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こんにちは。
私は進化について疑問に思っていることがあります。

たとえばヒョウを例に挙げてみると、現在世界にはヒョウの進化する前の個体はいません。
ですが、ヒョウは「ヒョウの進化する前の生物」から進化してヒョウになったと思うのですが、その過程でヒョウと「ヒョウの進化する前の生物」とが同じ時代に共存していた事はあるのでしょうか?
また「進化する前の生物」とヒョウとの間に交配が起こって新種が誕生したと言った事例は起こりうるのでしょうか?

A 回答 (7件)

質問自体に誤解が含まれています。

結論からいえば、ヒョウと「ヒョウの進化する前の生物」とが同じ時代に共存していたということはありません。どういうことか、誤解を解くように説明していきます。

質問者さんは、下のような図式を思い描いているかもしれません。

前の時代――→ある時代
(1)―――――→(1')、(2)

(1) ヒョウの進化する前の生物
(1') (1) に似た生物
(2) ヒョウ

“ヒョウと「ヒョウの進化する前の生物」とが同じ時代に共存していた”と主張するためには、(1) と (1') とが同じ生物、(2) が (1) や (1') とは異なる生物だと示さなければなりません。ところが、生物学では、そもそもそのような考え方をしません。“(1) は (1') と (2) との共通祖先である”といいます。「ヒョウの進化する前の生物」は、文字どおり、あくまでヒョウより前にしか生きていなかった生物だとみなすわけです。

これは、「人間がサルから進化したのなら、現在サルがいるのはおかしい。だから進化論はまちがっている」という一部の人の誤解に似ています。人間の祖先となったサルと現在のサルとがいくら似ているといっても、両者を同じものとみなすことはできません。絶滅した昔のサルが、人間と現在のサルとの共通祖先であるにすぎません。

再びヒョウに戻ると、(1') を、 (1)の「ヒョウの進化する前の生物」と同じ生物とみなしてはならないということがポイントでした。(1') と (2) のどちらかのほうが共通祖先 (1) に近いということはあります。

下の方がおっしゃっていますが、ヒョウとヒョウでないものをどう区別するか、種の定義の問題は残ります。(1) から (2) が別種として成立するほど時間がたっているのなら、(1) と (1') もそれなりに離れているでしょう。少なくとも、まったく同じということはありません。

下で突然変異が進化の原因となることはめったにないと書かれていらっしゃいますが、そうではなく、突然変異は、自然選択とともに進化の重要な要因です。突然変異によって、遺伝子が多様化しなければ、環境の変化に耐えられません。突然変異は、生物が一気に別の生物になってしまうことではなく、遺伝子の本体であるDNAの塩基が置き換わることを指しています。

進化は仮説としてしか主張できないものではありません。化石の解剖学的特徴の比較はもちろんですが、分子生物学の成果も進化を支持するものです。分子生物学では、進化の基盤となる分子レベルのメカニズムについて、実証されています。
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この回答へのお礼

なんかスゴイ難しいですね。。
有難うございました。

お礼日時:2007/03/31 21:26

「ヒョウの進化する前の生物」と、そこから派生した「(前)ヒョウ」の雑種よりも、「(前)ヒョウ」同士の子孫の方が後世に子孫を残す確率が高くなり、「(前)ヒョウ」が明らかに多くの子孫を残すようになり、やがて「ヒョウの進化する前の生物」との交雑が不可能なほど違った性質を持ったときに、新種「ヒョウ」が誕生したといえるのです。



こうした進化は地理的な隔離や気候の変動によって促進されると考えられます。いままでの「最適戦略」が最適でなくなったとき、いちはやくあらたな「最適戦略」を獲得した者が生残れる訳です。そして、この例でいえば「ヒョウ」が「ヒョウの進化する前の生物」と同じ資源を利用して生きていく動物であったなら、「ヒョウの進化する前の生物」は絶滅します(たとえば、先祖の地が急にジャングルに成ったので、木に上れない血統は淘汰された、とか)。違う資源を利用する生物と成ったのなら、両方生残れます。現代の生態学の基本と成る「ニッチ」の理論です。たとえば、平地と樹上のどちらでも狩りが可能になって、地上棲のトラが木登りをできる子孫を生んで、ヒョウと成ったのなら、両種は共存できます。地上はトラ、樹上はヒョウと住み分けし、独自の進化を遂げます。

現在、同種と扱われている動物の中でも、別種への進化の道を認められる者は多いのです。たとえば日本でも、アカネズミやトゲネズミや、ニホンジカ(どころじゃなく、多数見つかっています)は、地域によって染色体数が違うことが明らかになっていて、相互の雑種は繁殖率が低いことがわかっています。これらの両群は、別種に進化する道を進み始めていると考えられます。もし双方が違う環境に適応していたら別種に進化するはずです。 
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この回答へのお礼

日本だけでもこれほどの種が・・
有難うございました。

お礼日時:2007/03/31 21:32

こんにちは。



>たとえばヒョウを例に挙げてみると、現在世界にはヒョウの進化する前の個体はいません。

そうですね、
ですが、同じ祖先から別々な進化を遂げた仲間というのは、今現在でも世界中にたくさんいますよ。

>ですが、ヒョウは「ヒョウの進化する前の生物」から進化してヒョウになったと思うのですが、その過程でヒョウと「ヒョウの進化する前の生物」とが同じ時代に共存していた事はあるのでしょうか?

進化の主要因といいますのは細胞が持つ遺伝情報の変異です。これが発生しなければ異なる遺伝情報が作られるということはありません。
この変異は子供を作るための生殖細胞に発生することによって初めて別の個体に移植されます。これにより、生殖細胞の突然変異は「遺伝子単位」で子供の体内に保存されることになります。そして淘汰といいますのは、この遺伝子の機能が実際に発現したときに行なわれます。それが性質や体質として外に現れなければ環境に適応するかどうかを試すことはできませんよね。
さて、子供の遺伝子といいますのは両親から半分ずつ受け取るものです。ですから、仮に母親の生殖細胞に変異が発生したとしても、その機能発現が父親の遺伝子によるものであるならば子供にその性質は現れません。ですが、その子供が母親から受け継いだ新しい遺伝子を持っているならば、それが次の孫に受け渡されて発現する可能性がありますよね。これが隔世遺伝です。
従いまして、その群れの中には、
「新しい遺伝子を持っている個体」
「その遺伝子を持っていない個体」
「その遺伝子機能が発現した個体」
これらが同時期に存在することになります。
そして、ここに環境の変化による淘汰や生殖領域の隔離などが起こりますと、進化と絶滅の線引きが成されるわけですね。

>また「進化する前の生物」とヒョウとの間に交配が起こって新種が誕生したと言った事例は起こりうるのでしょうか?

そうですね、「進化した種」が「交配のできないようになったもの」と定義するのであるならば、一緒にいても雑種は生まれないですよね。ですが、このようにはっきりとした分化が起こるためにはたいへん長い時間と、そして生息領域の隔離というものがどうしても必要なのではないでしょうか。上記のように群れの中で交配による遺伝子のやり取りが可能である場合は、常に雑種が生まれてしまいますので、この状態でそこまでゆくのは難しいと思います。ですが、新種の誕生というのはただ隔離されば良いというだけでもなく、その多様性を生み出すためにはこのような交雑の時期は必要です。
例えばキリンの首が長くなるためには、その変異がひとつあれば良いということではなく、
「高いところにある脳に血液を送るための強靭な心臓」
「長い気管を一度で換気するための心肺機能」
このようなものも同時に備わらなければならないわけです。どうしてこんなに都合の良いことが起こったんでしょうかねえ。
特殊なものでは、キリンの頚動脈上部には「ワンダー・ネット」と呼ばれる毛細血管の集まりがあり、これが高圧で脳に送られて来る血液に対するショック・アブゾーバの役割を果たしています。これがありませんと、水を飲もうとうっかり頭を下げようものならば、キリンは一発で脳溢血になってしまいます。首が長いという遺伝子を持っていても、生きて子孫を残せなければそれが進化に繋がることはありません。
このようなものは「多因子遺伝」であり、複数の遺伝子が同時に発現しなければその機能は果たされません。そして、様々な時期や個体で別々に発生した複数の変異が、やがて遺伝子としてひとつの個体にワンセット集められますと、ある日突然、群れの中に首の長いキリンの赤ちゃんが誕生することになります。ですから、交雑の時期がなければ必要な遺伝子を一箇所に集めることはできないわけです。この結果、首の長いキリンとそうでないキリンは群れの中に同時に存在することになります。まだ生殖が可能であるならば、生まれる子供はそれを受け継ぐか受け継がないかで首の長い短いが決まるわけですが、このどちらかが中途半端な場合は奇形となって死亡する可能性が高くなります。そして、両親の首が長ければ、首の長い子供の生まれる確率が最も高いということですね。
キリンの首が長くなったのはサバンナという新しい環境に進出したときからです。キリンと同じ仲間である「オカピ」の首は短く、まだ密林に暮らしていますが、その頚動脈上部にはキリンと同じワンダー・ネットがあるのだそうです。では、現在のキリンのワンダー・ネットの遺伝子は、まだ首の長くなる前に獲得されていた可能性が十分にあります。

ヒョウは世界中に様々な亜種が生息しており、この仲間たちは共通のご先祖から受け継いだ資質の中にまたそれぞれの新たな遺伝子を獲得します。これが積み重なって、やがて交配のできない種族として分かれてゆくわけですよね。ですから、彼らは現在でも常に淘汰と隔離による新種誕生の過程にあるということになります。ジャガーといいますのは、アメリカ大陸という土地柄で比較的早い時期に隔離状態にあった仲間と考えることができるのではないでしょうか。

きちんとした回答になっていないかも知れませんが、進化のルールというものを整理しますと、概ねこのようなことになるのではないかと思います。
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この回答へのお礼

なんかスゴイ難しくて返事どう返事すればよいのか・・
分かりやすかったです。有難うございました。

お礼日時:2007/03/31 21:29

お初です



我々が新化と呼んでいる現象は、
現象と呼べるほど確かなものでもなく、
断片的な証拠らしき物から、
たぶんこういう事なのかな~
と想像しているだけの事です。

強引に。
環境変化に伴う生物の変化を進化と呼ぶのなら、
消毒に強いアブラムシとそうでない同種は同時に存在するし、
二つの交配は可能だけど新種が誕生するかは分りません。
消毒で思い出しましたが、
毎年インフルエンザの進化も迷惑ですね~

進化は数百万年単位で論じられている(と思った)
のでそんな短い期間の事は答えになりませんねv
答えも出ないと思います。

記憶を探った回答なので参考までに
以上でした
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まぁ 実際、進化していくことは仮説でしかありません。



キリンを例に挙げると、
「なぜキリンは首が長いのか?」っという小学生の素朴な疑問があります。

(1)木の葉を食べるため、キリンの中で首の長いものだけが生き残って交配をし、それが続いたから首が長くなった。
(2)突然変異説を唱える人もいます。

しかし、突然変異だけで すべての生き物の進化を説明できません。
突然変異なんて何万何億分の一!!!
すべての生き物がそんな天文学的な数字で進化したとは考えにくい。

そんな詳しくは学んでいないのでどうかとは思いますが、
専門家でも意見は割れているということです。
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>現在世界にはヒョウの進化する前の個体はいません



そうなんですか?
ヒョウとヒョウでない生き物をどうやって区別するかも問題です。

たとえば、ヒョウが進化して違う動物になると考えてみてください。その動物の名前をたとえばヒョエとしましょう。具体的に考えるために、そのヒョエは5本足にしましょう。

まずヒョエの片鱗が誕生するときは、あるとき偶然でしょう。子供が生まれたときに何らかの遺伝子変化が生じて足が5本あった。しかしその子は立ち上がり、普通に生活ができたので周りのヒョウたちは気にせずに育てたとします。そして5本脚の子供が大人になり子供を産んだら、5本足の子が1/2の確率で生まれてきました。そうやって5本足のヒョウが増えてきたとします。その後、5本脚のヒョウは5本という足をうまく使って4本脚のヒョウより狩が上手になってきました。いづれ、5本脚のヒョウがリーダになるようになり、4本脚のヒョウたちの居場所が少なくなってきたため、5本脚のヒョウが住んでいない、町に移動することにしました。4本脚と5本脚の生活がいつしか別々になり、別々に子孫を残すようになってきました。そして数億年が起ち、あたかも別の生き物であるかのような行動をするようになり、人間に発見された5本脚のヒョウは、新しい生物である、ヒョエと名付けました。その後遺伝子を調べていると、ヒョウを祖先に持つことがわかった。

変な例をあげましたが、5本脚と4本脚のヒョウが共存しているときがあります。その時、人間が偶然見つけても、あれはヒョウの奇形児だろうと考えて、相変わらずヒョウと呼ぶでしょう。しかし数億年と非常に長いスパンでみると、別の生き物に変わっていきました。
今回の例は極端に違う形のものをあげましたが、現在のヒョウも目に見えないけど、今後数億年のスパンでみると、別れていくだろう遺伝子を持ったヒョウが存在していると思います。

ちょっと、わかりにくい説明だったかもしれません。考えながら書いたので…。
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一気に入れ替わるなんて事は考えられませんから、当然、旧種と新種は交配したでしょう。



『ヒョウの進化する前の生物』と『突然変異で誕生した新種のヒョウの進化する前の生物』とが交配して、今のヒョウになったと考えています。

その過程で、『ヒョウの進化する前の生物』は自然消滅したのでしょう。
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