No.5ベストアンサー
- 回答日時:
床と台の間には摩擦が無いので台も小球から力積(力)をうけて動きます。
台に乗っかてる人から見た場合、小球がどの位置にあるときでも
小球の瞬間の速度は台の接線方向ですよね
(この台(の人)から見た速度は
台に対する小球の相対速度です。)
という事は、小球の相対速度は垂直抗力と垂直です。
この台に対する小球の相対速度を→V(ベクトルV)
床から見た(実際の)小球の速度を→Vs
床から見た(実際の)台の速度を→Vd
とすると
→V=(→Vs)-(→Vd)という関係がありますよね。
つまり
(→V)+(→Vd)=(→Vs)です。
そこで、小球が台のある1点にいるとき、そのポイントを拡大したのが下図です
(拡大率が大きいので、曲面はほぼ平らに見えています)
この3つの速度ベクトルの関係を図示しています。
→Vは斜面の接線方向
台は小球から押され水平左向きの速度を持つので、→Vdは水平左向きです。
上式から→Vsは→Vと→Vdの和ですから画像のように→Vと→Vdを合成したものが→Vsです。この画像からわかるとおり床から見た(実際の)小球の速度→Vsは垂直抗力と90度ではありません。(赤矢印の角度はVdとVの速度によって刻々と変わると思われます)
さて、床からの立場で考えると、画像の瞬間の小球の移動方向は、実際の小球の速度→Vsと同じ向きですから、小球の移動方向と垂直抗力は90度ではありません。
したがって、垂直抗力は小球の移動方向と平行な成分と、垂直な成分に分解できます。
この平行な成分が小球に対して仕事をするのです。
重力のした仕事と垂直抗力のした仕事の和が、エネルギーの変化量という解釈はあっていますか?
>力学的エネルギー保存則を思い出してください。
重力、弾性力などの保存力だけから仕事をされる場合力学的エネルギーは保存されます。
したがって、重力の仕事は小球の力学的エネルギー(の総量)を変化させてはいません。
ただ、非保存力である垂直抗力からされる仕事は小球の力学的エネルギーを増減させます。
この垂直抗力の仕事分が、小球から台に移る力学的エネルギー分に相当します。
とても丁寧にありがとうございます。補足が遅れてすみませんでした。
どこから見ているかが大事なんですね…参考になりました。図もとてもわかりやすかったです。
No.8
- 回答日時:
No.2です。
「補足」の「問題の続き」を見ました。台も床上を摩擦なしですべって動くのですね。よく見たら、前半に「すべての摩擦は無視できる」と書かれていましたね。見落としていました。
ということは、台が水平方向に加速度運動するので、「台の上の座標で見た垂直抗力の大きさ」は、床の上の座標から見た「垂直抗力の大きさ」とは異なるということです。(「台の上の座標」で見ると、台自体が加速度運動しているので「慣性力」が働き、小球に働く「重力」に相当するものが鉛直下向きではない)
垂直抗力は「小球が斜面を押す力(台の上の座標で見ると斜面に垂直)」の反作用ですが、「小球が斜面を押す力」のうちの「水平成分」が台を水平方向に加速します。つまり仕事をします。
従って、その反作用である垂直抗力は、その分だけ「負の仕事をする」ことになります(正の仕事をするのは「小球が斜面を押す力」)。
台が静止していれば、最初の位置エネルギーはすべて「小球の運動エネルギー」になりますが、台が加速度運動することにより、台の運動エネルギー分だけ小球の運動エネルギーは小さくなります。
その「小球の運動エネルギーが小さくなった分」が「垂直抗力の負の仕事」になります。
つまり「負の仕事」が
mgh - (1/2)mv^2 (= (1/2)MV^2)
仕事は、力の方向を正として扱うので、「垂直抗力のする仕事」は、この符号を逆転させて
-[mgh - (1/2)mv^2] = (1/2)mv^2 - mgh (= -(1/2)MV^2)
選択肢では「3」かな。
「仕事」は、「した仕事」とか「された仕事」などが複雑なので、どうも苦手です。毎日の仕事はもっと嫌いですが。
http://www.wakariyasui.sakura.ne.jp/p/mech/sigot …
No.7
- 回答日時:
#5です
重力のした仕事と垂直抗力のした仕事の和が、エネルギーの変化量という解釈ついて
仕事はする側と、される側がありますよね。
仕事の分量だけ、した側はエネルギーを減らし、された側はエネルギーを増やします。
仕事はエネルギーの受け渡しという事になります。
さて、ご質問についてですが、エネルギーの変化量とはおっしゃいますが、何のエネルギーなのかという事が重要です
話を簡単にするために、垂直抗力は仕事をしないと仮定して
初めに小球が持っていた(重力による)位置エネルギーについて言うのなら、
重力が小球に仕事をすると、した側の位置エネルギーはその分量を減らします。・・・①
そして、された側の小球は運動エネルギーとしてその分量を増やします。・・・②
このとき、位置エネルギーから運動エネルギーに変わったエネルギーの総量と仕事が等しいのです。・・・③
また、力学的エネルギー(運動エネルギーと位置エネルギーの和)について言うなら
①および②③から重力が仕事をする前後で、小球の運動エネルギーと位置エネルギーの和は変化しませんから
重力の仕事によって力学的エネルギーは変化しません。
このように、どのエネルギーを考えるかで、その変化量は変わります。
次に垂直抗力の仕事を考えます。
作用反作用から、小球が受ける垂直抗力と同じ大きさで逆向きの力で、小球は台を押しますから
台がこの力で動かされたならば、小球は台に対して仕事をしたことになります。
前記のように、仕事をしたがわは、エネルギーを減らしますから、小球の力学的エネルギー(はじめに持っていた位置エネルギー)はこの力の仕事の分量だけ減少します。
反対に仕事分だけ台は力学的エネルギーを増します。
ただし、小球から台にエネルギーが移っただけだから、台と小球の力学的エネルギーの総和は、初めの小球の位置エネルギーに等しいことになります。
ありがとうございます。基本的なことですが、理解していたつもりで、全然理解できてなかったので、とても参考になりました。頑張ります。
No.6
- 回答日時:
>問2なのですがなぜ垂直抗力は仕事をするんでしょうか。
台や小球の運動方向が垂直抗力に対して垂直じゃないからです。
台が動いているので当然ですよね。
>エネルギーの変化量という解釈はあっていますか?
質問が不明瞭ですが
台の運動エネルギー+小球の運動エネルギー+小球の位置エネルギー=ー定
です。所謂カ学的エネルギー保存則
垂直抗力は小球から台への運動エネルギーの分配に関わりますが、
運動エネルギー総量の変化には関わりません。
これは小球と台の接触点.(力の作用点)が共通のー点で、
作用反作用の法則により互に作用する力の向きが正反対で同じ大きさだからです。
運動エネルギーの総量の変化は重カが小球に与えたエネルギーです。
垂直抗力は内力ですから、運動量も保存されます。
これと組み合わせれば簡単に全て求まります。
No.3
- 回答日時:
下の台が固定されていない場合、床に対して静止した系から見ると垂直抗力は仕事をしていると観測されます。
垂直抗力の向きは斜面の接しているところに垂直なのですが、斜面に対して静止している系から見ると斜面を滑っている物体の運動方向と垂直となるため仕事をしていません。
ですが、斜面が動いていると観測する系からだと物体の速度の向きと垂直抗力の向きは垂直とならないため垂直抗力が仕事をしていることになります。
次のようなこともいえたりします。
床に静止している物体を横から押します。
押す力と静止摩擦力がつりあい物体は動きません。
静止摩擦のしている仕事の大きさは常にゼロか、というとそうとは限りません。
床に対して動いている人から見ると物体が動いているため摩擦力が仕事をしている、と観測されます。
(観測者が床に対して一定の速度で動いているとき、物体の運動エネルギー(≠0)は変化しません。これは静止摩擦のする仕事と物体を押している力の仕事が打ち消しあっているからです。)
No.2
- 回答日時:
おっしゃる通り、垂直抗力は仕事をしません。
垂直抗力に比例して発生する「摩擦力」が仕事をします。
>重力のした仕事と垂直抗力のした仕事の和が、エネルギーの変化量という解釈はあっていますか?
いいえ。エネルギーの「もと」となっているのは、重力による「位置エネルギー」だけです。それが「どんなエネルギーに変わるか」だけの話で、増えたり減ったりはしません。
空気の抵抗とか、小球の回転とか、様々なエネルギーの行き先を無視すれば、
最初の重力による位置エネルギー = 小球の運動エネルギー + 摩擦力のした仕事(熱や音や変形のエネルギーに変わる)
ということです。(熱=摩擦熱、音=ゴロゴロという回転・こすれ音、変形=小球や斜面が削れるかも)
おっしゃっている「エネルギーの変化量」が、何を対象にしているかで言い方が変わります。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 物理学 系の力学的エネルギー保存について 2 2022/06/09 22:14
- 大学受験 高校物理の質問です。 力学の範囲で円運動の円軌道から外れる時の条件として張力が0のとき、または垂直抗 1 2022/08/08 11:39
- 物理学 Nは垂直抗力。 N=50×9.8ですよね?? だって垂直抗力=mgだから ならこの運動方程式は50× 5 2022/09/22 17:48
- 物理学 高校物理 垂直抗力の位置について 8 2022/05/31 22:33
- 物理学 この問題の2番が分かりません 垂直抗力(非保存力)の仕事は、力学的エネルギーの差で求められるから、 2 2022/05/06 12:59
- 物理学 写真のようにf を増やしていくと、垂直抗力の作用点はだんだん物体のf側の角(写真だと左端)に近づくと 1 2022/08/09 08:51
- 物理学 鉛直面内での、円運動を考えるとき、垂直抗力N≧0のときに円運動が生じますが、このことを踏まえて逆に円 4 2022/08/24 08:19
- 物理学 図①のような横がl 高さhのような直方体の左端の角を fで引っ張ったとき、fとmg(重力)の合力Fに 1 2022/08/08 23:33
- 物理学 垂直抗力について 3 2023/05/06 15:06
- 高校 こんにちは。高校物理の質問です。 写真の図においてNは垂直抗力は重力に対するつりあいとTの回転運動の 1 2023/06/03 16:08
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
-
プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術
中・小規模の店舗やオフィスのセキュリティセキュリティ対策について、プロにどう対策すべきか 何を注意すべきかを教えていただきました!
-
垂直抗力の仕事
物理学
-
三角台・運動の法則・力学 力学でわからない問題があります: 滑らかな床の上に質量Mの三角台が静置して
物理学
-
この問題の2番が分かりません 垂直抗力(非保存力)の仕事は、力学的エネルギーの差で求められるから、
物理学
-
-
4
垂直抗力=0のときって?
物理学
-
5
睡眠中、挿入されたら気付きますか?
不感症・ED
-
6
硫酸酸性って何
化学
-
7
非保存力
物理学
-
8
導線で繋がれた極板はなぜ等電位になるのかを教えて下さい!
物理学
-
9
力学的エネルギー保存則ではなく2物体が内力のみを及ぼし合いながら運動する時の運動エネルギーの保存を導
物理学
-
10
垂直抗力ってどうしてかわるんですか? 三角台の上に小物体を乗せて、三角台が動いた時と静止しているとき
物理学
-
11
all the sameそれでもやはり どこからこんな意味になるのでしょうか? with allはそ
英語
-
12
重力は常に垂直抗力と等しいんじゃないんですか?
物理学
-
13
分圧の比=体積比=物質量の比となるのはどんな時ですか?
化学
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
次の動画で、後方向きの力を加...
-
夜の行為で力が入りすぎてしま...
-
「いきむ」と「りきむ」の違い...
-
垂直抗力ってどうしてかわるん...
-
重りが落下した際の最大荷重(...
-
垂直抗力=0のときって?
-
ドライバーの柄の長さについて
-
力のモーメントについての問題
-
作用と反作用
-
車を手で押すときの力のつり合...
-
高校物理 滑らかな斜面上の軽い...
-
もしあなたがスーパーマンと同...
-
高校物理
-
くさびの押し広げる力と摩擦力
-
台車のおし方に関して
-
高校物理の仕事について質問で...
-
物理 釘抜きの問題です。 なぜ...
-
大学物理 剛体の力学についての...
-
お相撲さんはどれだけの力で押...
-
(物理基礎・水圧) この水圧の考...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
夜の行為で力が入りすぎてしま...
-
重りが落下した際の最大荷重(...
-
刃物って当てただけでは切れま...
-
「いきむ」と「りきむ」の違い...
-
物理 釘抜きの問題です。 なぜ...
-
自由落下の力の計算
-
クサビ機構と壁の摩擦
-
くさびの押し広げる力と摩擦力
-
4人で1人を持ち上げる謎
-
100kgのものを横にまっすぐ10...
-
垂直抗力=0のときって?
-
次の動画で、後方向きの力を加...
-
「加速度ゼロ」で「ゆっくりと...
-
物理の問題なのですが、この問...
-
重力は常に垂直抗力と等しいん...
-
高校物理:垂直抗力の作用点が...
-
垂直抗力ってどうしてかわるん...
-
1kN/mと1kN・mのちがいについて。
-
問2なのですがなぜ垂直抗力は仕...
-
電磁力では、+と-間に引力、...
おすすめ情報
問題の続きです