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法学博士取得するのって難しいですか?ロースクールは卒業すると自動的に法務博士になれますよね。でも法学博士って博士課程3年行っても学位論文が通らなければ学位は取得できないんですよね。大学の先生でも満期退学の人は結構いますし。法学博士を取得するのはどれくらい難しいのでしょうか?また、博士課程の院生生活はどんな感じなのでしょうか?博士論文以外にも論文書いたり学会で発表したりするのですか?授業は毎日あるわけではないみたいですけど週何日くらいで、どんな授業ですか?やはりゼミのような感じなのでしょうか?普通何年くらいで学位取得できるのでしょうか?

いろいろ聞いて申し訳ありません。できれば将来法学博士を取得してみたいと思っているので法学博士について何でもいいので教えて下さい。

A 回答 (7件)

法学研究科の博士課程に在学中の者です。



とりあえず、うちの大学では3年で博士っていうのはありえませんね。入学したときに先生に言ったら、「そんなの取れるわけないじゃん」って言われました。通例では、50代くらいになって研究の集大成として研究論文をまとめた本を公刊してやっと博士号をもらえるという感じみたいです。

ただ、最近は文科省の圧力もあって、30代の若手でも博士を取った人が若干います。

うちは私立なんですが、聞くところによると国立(東大・一橋)なんかは、ほぼ3年でもらえるらしいです。そのため、国立出身の若手研究者では結構持っている人が多いですね。

あと、付け加えますと、博士号を取っても、あまり役に立ちませんよ。博士課程まで来るということは、大学の教員になって研究者として生きていくということですから、博士号よりもむしろ、どこかの大学の選任教員になる(就職する)ということのほうが重要なんです。就職時には、博士号は持ってなくて当り前ですから、博士号の有無というのはあまり関係ありません。強いて言えば、海外に行ったときに聞こえがいい(尊敬してくれるかも・・・)くらいです。

あと、授業についてですが、博士課程の授業はすごく少ないです。義務的に出席するのは週一回ですね。あとは、論文をひたすら書くということになります。そのほか、外書購読、指導教授のゼミなどは、出ざる得ないという感じでしょうか。

経済的面は、日本学生支援機構(旧育英会)で122000円を一種で借りて、二種も併用貸与すれば、バイトをしなくても生きていけます。将来1000万くらいの負債を背負ってのスタートですけどね(笑
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この回答へのお礼

国立の方が比較的短期で取れるらしいことは聞いたことがありますが、旧帝大とそれ以外の国立(一橋を除く)とでは取得し易さに差はあるのでしょうか?学費のこともあるので院から国立へ移るのもいいかなとは思っているのですが(できれば東京は離れたくないですけど)、
取り敢えず東大はちょっと敷居が高いですね(;-_-)。

就職時に博士がなくても当たり前というのはうなずけました。ただ、なるべく早く学位が取れるにこしたことはないので、どうせなら少しでも短期に取れそうなところへ行ったほうがいいかなとも思っています。

それにしても将来1000万くらいの負債を背負ってのスタートというのは現実的に考えるとちょっと辛いですね(苦笑

博士課程では授業というより論文を書くことが中心なんですね。法学研究科博士課程在学中の方からのお話とても参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2006/07/02 10:55

#4で回答したものです。



>国立の方が比較的短期で取れるらしいことは聞いたことがありますが、旧帝大とそれ以外の国立(一橋を除く)とでは取得し易さに差はあるのでしょうか?学費のこともあるので院から国立へ移るのもいいかなとは思っているのですが(できれば東京は離れたくないですけど)

ということですが、これも大学によりけりだと思います。一般的に国立のほうが博士を多く出す戦略にシフトしているというだけで、実際は各大学の事情によると思いますので、法学研究科での博士排出数や平均取得年数などを具体的に希望指導教授に聞くとかしたほうがいいとおもいます。でも、それよりも重要なのは、就職状況や平均就職年数のほうですけどね。

博士号を簡単にくれる大学院に行っても、就職先がないようでは話になりませんから。

あと、質問者さんはこれから修士課程を受験なさる方でしょうか?修士課程なら試験ができれば合格する可能性もありますが、博士課程から大学院を変更するというは、かなり困難ですよ。受けれ先の指導教授の内諾が必須でしょう。

学費は国立も私立も大して変わりません。中央大学なかは、国立に準ずるってありましたし、私の大学(都内の私立)でも年間50万弱ですよ。
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この回答へのお礼

疑問にお答えいただき、ありがとうございます。やはり大学によるのですね。確かに博士号だけでは食べていけませんよね。奨学金の負債のことも考えると就職のことも考えないといけませんね。

実は今学部3年でロースクール→博士後期課程という進路を考えています。研究者なんてなろうと思って簡単になれるものじゃないみたいだし、自分にそんな適性があるのかもわからないので、一応法曹資格だけでも取っておいたほうが潰しがきくのかなと思っています。もちろん司法試験もそんなに甘くないとは思いますが、旧試験に比べれば合格しやすいし、研究者として大成するかどうかよりはまだ見通しがつけやすいですので。

研究者になれなかったとしても法学博士は取得してみたいなぁとは思っていますので、博士後期課程には関心があります。それにしても大学院って学部より学費安いんですね。驚きです(^^)。

お礼日時:2006/07/03 22:55

No. 1 のお礼での再質問(?)について



工学部でも満期退学は結構あります。ただ、満期退学でも数年の間は課程博士と同じ条件(審査料免除や発表論文数の条件など)で審査して貰えます。ある時間経過して、論文博士で申請することになると、途端に論文数の条件が跳ね上がります。

在学中に学位論文が提出できないのは、指導教員との人間関係ではありません(広い世間にはいるでしょうが)。在学中に申請条件(内規)を満足するだけの学会誌論文が採録されなかったからです。留年したって論文が採録されるとは限らないし、適当な就職口があったら指導教員から学位取得見込みを一筆書いて貰って採用して貰うのです。

学会論文の審査は1年以上かかるのが普通です。研究テーマを探すのに1年、実験準備に1年、データ取りに0.5年、論文執筆に0.5年、なんて悠長なことをやっていたら3年が簡単に過ぎてしまいます。博士後期課程に進もうと思ったら、前期課程(修士課程)が終わるか終わらないかのうちに学会に論文を投稿しておき、たとえ条件付き採録になってもデータを補充できる程度の時間的余裕が必要です。また、経験のある教員なら、そのつもりで前期課程のときから指導します。
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この回答へのお礼

詳しくご説明してくださり、ありがとうございます。理系でも満期退学は意外と結構あるのですね。それにしても学会論文の審査って結構時間かかるものなんですね。いろいろ参考になりました。やはり文系と理系とでは学位取得までの道のりや戦略が異なるような気がしました。

お礼日時:2006/07/02 11:18

 dochiteboyさん こんばんは



 私は薬学部の修士を卒業した者ですが、文系・理系係らず修士までは余程の大学に通わなかった方以外は2年で取れます。そして修士を取得した後3年間通うのが博士課程です。理系の博士課程の場合は3年で博士を取得出来る場合も多いんですが、文系はそうではないようです。

 私の父の友人のお子さんが、早稲田大学法学部の博士課程に入学していて専門は「法哲学」です。彼の場合は勉強が大好きで沢山の論文を書き色々な所に投稿したり学会発表したりしていました。博士課程3年次に博士論文提出したのですが、結果は1人のラテン語の先生からのクレームで博士を取得する事が出来ませんでした。内容は「今以上にラテン語を今後も勉強するなら認めても良いけど、そうじゃなければ認めない」と言うものでした。で、結果的に3年で博士号を取得できないままの卒業をしてしまいました。
 彼の場合は、塾の先生等のバイトをしながら論文を書きつづけ、結果的に今までの投稿論文が認められて東京理科大学の教養部の法学担当の常勤講師に就職するのですが、それまでに数稿博士論文を提出したのですが、認められませんでした。結果的には今東京理科大学の法学担当の教授をしていますが、助教授時代に博士号をやっと取得したようです。
 私の大学の友人は私が修士を卒業した後博士課程に進学しましたが、その彼が博士号を取得するのと比べて、博士論文以外の論文の投稿数の数が違う事を考えると、法学の博士号は大変なだと思います。

 取り留めのない話になりますたが、法学の博士号を取得するのは大変だと思います。頑張って下さいね。
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この回答へのお礼

具体的な事例を教えて下さり、ありがとうございます。一人でも反対の先生がいると学位がもらえないのですね。それにしてもいくら基礎法学の分野とはいえ、ラテン語のために法学の学位がもらえないと言うのも酷な話ですね。よほどその教授と相性が悪かったのかラテン語に深く関係する研究だったのか。???という感じです。もう少し明確な基準とかあったほうがいいのになぁと思いました。

お礼日時:2006/07/02 11:07

私は文学研究科所属の博士課程後期の院生ですが、法制史をやっているので、参考になればと思い回答させていただきます。



将来博士号の取得を目指すということで、研究職につくことを前提としてお話をさせていただきます。

まず、最近の傾向として、大学等の講師になるためには博士号は必須です。かつては博士号はその専門分野のベテランが取るものでしたが、今は「課程博士」という制度ができ、比較的若い人でもとれるようになってきました。そのため、今教授として教鞭をとっている年配の方々の中には博士号を所持していない人も多くいます。

博士号(課程博士)を取得するのもそう簡単ではありません。修士号はほとんどの人が2年で取れますが、博士号は標準修業年限(3年)で取れる人はごくごく稀です(20代のうちに取ることさえ困難)。

博士号取得のために必要な実績(博士論文以外の査読つき論文数本など)が必要ですし、文系の場合は理系とは異なる難しさがありますし、博士号をあまり出していない大学では、やはり取りにくい傾向にあります。それに、金銭面でも負担が多く、奨学金だけではまかなえないため、いろいろと工面をしなければならない、という事情もあります。実際、お金が底をつき、研究を断念する人もいます。

それから院生生活についてですが、参考までに私の日常を少し書きますね。

授業=週2コマ(外国古文献講読、論文指導)、アルバイト=(非常勤講師)週5コマ、その他アルバイト=週26時間、研究会=月2回(地方への出張あり、自費)、学会発表(大きいもの)=年2回、論文(50枚程度)=年3本ぐらい。

やはり、いろんな面でタフでないとやっていけませんし、周囲の理解も必要です。また、博士号を取ったからといって、必ずしも研究機関に就職できるわけではないし、かといって一般企業への就職も難しくなります。大変ですが、やりがいはありますよ。がんばってください。
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この回答へのお礼

とても参考になりました。博士課程の院生生活は学部とは比べ物にならないくらい大変そうですね。本当にその学問が好きでその道を極めようという強い意志がないと挫折してしまうかもしれません。その分やり甲斐はありそうですね。まだ時間はあるのでじっくり考えてできれば博士目指したいです。お忙しい中いろいろ詳しいお話をしていただき、ありがとうございました。

お礼日時:2006/06/30 00:53

博士(法学)ですよね。

難しいです。私は博士(工学)を持っていますが、一緒に学位授与式に出席した博士(法学)の方は、もちろん同年齢の方もいましたが、一般に年上でした。理工系の場合は原著論文を一連で5件くらい信頼のある論文誌に出して学位がとれます。実験結果などのデータがあるのである程度の新規性があれば学位論文は通りやすいです。それを5章分にして序文と結論の章をつければ博士論文の体裁ができます。しかし、博士(法学)の方は、すでに偉い学者の方が検討を尽くしたことを踏まえて、さらに新規な自己の解釈を加えて(実務家であれば、検討されている中で最も妥当という説をとればよいが、学者では新奇な考えで、なおかつ、万人を納得させる必要あり)論文にしなければならないそうです。本を数冊書いたという人もいました。法務博士は法学部を出てから2年ですが、博士(法学)は修士(法学)2年のあとに3年です。#1の方が指摘されるように単位取得退学してから論文を追加して学位を取得する人もいるようです。なお、博士課程の人は修士を取得して一応は研究者のひよこですからゼミをリードするような立場でゼミに参加することになると思います。がんばってください。
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この回答へのお礼

なるほど、理系の場合は実験データさえあればある程度学位論文としての体裁を整えることができるのですね。文系は実験がないのでそういうわけにはいきませんね。本を書けるくらいのことをしないといけないのでは難しいですね。参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2006/06/30 00:36

大学院に通学して、修了後取得する学位を課程博士と呼びます。

その他に、論文博士といって、後期課程に通学していなくても、研究成果をまとめた論文を提出して学位を得る制度があります。近いうちに論文博士はなくなる方向です。

課程博士の場合、博士後期課程は確かに3年(標準)ですが、その前に博士前期課程(修士課程)を修了しないと後期課程には入れません。一般には、前期と後期を合わせて博士課程5年、という言い方をします。

法学博士を取得するのは確かに困難でしょう。理工系の場合では、在学中に権威ある学会論文誌に少なくとも原著論文1報以上が掲載(予定を含む)されないと、後期課程を修了できない(したがって学位は取得できない)ことになります。修了せずに3年間の勉学を終了した場合は「博士後期課程単位取得満期退学」という呼び方をします。

法学博士の場合、お書きになっている通り、教授でも博士学位を取得していない方が多いので、後期課程を終わっただけでは中々出ないかも知れません。

なお、後期課程では授業(講義)なんか普通はないと思います。研究に明け暮れる毎日です。ゼミ(論文講読)はあるかも知れません。研究成果がある程度まとまったら指導教員に見て貰って、論文誌に投稿することになるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。文系は大学の先生でも満期退学の人は結構いるくらいですから、やはり難しいみたいですね。逆に理系で満期退学の人はよほど研究がうまくいかなかったか教授との相性が悪かったかなのでしょうか?理系で満期退学の人はあまり見かけないような気がします。

お礼日時:2006/06/30 00:26

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