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1)辞書で「株式会社」を調べると
  「構成員の地位が細分化された株式という形式をとり・・・」
  とありますが、株式会社の「構成員」は株主なんですか?
  従業員(社員)は「構成員」ではないのでしょうか。
 
2)株式会社の「資本金」は「株式」という形で株主が出した
  お金であるということは理解できるのですが、
  であれば、株価によって資本金は上下しないのですか?
  株価の上下分はどういう項目になって決算書に現れるのですか?
 

以下の質問も参考にしたのですが、やっぱりよく分からなくて。 
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1326526
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=496675
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=20669

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

株式会社の構成員は株主です。

従業員は無関係です。

株主が会社を設立し、取締役を指名します。
取締役=経営陣を雇い、経営をさせます。
株主はその働きに満足ならば報酬を与えて続けさせて、不満ならば解任します。
経営陣は必要に応じて組織を作り、従業員を雇います。
(従業員は、資本主義ではなにかと弱い立場なので、労働者関係の法律で保護されます)

株は、会社に資本金を出し、それと引き替えに割り当てられたものです。株と資本金は直接は無関係です。
会社は株主により所有・支配されています。その所有権・支配権を示すのが株です。
株は会社のものではなく、株主が所有しているものですので、株価は会社の決算書には影響は与えません。
(株を所有している株主の決算書にはもちろん影響があります)

また、会社の価値は、資本金が示しているものではありません。
株価は会社の価値に応じて上下します。
純資産=資本-負債=貸借対照表の資本の部 です。
資本の部には、資本金の他に、利益剰余金などが含まれています。
利益剰余金は、それまでの損得の蓄積が入っています。
トヨタのように儲かっている会社はものすごく大きいですし、カネボウのように瀕死の会社はマイナスが大きすぎて資本の部そのものがマイナス(=債務超過)です。
会社の価値=純資産と見なすならば、純資産÷株式数=株価 とみなす算定方法もあります。
非公開の会社ではこういった計算方法で株価を試算したりしています。

上場している会社の場合は、株価はこれでは決まりません。
シンプルに、人気投票です。欲しい・買いたい人が続出する人気のある会社の株は株価が上がり、要らない・売りたいという人が多くなれば、下がります。
純資産÷株数では過去の実績でしか数字がわかりませんが、市場のある株価は、企業イメージ・将来の発展性や安全性・配当金の魅力といったものが加味されます。
市場のある株の株価は売買する人間の思惑で動くわけですが、株を買う人も当然売買する人間です。その価格では文句なく売買が成立するので、妥当性があると考えられます。
株価×株数=時価総額 です。時価総額は企業の価値です。会社が所有しているものではないので、もちろん会社の決算書には現れません。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答、ありがとうございます。
ゆっくり理解させていただきます。

何点か気になったことなんですが・・・
 
>株式会社の構成員について従業員は無関係
一従業員の身分である私としては、ちょっと
寂しい気がします。でもこういうことなんですよね。
もうすぐ30歳になるのですが、今ごろになって
サラリーマンでいる自分が惨めに思えてきました。
 
>株と資本金は直接は無関係
「株は、会社に資本金を出し、それと引き替えに
割り当てられたもの」ということですので、会社を
設立した時には、「企業の価値=資本金」で、
「資本金÷株式数=株価」という解釈でよいですよね?

>株価×株数=時価総額
なるほど!時価総額、聞いたことがありますが、
企業の価値なんですね。だから株価を上げることは
企業価値を上げることになり、企業も株価を気にする
ということですね。
・・・でも、直接決算書には現れないのなら、なぜ?
企業の価値が上がるとその企業ははどんな得をするのですか?
 
 
一つ分かるとまた新たに一つ分からなくなりますね。。。

お礼日時:2005/05/24 17:17

#2です。

私も同世代の従業員です。
従業員が会社の構成員でないことは、まあそんなもんだと思ってください。構成員・社員という一般的なイメージと、用語としてのイメージがずれているからで、あまり問題ではありません。
株主・取締役がいない株式会社はありませんが、従業員がゼロの会社は多数存在します(ペーパーカンパニーなど)。
会社に従業員が必要ないという意味ではありません。実際に活動する組織では従業員は必要です。

余談ですが会社が所有者(株主)・経営者・従業員に分かれていると考えると、いろいろなことに合点がいくのではないかと思います。
同族会社では所有者と経営者が同じの場合が多く、社長一族は「会社は私らのもの」と考えていて、一族の傲慢ぶり・従業員へ給料を出し渋りなどがある場合があります。会社はやはり株主のものですので、おかしくなく、納得できます(歯止めをかけるために労働基準法などの法律があります)。しかし従業員のモチベーションを上げたほうがより儲かると思いますが、そのへんは経営者の方針と才能の範疇です。

|設立した時には、「企業の価値=資本金」で、
|「資本金÷株式数=株価」という解釈でよいですよね?
資本の部÷株式数 ですね。設立の際全額を資本金としないこともあります。資本金とはイコールかもしれませんし、違うかもしれません。
企業の価値を評価する方法はいくつかあります。それを示しているものが日本では税法のほかには公認会計士協会の「株式等鑑定評価マニュアル」があります。
http://www.tmic.co.jp/vol/o1/o1020.html
そこに挙げられている評価方法は、(1)純資産方式(2)収益方式(3)配当方式(4)比準方式(5)併用方式があります。
「資本の部÷株式数=株価」は、あくまでも上記の「(1)純資産方式で算出した場合」です。いくつかある評価方法のうちのひとつにすぎないということになります。
(参考までに税法上の評価方法はhttp://www.taxanswer.nta.go.jp/4638.htmです)

会社の目的は、持ち主である株主を喜ばせることであるともいえます。株価が上がれば、株主は喜びます。
良い決算書を残そうとするのも、株主を喜ばせるためです(良い成績→株価が上がる)。
損得というよりは、会社が目指すべきことでしょう。
その他には、時価総額が大きければ、資金調達の効率が良くなる・買収から防衛しやすいなどのメリットがあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

>従業員が会社の構成員でないことは、まあそんなもんだと思ってください。
「俺なんて会社の歯車さ・・・」などと嘆いたりしますが、
「構成員ですらない」と言われるとさすがにちょっとショックを
受けました(笑)。でもまあ、言葉の問題なわけですね。
 
>株価が上がれば、株主は喜びます。
これは、前回(#2)回答をいただいたときに
>株を所有している株主の決算書にはもちろん影響があります
と仰ったことに関係していますか?
  株価が上がる→所有している企業の価値が上がる
   →株主の決算書「資産の部」が殖える→株主は嬉しい
ということでしょうか。
でも株って持っていても利子がつくわけじゃないので、
売らないと現金は増えないわけですよね。株主の決算書、
いくら資産が増えても、現金が増えないと嬉しくないように
思えるのですが。
やはり株は高値で売ることが前提なんでしょうか。
それとも投資家には二種類のタイプがあるということでしょうか。
利益が出そうな企業に出資→利益が出て配当がもらえる→嬉しい
              ↓
             株価が上がる→売る→嬉しい
 
株式会社って、よく考えられているんですね。
大変勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/25 01:37

「構成員」は定義のはっきりした用語ではないのですが、会社区分所有者=「構成員」としたのでしょう。


法的には
会社区分所有者=社員=(株式会社の時のみ)株主
従業員=使用人
となります。
印象として「構成員」社員=株主 と表現されそうですね。

「資本金」は株主から出資された物のうち「資本金」として処理された物となります。
株主から出資された物のうち「資本金」として処理なかった部分は資本準備金となります。

株価は会社成立後の”会社区分所有権=株式”の会社外部による評価額というべき物です。
その会社の評価として時価総額という表現を聞くことがあると思いますが、株価×発行済株式数がそれにあたります。
会社の会計や決算書には出てこない物です。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。
 
>会社区分所有者=社員=(株式会社の時のみ)株主
そうなんですか。「区分所有者」と呼ぶんですか。
「区分」というのはおそらく「持っている株の分」
ということですよね。
 
>”会社区分所有権=株式”
なるほど!これは分かりやすいですね。要はゴルフの
会員権と同じわけですね、株も。
・・・いや、違うか。ゴルフ場の所有者はゴルフ場を
経営している企業ですもんね、ちょっと違う。
 
だんだん分かってきました。
ありがとうございます!

お礼日時:2005/05/24 17:30

質問の内容から初心者ということで・・・



1)構成員とは社員のことです。社員が取締役をかねることもあります。ちなみに「従業員」のいない株式会社はありますが「社員」のいない株式会社はありません。そして「社員」は自然人とはかぎりません。

2)自社株の市場における上下と決算書上の資本金は直接は関係ありません(保有している他社の株は関連することがあります)。株式上下の決算書への影響は持ち株を放出した際に資産およびP/Lにあらわれます。

あとは勉強してくださいね。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
(初めて質問したのですが、こんなに
すぐに回答ってあるもんなんですね・・・)
 
で、、、
 
1)「従業員」と「社員」って別物なんですか!?
  そんなこと、考えたこともなかったです。
  従業員より社員のほうが偉いということですか。
  そして従業員も株を持ったら社員に昇格?する
  ということですか?
  しかも「社員」は自然人とは限らない・・・
  犬でもいいということですか??えぇっ??
 
2)株価が上下すると自由に使えるお金(誰かに
  返さなくてもよいお金)が増減するのでは
  ないのですか?
 
 
・・・ご想像より、もっと次元が低いかもしれません。。。
どうぞよろしくお願いします。

お礼日時:2005/05/24 16:38

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