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キリスト教では、「運命」はどう捉えているのでしょうか。

ほか、「宿命」もどのように解釈しているのでしょうか。

また、「魂」とはなんでしょう。

教えてください。

A 回答 (1件)

カトリック信者です。


キリスト教では、運命のことを(神の)「摂理」(せつり)という言葉で表しています。
「摂理」とは、「人生の出来事や、人間の歴史は、神の深い配慮によって起きている」という新約聖書の「ローマ人への手紙」第8章28節に出てくる言葉に表される概念で、キリスト教(カトリック、プロテスタントを問わず)の基本的な考え方の一つで、人類は全知全能の神を信頼し、その運命の全てを託し、どんな出来事も神の深い配慮だと思って受け入れることが求められているとする考え方です。

この考え方は、ヒンズー教・仏教の「因果・業・カルマ」やイスラム教の「運命・アッラーの意志」にも通じるものがあると思いますが、詳しくは、Wikipediaで検索してみて下さい。

一方、私見ですが、創価学会などの新宗教の中には、「運命は自分で切り開いていくものだ。」という、より強い意志が感じられる一方、弱者や他宗教などに極めて厳しい印象があります。
キリスト教の中でも、プロテスタントの一派であるピューリタンは、アメリカ独立前後に数多くアメリカ大陸に渡り、その謹厳実直かつ宗教的、禁欲的であると同時に極めて現世的、仕事を大切にする生活態度で、却って信頼を集め、アメリカ資本主義の発展の大きな礎になりました。彼らもある意味では「運命は自分で切り開いていくものだ。」という考えが他の宗教信者に比べより強かったと思います。

勿論、キリスト教をはじめ他の伝統的宗教の信者も、全く「神頼み」というわけではなく、一通り自助努力をした上で、人智を超えた「運命」については、神の摂理に身を委ねる、という考え方の部分が多いと思います。(仏教の中には、「念仏さえ唱えていれば成仏できる」という所もあるようですが・・・)

「魂」に関してはよくわからないので、割愛させて下さい。
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございます。

「運命」について、理解できましたように思います。

お礼日時:2008/03/07 22:55

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