プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

父(現在60歳)は元警察官で剣道、柔道ともに三段の腕前でした。

ところが、「今でも背負い投げなどの技が使えるのか?」と聞くと到底無理とのことでした。父が武道の鍛錬をやめたのは30年も前のことらしいです。今でも逮捕術ぐらいは使えるらしいですが、正直言ってかなり弱そうなおっさんになっています。

そこでお尋ねしたいのですが、武道の有段者であっても鍛錬をやめてしまうと、
期間にもよると思いますが、普通の一般人程度の強さに戻ってしまうのでしょうか?

A 回答 (7件)

アメリカで使える伝統空手と護身術を教えている者です。

(お父上のことがかかっているので私が今から書くことは非常に失礼な物言いとなると思います。 この失礼をあえて書かせてもらいますがお父上のことを書いているのではなく一般論ということで理解していただけるようお願いいたします)

若さに頼る「実力」は年をとればそれだけ衰えます。 たとえば、若い筋肉に頼る投げやパンチや体捌きです。 30を過ぎたら自分を訓練する課題が違ってくるのです。

武道とは死ぬまで使えるものでなくてはならないという大きな課題を持っているのです。 しかし、スポーツのように若さを基礎とした訓練方法はそのことを考慮に入れていません。 入れていないから年をとれば自然にできなくなくなるという非武道的道を歩くことになるわけです。

武道とは名前が意味するように道なのです。 その道が30で終わるのであれば行き止まりの裏道通りになってしまいます。

柔が剛をなす、小が大に勝つ、など口では言っていながら50-60は20に勝てないでは武道が泣く、と私は言います。 女性が男性に負けないものを持たせるのも武道です。 

そこに「技」というものがあるのです。 技とは「名前の付いた技」の動きができ、若さを頼りに使うものではありません。 技とは「名前のついていない実力」の一つ一つなのです。 若者にはまだ積み重ねていない「実力の基礎」なのです。 お分かりでしょうか。

今では実力の科学的分析もできるのです。 つまり、「名前の付いた技」が何を教えているのかということが科学的にもわかるのです。 「名前の付いた技」は「根本的には使えないもの」と見なくてはならないということでもあります。

柔術や柔道の受身(手で強くマットをたたくことも含む)がコンクリートではできないことですし、一瞬でも受身をした時点で体が止まっていたら次の攻撃の「餌食」となります。 それを教えるのが受身が教えるひとつの「実力につながる」ことなのです。

空手で手刀を教えますが、それを使うのは演舞での板を割るくらいなものに今では成り下がっています。 手刀の持つ実力の要素は計り知れないものを持っています。 それを使うことで年には関係のない「実力」というものが自分の身に付いているということなのです。

小手返しで相手の体の反応を知ることにより、「相手の体をコントロールする」つまり、「相手をもっと不利な立場に持っていける」そして持っていけるということを知ることによって小手返しだけでは泣くほかの「名前の付いた技」が「相手をもっと不利な立場に持っていけるから負けない」という重要な要素を習うのです。

空手(武道)に先手なし、とはどういうことでしょうか。 先に相手を攻撃するような卑怯なことはしない、喧嘩を自分から始めない、などと言う「言葉」を鵜呑みにし、そしてそれを後輩に教えていることを反復し続けてきた今の武道なのです。

先々の先、は経験・訓練不足の若者にはできませんね。 しかし、将棋のように、チェスのように、先が見える実力があれば、攻撃を察知してからそれに反応するのでは遅すぎる、ということが明白なはずです。 体さばきが「相手を子ども扱いする」ということと同じように、先々の先も「相手を子ども扱いする実力」なのです。 相手に実際に手を出させることが、すなわち隙を作ることで物理的のもまた、心理的にも攻撃する相手は一瞬のコントロールを「失う」ということなのです。

先に手を出したものが負け、という根本的な観念であり、また、自分からも出さないようにできる忍耐力・精神力も訓練することになります。

しかし、実際には、物理的・心理的「誘い」を私たちはするのです。 しかし、それは「先手」の中に含まないという暗黙の了解があるのです。

これらは「一生使える実力」への訓練のホンの一部です。 一度自転車に乗れるようになればいくら年をとっても、またいくら何年も乗らなくても乗れるのです。 このことは多くの人が知っていますね。 同じことなのです。 ただ、自転車と違い、それなりの前向きなトレーニングを20代後半からでも始めなくてはならないということでもあり、また、40-50になってはじめても「年寄り」の若者に負けない実力をつけることができる訓練方法を指導員は知らなくてはならないということでもあるのです。 その指導ができる指導者がいなくては若くない人は年を取っても持てる実力を維持することができない、ということになってしまいます。

筋肉は衰えるもの、他にも年をとるにしたがって衰えるものがある、しかしそれをカバーする実力というものはいつまでも残り上達するのです。 残らせる、いつまでも上達させる、という課題をはっきり認識しそれに対しての訓練方法はちゃんと昔からの伝統武道にあるのです。 あるにもかかわらず、それを無視し、若さだけを強調した訓練をするから、30を過ぎると「付いていけない」ということになり、結局、維持そして上達させていくすべを知らない、知らないから教えられない、という悪循環になるわけです。 それを誰かが止めなくては30でだめになるのが25でだめになり20ではもう年が行き過ぎているという器械体操の選手みたいになってしまうことは目に見えているのです。

なぜ、私が、教えることのできる指導員の養成を空手・護身術・SWATの分野でアメリカ全国でやっているかこれでお分かりになっていただけたのではないでしょうか。

ということで、お父上は今の訓練状況の「犠牲者」になってしまったとしか考えられないわけです。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

うーん…。回答文の長さからもGanbatteruyoさんの熱意が伝わってきて感謝しているのですが、
私の認識能力の低さからか、いまいち要点が掴めていません(すいません)。
つまり、本来の武道とは年齢相応の動きがあり身体能力の衰えがあるにせよ、
結局は若いヤツに負けないということでしょうか?

ではそのGanbatteruyoさんのおっしゃる武道の経験があれば、
武道をやめたとしても何十年後も役に立つということでしょうか?

お礼日時:2005/11/07 20:20

ええと、警察の柔道は馬鹿力だけの本来の日本傳講道館柔道とは程遠いものでありましてね論外なのですよ。


そして氏の父君のように昔云々と言う言葉は武道では有り得ないインチキ武道程度なんですよ。
最近はインチキ武道が横行しているので「昔、やってました・・・」と良く聞き閉口しております。
武道とは本来生活の中でも創意工夫して修練して居るものなのです!
何もしていない素人(一般人)と同じになると言う事は武道では無い名前だけの筋肉馬鹿(表現は悪いのですが^^)、単純なスポーツを行って居る者の話です。
武道には理合いがあるので基礎が身に付いていれば、イザと言う時にはそこそこ使えます。
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大体、こう言う方々は、強い人間を基準に考えていま


すから、
素人や子供をぶん投げる事は考えません。^^;

相手が殴りかかって来たのを避けて背負いで勝てるか?
こう聞いていると考えていると思います。

大体、前歯が入れ歯になった時点で、
喧嘩=大怪我で負ける。
筋肉の衰え。
骨の強度不足。
脳の衰退。

この自点で昔のような一撃は無理。こう考えます。

20代の素人で、数回殴っても向かってくるスタミナを考えると、負ける公算をすると思います。

警察官なら
勝つ為に、
骨折を狙い、肩から落とす。
斜めから肩、頭または顔面を狙って滑り落とす。
こう言う真似は絶対に出来ないと思います。

但し、相手の腰に自分の腰を足を曲げて入れ、
足を上げるだけで担ぎ上げて浮かしてしまう技なので、あまり年齢、身長、体格も関係ありません。
(使えるのです)

いざ、家庭で何か事件があった場合、
数人一気に投げまくる可能性は高いです。

こう言うばやい、
自分が弱いので、手加減無しで何をしでかすか分からないので注意しましょう。(とめてあげましょう)

しっかり、
お爺ちゃん。
殺ってはいけませんと。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/11/08 22:39

Gさん、相変わらず熱く語っていますね^^;


えー、では、単刀直入に言いますと、人間誰でも鍛えなければ筋力も反射能力も、実戦のカンも錆びていきます。
こればかりは仕方のないことでしょう^^
ただ、鍛錬方法が若い頃と違っても鍛錬を積んでいる方はやはり強いものです。
柔道で例を挙げるのならば、元金メダリストの山下先生と乱取り(スパーリング)をした現役国体選手の方々も「なんで山下先生が引退したの?」 「今でも十分金メダル取れるよ!」 と言っていましたし、 講道館にいらっしゃる60を軽く超えられた先生方も信じられないくらい寝技が強いそうです。
現役から離れて長く経つと、下の方も仰ってましたが、一般人より多少は強いでしょうが、いくらなんでも若い子達5~6人を相手に暴れん坊将軍の様に立ち回るのは無理でしょうね^^;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。やはり鍛錬を続ければ年をとってもある程度は強さを維持でき、さぼっていれば弱くなるということですね。

お礼日時:2005/11/08 22:38

Gです。

 補足質問を読ませてもらいました。

>私の認識能力の低さからか、いまいち要点が掴めていません(すいません)。

いいえ、私の日本語が悪いせいです。

>つまり、本来の武道とは年齢相応の動きがあり身体能力の衰えがあるにせよ、結局は若いヤツに負けないということでしょうか?

年齢相応と言うことではなく、「質」の高い(違う言葉を使えば、私が何時も言う「明日」のための)トレーニングのすれば、と言うことなのです。 もう少しわかりやすい例を持ってくれば、ドラマに出てくる年寄りの達人になれるトレーニングが必要だと言うことです。

その年寄りの達人が若い人のトレーニングをしているのを見ますか? 見ませんね。 やる必要がないからなんです。 また、トレーニング自体が体を100%使わなくとも(訓練していると見えないかも)トレーニングしていると言うことなのです。 つまり、そのトレーニングのやり方を教えることのできる先生に会わなくてはならない、と言うことでもあるでしょう。 しかし、このことを教えている先生が今の日本にどれだけいるでしょうか。  私の流派の本部でさえ教えようとはしません。

>ではそのGanbatteruyoさんのおっしゃる武道の経験があれば、
武道をやめたとしても何十年後も役に立つということでしょうか?

武道をやめると言うことではなく、若い人がするような訓練方法をやめても、と言うことなのです。 そうすれば何十年後でも、50になっても60になっても自分を守ることはもちろん、他の人も守れると言うことなのです。 それを実証しなくては認められない立場に私はいます。 口先で通用する社会には私はいないのです。 

年をとっても武道の真髄を一日一分間でも考えるだけでもずいぶん違うのです。  

だからこそ、武道はWay of lifeと世界中で言われるのです。 人生の送り方とも言えるこの観念は「一生使えるものでなくては武道と言うトレーニングの仕方は根本から外れており、その時点(使えなくなった)ですでに武道と言う絶対に負けないものではなくなってしまう」わけです。

戦場での素手による戦いに性別、年齢はありません。 卑怯と言う言葉もありません。 誰かが卑怯と呼ぶかもしれない攻撃の仕方でかかってきても、武道をちゃんとやっていれば卑怯でも何でもありません。 なぜなら、そういう攻撃の仕方でかかってくるだろうと言うことは「普通の攻撃」のひとつなのです。

卑怯と呼ぶにはルールがなくてはなりません。 命をかけた戦場の戦いにルールはないのです。 ルールがないと言うことがわかっていれば、どんなことでも対応できる自分を創っておかなくてはならないということであるわけですから年をとったら戦えないと言うことはあってはおかしいと言うことがお分かりでしょうか。

武道と言う名前で試合に、また、昇級テスト・昇段テストのための練習をしていてはおかしいと感じなくてはいけないのです。 感じさせる指導をしなくては師範と呼べるものでもないでしょう。 このカテでそれを感じている人が何人いるでしょうか。 残念とも悲しいことだとも私は感じてはおかしいですか?
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この回答へのお礼

>>残念とも悲しいことだとも私は感じてはおかしいですか?
価値観は人それぞれです。Gさんの意見を私は尊重しますよ。
ただ、Gさんの求める武道は一般の方からすると敷居が高すぎる気がします。真剣を用いた剣術が剣道となり、殺人まで可能であった柔術が柔道へと形を変え、そのために多くの人に広まっていったのではないのですか?(よくは知りませんが)
その結果多くの人が武道のすばらしさを知ることとなった。それはそれで私はよかったのではないかと思いますよ(Gさんからすれば偽の武道かもしれませんが…)

言葉の意味は時代と供に変わります。今の時代の武道がこのような形でも私はいいと思いますよ。

なんだか質問の内容から脱線しましたね。ではこのへんで。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/08 22:36

私も鍛錬をやめて久しいのですが・・・。



筋力などは一般人程度に間違いなく戻ってますよね。

ですが有事の時に「どう動いたら良いか」は、一般人と比べようもないと思うのです。体がついてくるかどうかは別にして。

そういうのはありますんで、一般人よりはなんとかなるでしょう。特にお父様の場合は、三段で警察官でいらっしゃったのでしたら一定の謙遜はあると思われます、・・・というか比較の対象が若い人ではないのでしょうか。一般人の同世代の方とは明らかに違うでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
息子に対して謙遜はないと思いますが…。

>>一般人の同世代の方とは明らかに違うでしょう
60代以上と比べれれば、確かにほんの少しは強いかもしれませんが
オヤジ狩り(死語?)などに会えば、確実にやられる気がします。
ということは、武道も続けなければ役には立たないということでしょうか??

お礼日時:2005/11/06 23:15

昔、柔道をやっていて、やめてからもう15年が過ぎました。


う~ん、やっぱり昔のような体の切れは無くなってしまいましたね。特に30を過ぎると特にそう感じます。近頃はまったく運動をしていませんので、一般人程度の強さになってしまっているかも?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やっぱり、例え有段者といえど技術を維持する努力が必要なのでしょうかね。

お礼日時:2005/11/06 23:01

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