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回答お願いします。
私が所属している大学の理工学部では、JABEE認定を大きなウリとしているのですが、私が所属している学科でも、私達の学年からJABEE認定されることになったようです。
しかし、「とったほうがいいですよ」という説明ばかりで、就職にどれくらい有利なのか、メリットはどのようなものか説明がありません。
JABEE認定プログラム卒業を狙うかどうかで授業料なども変わってくるので悩んでいます。狙うと60単位以上中1つも落とせない等、大変厳しいです。
なので、それに値する程の価値があるかどうか知りたいのです。
情報工学部門の技術士の資格をとられた方や知っている方で、こんないいことがある!ということや、就職にどれくらい有利なのかおしえてください。お願いします。

A 回答 (1件)

情報部門ではないですが、コメントします。


JABEE認定の卒業生のメリットは
・国際的に活躍する場合に各国の工学部卒業生と同等の待遇を受けられる可能性がある(同等ではないし、確実に認定されるともいえない)
・技術士1次試験が免除になる
・公開されているカリキュラムや各科目の単位認定基準に適合した教育を受けたということは保証される(一般に学校、学科により単位認定基準は異なる。JABEE認定は単位認定の基準が学会・産業界の水準から見て、「大卒」といえる最低限度はクリアしているかどうかが保証される)
という点です。

国際的に見て「エンジニア」の称号は工学部認定されたプログラムの卒業者と同等です。
米国ではFE・PEという資格があります。
アジアではAPECエンジニアという資格があります。
日本では官庁縦割りの下で発行される建築士、ボイラー技士、電気主任技術者などの免許資格があり、これが従来は「エンジニア」と見なされてきました。
このほかに技術士という資格があり、これは科学技術に関する高度で専門的な応用能力があると国(文部科学省)が認定するものです。かつて経済界の重鎮であった故 土光敏夫さんは「研究者の最高峰は博士だが産業界の最高資格は技術士だ」とおっしゃって経団連内の企業に取得を奨励されました。技術士は実務経験7年を必要とし技術コンサルタントの認定資格でもありました。したがって、建築士やAPECエンジニアとは一段高いレベルです。

数年前にJABEEの創設、技術士制度の変更、APECエンジニアとの相互認証がスタートし、現在では試験のレベルは従来ながら、工学部卒+4年程度と低く見られるようになっています。

個人的には、技術士は技術者として最高の称号だと思っていますが、あるJABEE認定を得ている大学の副学長とお話しましたところ、「博士号と比べて技術士の使い道がない。JABEE自体の知名度が低い」といわれました。実際そうです。

将来とも技術士を取るつもりがなければ高額な授業料を払う意味はないかもしれません。就職でもいまのところ知名度はないでしょう。
そもそも情報部門の技術士自体を評価するとか必要とする制度は今のところありません。
ただ、多くの学科はJABEE認定コース以外は設けないのが主流になっています。単位を落とした場合は留年・卒業保留というのは非JABEEでも同様になると思います。JABEEコースがあるのに非JABEEで卒業したというのであれば、何か深い意味があると採用担当者は考えるかもしれません。(多くの担当者はJABEEを知りませんが)


高度で複雑化した社会システムを構築・運営するのに「経験だけ」で体系的な教育をうけていない「SE]が担当してよいのかという議論はなされています。
社会的に影響が大きい建造物をいったん免許をとってしまえば倫理教育も再教育もない建築士に任せてよいのか、鉄道ダイヤを「ベテラン」に任せて作って良いのか、原子力発電所を社内推薦で実務経歴で資格が交付される主任技術者の管理に任せて良いのか現在いろんなところで話がされていますが、既得権益等もあり進んでいません。
現状技術士資格が唯一活用されているのは土建分野で、これは国交省が施工業者の技術力評価をする際に、社員が持っている資格を点数化するときに技術士だけ少し高い点がもらえるというものです。

情報部門の技術士は情報処理技術者のSEや監査をたいてい取得しています。中小企業診断士とのダブル取得も多いようです。また情報処理技術者は過去問を研究すれば取得できますが、技術士の場合は大規模プロジェクトで自身が苦労して達成した実務経験を答案に書いて合格していますから、技術士であることを名刺に刷り込んだ場合、知っている人からは絶大な尊敬を受けます。タダそれだけですが。

そもそもIT業界は進歩が急速で資格で仕事をする業界ではありませんが、高度化したシステム構築を行う場合は適切な責任者(PM)を立ててシステマティックに開発を行うようになっています(つまりは分業による工場生産システム)。ITベンチャーの多くは分割された仕事の下請けであり、数人の技術力・体力だけでなんとかなっている状況です。どのような将来を志向されるかによりますが、たとえばコンサルタント会社に入って将来コンサルタントとしての独立を志向するとか、SE、PMなどを志向するのであれば、(いずれもワンランク高い給料が見込まれます)JABEEコースできっちり基礎から鍛えてもらったほうがよいと思います。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
進路選択の選択に参考にさせていただきます。

お礼日時:2006/04/12 18:05

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