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配電線の送り出しに付けるGPTですが、
110V定格と190V定格品があります。
これは、どうしてなのでしょうか?
50Hzと60Hzがあるように、どちらも違う文化のもので、
引っ込みが付かないのでしょうか?

A 回答 (1件)

配電系統に使われるGPTの初期は、単相1kVAの柱上変圧器でした。

電柱の上に載せて使っている変圧器です。
柱上変圧器は、定格電圧105Vの二次巻線が2個組み込まれていますから、一次側を3,150Vタップにすると、二次側105Vとの間の変圧比は丁度30:1になります。
これを3台組み合わせて、一次側をスター結線、二次の片方の巻線同士をスター結線にすると、3,300/110VのPTと同じになります。
もう一方を三次巻線に使い、デルタ結線にして開放端を引き出し、スターの中性点を接地すると、3,300/110/190VのGPTと同じものができあがるというわけです。
したがって、この時代に生まれた地絡リレーの電圧要素は定格190Vでした。
GPTに柱上変圧器が使われなくなっても、リレーを変えずにGPTの定格の方を合わせていたため、190Vという定格電圧が残ってしまったのです。
なぜこんなことになったのでしょう。お考え下さい。 GPTの数よりリレーの数のほうが圧倒的に多いですね。 
その時代には、開閉器と離れたところに配電盤を置き、そこにリレーをまとめて置く方式が用いられていました。そして、いま使っていないリレーを別の場所に移動して使っていくという遊休品活用の知恵を働かせるのが当たりまえになっていました。リレーをどこに持って行っても、定格電圧がどうかなどと気にせずに使えなければ不便だったのです。
いまの配電系統の開閉器とリレーは、一つの箱に収まっていて、ばらばらに使われる機会はごく少なくなりました。 しかも、リレーが半導体で作られ、定格を変えるのも部品の組み合わせ次第、変えることを決めさえすればそのとおりにすぐできる時代になりました。 
それでも、190Vのレガシーはまだあるんですね。

これは、kuroimisaさんのおっしゃるような"違う文化のもので引っ込みが付かない"というのとはちょっと違うと思います。
"言い出すのが面倒、俺にはそんなひまはない"と、当事者が思っているか、または気が付いてもおかしいと思わない、そのどちらかでしょう。
「190Vをやめ、110Vに統一してどういう利点があるのか、そこをはっきりさせれば認めてやる」という判定者側に立っている方が楽なのです。「おかしいから変えましょうか」という面倒見側には、皆さんなかなか立とうとしないのです。 作る人も、使う人も多分同じ気持ちなのでしょう。
テレビで取り上げられるような、華やかな改革でなければ、乗り出して手をつけようとはしない。 名が売れなければやる価値がない。そう思う人がだんだん増えていったとき、その国の将来はどうなるのでしょうか。
改革とは、本来地道に進めていくもので、お祭り騒ぎではないのです。
kuroimisaさんのように疑問をもたれること、それを解き明かそうとすることが、これからの日本にとって本当にだいじなことです。 頑張ってください。
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この回答へのお礼

早速のお返事
ありがとうございます。
50,60Hz のように同時に、190V,110Vが存在していた訳でなく
昔は110V VT 3台で作っていたので、190Vしか無かったが、
機器の定格が一般に110Vですから、新しくは110V品も作られているのですね。
ちなみに、ZPDは7V系ですよね。
しかし、古い機器のリニューアルもありますから
190V品も存在する訳です。
と言う理解でよろしいですか?

お礼日時:2002/06/03 14:54

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