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58歳男です。歯科医院で上顎の奥歯の銀歯が外れて
治療をしていましたが、医師が代わり代わりで3名に診てもらったんですが、最後の医師に歯が割れていて抜くしか無いと言われ一番奥なので、インプラントか?部分入れ歯になると言われました。しかも反対側にアーチ型か?前歯にかかる引っかかるタイプになると言われかなりショックでした。
インプラントは35万ぐらいになると言われ、正直どちらもしたくありません。
今後の歯の治療を考えるとお金がかかるばかりで老後の事を考えると気分が暗くなります。
まだ決断が出来ません。何が正解でしょうか?

A 回答 (4件)

お口の中を拝見していないので、明確なことは言えませんし


歯科の受付のおばさんの言うことなので参考程度にしてください。
ちょっと本気で回答しますから長くなります。

まず、正解については状況と何を優先するかで異なります。
今回の歯の状況、どの大臼歯か、残っている歯の状況や
歯周病の有無や重症度、対合歯の状況、内科的疾患の有無、
(大変失礼ですが)経済状況など、様々な要因で異なります。


・大臼歯の種別について

今回の歯が第一大臼歯か第二大臼歯、第三大臼歯(親知らず)か、
(現在)一番奥と表現された場合にどの歯かによって
状況は全然違います。
第一大臼歯の場合、何らかの補綴の対応が望ましいのですが、
第二・第三大臼歯の場合は補綴は必須ではありません。
極端な話、抜けたまま放置することも可能です。

仮に第二大臼歯の場合でも、インプラントで補綴することで
回復できる咀嚼効率はあまり大きくありません。
通常の歯は上の歯と下の歯の大きさが変わることで
(上顎の最後方臼歯と下顎中切歯を除いて)
1歯の歯は対顎の2本に接します。
 上の歯  1 2 3 4 5 6 7 8
 下の歯 1 2 3 4 5 6 7 8
こんな感じで当たっているので、上顎の第二大臼歯は
下顎の第二大臼歯に半分しか当たっていません。
このため、下顎は第三大臼歯が存在したり
かみ合わせで下顎第二大臼歯が孤立するので
それらが出てくることを抑制して保存することを
意図しない限り、無理に補綴することはありません。

通常は最後方臼歯の延長ブリッジは不可ですが
そのほかの歯が健在で対顎の挺出を抑制する目的であれば、
保険で⑤⑥7などのブリッジは可能です。
ちなみに、後述しますがおそらく第一大臼歯なので
この項目はあくまでも参考に。



・歯の状況について

上顎大臼歯の多くは複数の根があります。
もし破折が1根に限定している場合には分割抜歯、
分岐部の破折の場合は歯根分離で抜歯しないこともあります。
ただし、1本の歯としては弱いので連結する場合や
歯の大きさが変わることで噛みにくい、清掃しにくい
短期で抜歯に至ることもある(うまくいけば十年以上持ちます)
などの欠点があります。

破折が歯肉縁下(歯茎の中)の浅いところにある場合、
破折片を除去して補綴することもあります。
ただし、当たり前ですが単根の場合や破折の状況で
抜歯しないといけないこともあります。



・インプラントのついて

インプラントは非常に有効な補綴方法ですが、
当たり前ですが欠点もあります。
中にはインプラントの利点と義歯の欠点だけ挙げて
インプラントに誘導する歯科医もいます。
(びっくりすることに、教えてGooで専門家を名乗る
歯科医のHPにもそんな記述がありました)

インプラントの欠点は、外科処置を行うこと、
容易にやり替えができないこと、歯とは異なること
自費なので高額になること(特殊な場合の例外はあります)
定期健診が求められる(本来は検診費用が自費になります)
などがあげられます。

外科処置を行うので、有病者の場合はリスクが高くなります。
特に糖尿病や歯周病の場合はハイリスクです。
噛むときの感覚器官として歯と骨の間にある歯根膜が
大きな役目を担いますが、インプラントはそれがありません。
このため噛んだ感じが歯と違うと訴えられた方は
どうしようもありません。(経時的に慣れないことが多いです)

歯の歯周病と同様にインプラントの周囲に感染が起きると
インプラント周囲炎という病気になります。
これはかなりの激痛ですが、投薬かインプラントの除去かで
安易な除去ができないうえに担当医以外が行うともめるので
施術医院以外のほぼすべての医院では痛くても手が出ません。
(上部構造物が壊れただけでも断られることがあります)

通常の清掃ができればインプラント性周囲炎になるリスクは
かなり低いのですが、高齢になって清掃が十分にできない方は
リスクが跳ね上がりますし、多くの場合内科的疾患もあります。
うちの親せきは正常時はよく噛めると非常に喜んでいましたが
寝たきりになって手術ができずに痛み止めもほとんど効かず
毎日痛い痛いと死ぬまで泣いていたので、そんな有様を見て
安易に勧めるのはどうかと思いました。
(今回はインプラントの欠点を中心に回答しているので、
 インプラントを否定するものではありません)



・義歯について

提示された義歯の案が前歯にかかるか対側にバーが伸びるなら
おそらく67欠損なので、今回は一番奥ではなく第一大臼歯
かと思われます。(第一大臼歯は通常一番奥の歯と言いません)
この点は非常に大事なので、よく確認してください。

ブリッジは歯を、インプラントは骨を削りますが、
義歯はほとんど歯を削りません。
(鉤がかかる部分で少し削ることがあります)
このため、インプラントやブリッジを躊躇される方には
第一選択肢としてお勧めすることがあります。
しかし義歯は義手や義足と同様人工臓器なので、
慣れるまで相当期間かかります。
残念ながら、外して噛めるのでいつの間にか入れないで
そのほかの歯に異常が出てから慌てることがあります。

義歯は歯茎の乗せるので隙間があり、動きます。
噛むときの状況で沈む位置や大きさは変わります。
特に片側遊離端だと奥で沈み込みを止められないので
褥瘡(擦り傷)を作りやすくなります。
隙間が小さいと傷みやすく、大木と食片が迷入しやすくなり
このバランスが非常に繊細なので、一度で合うことは少なく
うちの先生は挺出防止のため毎日ご飯以外の時に入れて
就寝時と摂食時は外すよう指示することもあります。



どの方法にも利点と欠点があります。
個人的にはセカンドオピニオンはおすすめですが、
担当医の判断でおすすめは異なることがあるので
ご自身の判断の参考になれば幸いです。

長くなりましたがおだいじに。
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この回答へのお礼

長文の回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
部分入れ歯もインプラントとも初めてなので
とても参考になりました
子供の頃から親からの躾が悪いのか?あまり歯に対して厳しく言われ無かったので、若い頃から被せ物が他の人より多かったです、
今更ですが歯の健康について悔やまれる部分がありました。
今回のように自分の歯が失われていくのは年齢を重ねて行くたびに仕方ない事ですが、その中でも最善の選択をしなくてはいけないのは自分自身ですね。経済的にはさほど問題は無いのですがインプラントのリスクも分かりましたし、
将来の投資と言う意味では健康は欠かせないと思いました。すぐには答えを出さず歯科医院とよく話し合いをして進めていきたいと思います
回答ありがとうございました。

お礼日時:2022/05/05 10:04

私も3-4年前、奥歯に被せていた「銀」が取れて再度被せて貰いましたが、健康保険で被せてくれました。


取れた原因は虫歯のためだそうでした。
右下の一番奥ですが、奥から二番目は抜歯済です。
私の治療にあたってくれたのは、院長ではなく「歯科技工士」と「歯科助手」でした。
「院長」はインプラント専門でした(ガメツイよね!!!)

貴方の場合、健康保険でやってもらえるかどうかを確認したうえで、転院されることをお勧めします。
私の場合は順番待ちが多くて、完治するまで半年近く通いました。
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セカンドオピニオンが正解。



他の医師にも同じことを言われたら、そういう事。
街医者なのか、総合病院なのか、医大なのか、それにも寄ります。

お大事になさってください^^
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インプラントは管理が大変ですし、よくある他の方法でも健康な歯を多少犠牲にしなければならないこともあるでしょう。



シリコン製の部分入れ歯をご存知でしょうか?
インプラントよりもかなりお安く、歯茎にも他の歯にも影響がありません。
正式名称は書きませんが、検索してみて下さい。
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