、すでに漢文や漢籍に表されている教養がうしなわれています。

そういう人を揶揄してバナナというそうですね。肌は黄色いが一皮むけば中身は白い、ということです。

>そこまでの域に達すれば、もはや 日本語を介さなくても、英語、フランス語、イタリア語などをベースにしてラテン語も学習できると思いました。
これも同意しますが、ラテン語を学ぶかどうかは「興味があるかどうか」ですよね。

>むしろ、そこまでの域に到達していなければ ラテン語を学ぶのは 早すぎるかもしれません。
教養を身に着けたい。質問者様のいうところの「 日本人なら 英語、フランス語、イタリア語などを既にマスターした人が 箔を付ける意味でも ラテン語を学ぶ大きな意義」ならその通りでしょうが、ラテン語がヨーロッパ諸言語に与えた影響や、現在の古典としての立ち位置(利用方法)からすれば、英語ができないけどラテン語は知りたい、というのはあってもいいと思います。

同様に、ヨーロッパ人が日本の漫画に嵌り、日本語を覚えたら漫画の三国志あたりに嵌り、より深い中国古典の世界に入っていく(ただし、三国志をより深く理解するためだけ)ということもあると思います。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

>セットではない、事例をいくつかご紹介したいと思います。
これはちょっと特殊な例ですね。でも、ハリーポッターとラテン語でそんなに関係があるかなあ。

>そういう人を揶揄してバナナというそうですね。肌は黄色いが一皮むけば中身は白い、ということです。
これは面白い喩えですね。

>英語ができないけどラテン語は知りたい、というのはあってもいいと思います。
ただ、日本でも英語の得意な人がラテン語の知識もあると、「わー、ラテン語も知ってるなんて すごい」
と感心されるけど、英語ができないのにラテン語を覚えても「英語もロクにできないくせに、ラテン語に手を出すなんて 変わり者だなあ。」と思われがちのような気がします。
もっとも、当人は そんなのは気にかけないけど、英語があまり得意でない人にとっては ラテン語は難しすぎると思います。

あと、この質問とは直接関係ありませんが、こちらのご質問もご覧ください。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7838811.html

お礼日時:2018/05/27 10:24

うーーん、「言語としての勉強」と「古典から中身を学ぶこと」がごっちゃになっているのではないでしょうか。



たとえば外国人が源氏物語などを「中身を学ぶ」という点を中心に勉強を行っているなら、先人が訳した英文で習ってもいいでしょう。

日本人でもシェイクスピアの戯曲を知りたいとか、ローマのカエサルのことを知りたいなら、原語で行う必要性はないかもしれません。もちろん、深く追及するなら原語原文に当るのは当然ですが「求めている知識」の内容によると思います。

たとえば、カエサルはルビコンで「賽は投げられた:alea iacta est」といいましたが、この言葉の意味を知るには日本語でカエサルの歴史を知れば十分でしょう。

ラテン語は西洋人にとって、日本人の漢文に相当する教養であるといえます。ローマ市はいまでも「SPQR」の紋章をつかっていますが、アメリカ人やフランス人などがこれを見て「何語?」と思うではちょっと恥ずかしいでしょう。少なくともこれがラテン語であり「Senatus Populusque Romanus」は知っているのが教養の基礎でしょうが、だからといってラテン語をすべて知っている必要はないと思います。

日本人でも「四書五経」がなにか?(「大学」「中庸」「論語」「孟子」「詩経」「書経」「礼記」「易 経」「春秋」)
であることは知っているほうが教養としてはよいですが、じゃあ大学を原語で読めるか、といえばそんな人はほとんどおらず、日本語の現代訳または読み下し文で知るわけです。

従って
・言語を学習すること
・知識を得ること
は同じではなく、だから「日本人がラテン語を学ぶ」と言ってもいろいろな意味があると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>うーーん、「言語としての勉強」と「古典から中身を学ぶこと」がごっちゃになっているのではないでしょうか。
古典語に関しては これは私はセットだと思うんですけどね。

>ラテン語は西洋人にとって、日本人の漢文に相当する教養であるといえます。
アジア人でも英語の流暢な人が沢山おりますが、西洋人と比べて遜色を感じるのは ラテン語も含めた教養の差ではないかとも思うんですよ。そういった意味でも 日本人なら 英語、フランス語、イタリア語などを既にマスターした人が 箔を付ける意味でも ラテン語を学ぶ大きな意義があると思うんですが、そこまでの域に達すれば、もはや 日本語を介さなくても、英語、フランス語、イタリア語などをベースにしてラテン語も学習できると思いました。むしろ、そこまでの域に到達していなければ ラテン語を学ぶのは 早すぎるかもしれません。

お礼日時:2018/05/26 09:29

西洋でもラテン語を勉強するのはキリスト教の坊主学校の生徒くらいでしょう。

日本の高校の古典みたいに普通の学校では習いもしません。

日本にはラテン語を勉強する一般人がいるのが不思議なくらいです。以前、メキシコの現住民言語のナワ語、それも現在話されているナワ語でなく、超古典ナワ語の発音を研究されている日本人にお会いしましたが、メキシコまで来て、スペイン語もロクにしゃべれないのに、どうやって1000年も前の言葉の発音を調べられるの?って疑問だらけでした。不思議な日本人がいるもんです。
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この回答へのお礼

うーん・・・

Gracias por la respuesta.

>西洋でもラテン語を勉強するのはキリスト教の坊主学校の生徒くらいでしょう。日本の高校の古典みたいに普通の学校では習いもしません。
いや、西洋でも国によって かなり温度差があるようですよ。
http://senese.cocolog-nifty.com/koukishin/2008/0 …
アメリカで履修率が低いのは分かります。でも、流石 イタリアは古代ローマ帝国があった国だけに
履修率は高いんですが、フランスでは 中学では習っても 高校では習わなくなるパターンが多いようですね。

お礼日時:2018/05/26 06:06

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