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[化学基礎]

μmのμはどうしてマイクロと読むのですか?

由来など知っている方教えていただけると嬉しいです

A 回答 (1件)

μ はギリシャ文字の「ミュー」です。

これを「10 の -6 乗」(百万分の1)を示す接頭辞として「国際単位系(SI)」で用いています。発音は「マイクロ」ですね。
「10 の3乗」を表す「キロ:k」、「10 の6乗」を表す「メガ:M」、「10 の -3乗」を表す「ミリ:m」などと同じような扱いです。ギリシャ文字を使ったのは、ローマ字の大文字も小文字も「メガ」「ミリ」で既に使われているからでしょう。

一方、非常に小さいものを「ミクロ」(英語ではマイクロ)、非常に大きいものを「マクロ」と呼びます。
ギリシャ語の「非常に小さなもの:ミクロス」に由来しています。

おそらくここから出たのだと思いますが、1879年の国際度量衡会議で「10 の -6 乗」メートルの長さを「1ミクロン」(英語では「1マイクロン」)と呼んで、「ミクロン」の単位表記に「μ」と使っていました。
この「ミクロン」は1967年に廃止され、「国際単位系(SI)」として「マイクロメートル:μm」に統一されました。
この「マイクロ」は英語発音ですね。「ミクロン(マイクロン)」が独立した「名詞」であるのに対して、「マイクロ」は「メートル」を修飾する「形容詞」ですね。

「μ をどうしてマイクロと読むのか」は、こんな経緯だと思います。
「μm」を「ミューメートル」「ミクロメートル」と呼んでもよかったのでしょうね。「単位」などの「国際標準」は、いろいろな歴史的経緯から決まっているようです。
「メートル法」の起源はフランスなので、度量衡では「フランス語」や「ラテン語」由来の用語が使われてることが多いです。(「メートル」は英語風には「メーター」ですね)
「マイクロ」の読み方が英語由来なのは、それが制定されたときの「国際的な力関係」も影響するのでしょうね。
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この回答へのお礼

丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2021/05/04 14:01

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