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サブプライムローンというシステムが成立するのは、住宅価格が上昇している場合のみと認識しています。
しかし、未来永劫の価格上昇などありえるはずも無く、いづれ破綻するはずで、今起こっているような金融不安は想定できたはずですが、何故このようなことになっているのでしょうか?

ドルをかなりの額保有していたので、今年のドル安になってからサブプライムについて勉強しましたところ、上記のような疑問がわきました。
どうぞご教授お願いいたします。

A 回答 (10件)

ドル安で米国以外金安



一般的にドル安が続くと米国以外の海外勢の金買いが旺盛になると言われています。

金価格はドルを基本に考えられているので、

ドル安自国通貨高になると自国の金価格は下落します。

その安くなったところを拾おうとして買いに入る場合があるということです。

逆にドル高、自国通貨安になると国内金価格は上昇します。

そうなると高い時に売ってしまおうということで、売り圧力が強くなります。

この前のギリシャ財政騒動で、ドルと円に対してユーロ、ポンドがかなり安くなり、

ドイツの投資家を中心に金貨などが買われましたが、

現時点でみると当時購入した金の値段は当時より下落していると思います。
http://www46.atpages.jp/fsrhfrhrbhr/
金 価格は米ドル換算なのでユーロ、ポンド安で、欧州圏の価格は上昇したはずです。
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私が思う一番の理由は、ブローカー・金融機関・証券会社のモラルの決壊ですかね。

。米国の住宅ローンは日本と違い、お金を融資する銀行と、住宅ローンを契約させるブローカーで分かれています。
従来までなら、ブローカーが悪質な行為を行わないように銀行が見張っていました(ブローカーは契約させることができたら手数料が入るため、悪く言うと誰に契約させてもいい)。
しかし、サブプライムローンを証券化して投資家に販売するビジネスが生まれました。銀行にしてはラッキーです。なぜなら、リスクを他の人に押し付けることができるからです。そのためリスク管理が甘くなり、ブローカーの監視が甘くなりました。
そして、証券会社はサブプライムローンを証券化することで手数料が入る、投資家に証券化した商品を販売することでも手数料が入る。こんなぼろ儲けできる話に飛びつかない人なんかいませんよね。

このぼろ儲けが麻薬のようになってやめられなくなったんです。

もちろん、サブプライムローンが危ないということはわかっていました。金融当局からもレポートが発表されていたと思います。

しかし、ほとんどの人はたぶん『もし危なくなったらFRBとかが助けてくれるだろう』と思い込んでいました。
そんな中、最初の爆発が起きました。

予想とは裏腹に政府は何の処置も行いませんでした。
『当事者が責任を取れ』と言わんばかりただただ傍観しました。
結果、取り返しのつかないことになりました。もっと早い時期に適切な処置ができていたらこんな世界になっていなかっただろうと思います。

多少間違っている箇所があるかもしれません。まだ大学生の若輩なのでご勘弁を。。偉そうに感じるかも知れませんがお許しください。
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分かる限りの範囲で回答させていただきます。



書かれているように川下に行くにしたがって、サブプライムローン含みの証券の実態は見えなくなっていたようです。これが問題を大きくした1つの要因です。

しかし、大抵の証券の中のサブプライムローンの比率は高くなく(例えば証券の内の1%)、それが既存する程度では、他の住宅ローンからの収入で十分カバーでき、多少利回りが落ちるか、少し損失が出る程度でした。ですので、サブプライムローンの返済が滞り始めてもそれほど大きな問題にはならないはずでした。それ単体では・・・

ところが、「サブプライムローンの行方が分からない」「レバレッジ」「投資家の資金引き上げ殺到/流動性の問題/買い手不在」などで被害が大きくなりました。


銀行も取り付け騒ぎが起こると預金払い戻しができないように金融機関はレバレッジを掛けて資産を運用しています。そしてそのレバレッジの借金が投資家などから集めた資金によって支えれられています。
そこへ「サブプライムローン問題で損が出そうだから逃げたい」という投資家から解約(資金引き上げ)の要求が来ると、投資している資産を投げ売るしかありません。
しかし、為替取引などと違い、このような証券は流動性が高くありません。まとめて売ろうにも他金融機関やヘッジファンドなど大手機関投資家に買い取ってもらうことになります。しかし、この件ではその他大手機関投資家も売り手に回っており、買い手不在となりました。

市場には売り手が殺到で買い手不在
→取引は成立せず値段だけ下がる。(安くてもいいから買ってくれ~という状態)
→値段が下がる状況を見て他の投資家も損害を小さくするために解約希望
→さらに売り手が増える
→さらに値段が下がる
→それを見た他の投資家が損失を小さくするために解約希望
→さらに売り手が・・・というループ

このように投資家達が被害の小さいうちに自分の利益だけは守ろうとしたために、本質以上の暴落になりました。
これは、株などでも実際の企業価値以下まで株価は落ちていて割安だが、株価が下がり続ける以上は損失が出るので企業価値を無視して売却と、よく起こる現象です。

つまりはサブプライムローン証券自体のリスクは想定していたが、それが他の事まで波及してしまったということです。

銀行へ1億円支払う日に100万円足りなかったので手形が不渡り→倒産みたいな感じでしょうか。たった100万円と思っていたら、1億円分まで波及してしまったと・・・


また、このような取引に手を染めた(←ちょっと言葉が悪いですね)理由としては、「利益が出るから」の1点だと思います。このあたりはNo.2の方の回答の通りでしょう。
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No.6です。



仮に証券化等手法が利用できなかったのであれば、貸し出しする金融機関自体がリスクを背負うことになるので、審査が厳しくなります。
そうすると住宅価格の7割までなど貸し出し基準が厳しくなります。こうしておけば、多少住宅価格が下がっても回収可能でビジネスとしては成立したものと思われます。
消費者金融も貸出額に制限を設けることで、借りた人の収入が多少下がっても回収できそうな額しか貸しません。こうすることで、多少収入が落ちても回収できるようにしておくのと同じです。



しかし・・・

本来サブプライムローンというのは普通のプライムローンなどより数%金利が高いというだけのある意味真っ当なローンです。

ここに【証券化】という劇薬が投薬されました。

これによって、ローンを貸し出す金融機関は住宅価格が下がろうが一切困らなくなりました。貸し出し後に証券化しているので資金回収済みです。ローンの焦げ付きなど他人事です。証券会社も投資家にその証券を売り払って手数料を回収済みなので全く懐が痛みません。つまりその証券を持っている人の懐が痛むだけです。

そうすると金融機関としては「何でもいいから貸してしまえ。どうせ証券化して売り払うんだから」という態度になります。その結果、本来のサブプライムローンと異なるローン(NINJAローン、超高額な見えない手数料を課したローン、契約書改ざんローン)などがはびこるというモラルハザードが発生しました。

こうなったら崩壊は必須です。これが、spspsp00nさんが質問文でおっしゃられていた「破綻するはず」という状態です。
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この回答へのお礼

再度ご回答いただき、ありがとうございます。

問題の本質はサブプライムローンにあるのでなく、それを証券化したことが問題とのご回答、良くわかりました。
わたしは、ご回答いただいたサブプライムローン自体と、ローン会社が行った証券化を合わせて、サブプライムローンというシステムなのだと思っておりました。

しかし、ご回答いただいている"ローン会社は証券化により資金回収済み"という点は、証券が売れた前提での議論であり、住宅価格が下落に転じれば証券が売れなくなり、住宅購入者からのローン返済も滞り、結果として焦げ付くことは必至かと思います。何故このような素人にも破綻が想定できそうなシステムがまかり通ったのかがわかりません。この点いかがでしょうか?

また、証券を購入する側も、住宅価格の下落によるリスクが含まれた証券であることがわかっていたにもかかわらず、それを購入する心理がわかりません。
バブルの渦中でリスクに盲目化したと言うご意見も御座いますが、それで片付けられるだけの問題でなく、何か詐欺まがいの行為があるように感じます。

ひょっとして、最初の証券購入者はサブプライムローンがらみとわかっていても、この証券購入者がさらに同様の手法で証券を売却し、いつの間にかサブプライムローンがらみの証券であることが、下流の証券購入者に知らされなくなっていったのでしょうか ?
何も知らない川下の証券購入者が証券を買うので、川上側の証券会社がどんどん販売し...というシステムとなっていた...
要するに、皆がそのリスクを知っていれば成り立たないシステムであったが、末端側の証券購入者はそれを知らないため、このシステムが回転していたと言ってよいでしょうか?

ご回答に費やして頂いたお時間を察するとありがたく、恐縮ですが、もしよろしければ再度ご回答いただけると幸いに思います。
よろしくお願いいたします。

お礼日時:2008/03/27 01:08

>サブプライムローンというシステムが成立するのは、住宅価格が


>上昇している場合のみと認識しています。

これは違います。日本でも消費者金融はは借りた人の資産上昇が無くても成立しているようにサブプライムローンは住宅価格が上昇していなくても成立します。サブプライムローンというシステムは単純にプライムローンより少し高い金利でのローンに過ぎず、サブプライムローンの仕組みそのものでは問題にはなりません。サブプライムローン問題というのは、サブプライムローンというシステムそのものの問題ではなく、それが金融工学と融合してしまったが故に起こってしまった問題です。
(化学薬品でもその物質自体はそれ程危険で無いが、他の物質と混ざると爆発するようなもの)

この融合によって
(1)ローンを貸し出す銀行がリスク審査をしなくてすむようになってしまった
(2)審査が甘くなったので住宅ローン代理人が安全度を偽るようになった
(3)従来は自己資金比率などのルールで貸出金をある程度回収しないと次の融資ができなかったが、ローンで貸し出した直後に証券会社に売却することで30年ローンを瞬時に回収できるようになった→高回転の融資が可能になった
(4)金融機関の"厳密な"審査を通ったはずのローンなので評価(格付け)は高い

ここまでが問題の根幹のようで、これを加速させれば、濡れ手に粟の大儲けです。サブプライムローンを売った金融機関はもう責任を負わなくてもいいし、サブプライムローン証券を買った人も「善意の第三者」で責任を負わなくていい。もちろんローン代理人はあくまで仲介役なので責任など無いし・・・モラルハザードですね。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。
1点疑問が御座いましたので、お時間のよい時にでもよろしければご解説お願いいたします。

>これは違います。日本でも消費者金融はは借りた人の資産上昇が無くても成立しているようにサブプライムローンは住宅価格が上昇していなくても成立します。

とコメント頂いておりますが、
サブプライムローンの場合、ローン返済できなくなれば住宅を売却することでローン返済義務から開放されるという日本とは違うシステムをローン会社がうたい、支払い能力の低い個人に住宅ローンを斡旋するという構図があると思いますが、ここで、住宅価格が上昇している時には住宅の売却は容易ですが、下落し始めてはそうは行かず、ローンの焦げ付きは必至であり、こういった意味で日本の消費者金融とは背景が全くちがうと思うのですがいかがでしょうか?

このような、素人でもリスクが読めそうなシステムに、世界の金融屋が踊ってしまったことが不思議でならないのですが。。。

補足日時:2008/03/26 03:07
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サブプライムローンを証券化して他の債券と組み合わせて、格付けがAAAという最上級の証券を売ったのですが、ローンの焦げ付きにより、値が付かなくなったという問題です。


格付けがAAAというのは、債務不履行はないと思ってよいものだっただけに、衝撃が走り、他の債券と組み合わせたため、際限なく広がってしまったというわけです。
あなたのおっしゃるとおりですけど、バブルの中にいると冷静な判断力がなくなってしまうのも事実でしょう。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

>サブプライムローンを証券化して他の債券と組み合わせて、格付けがAAAという最上級の証券を売ったのですが、ローンの焦げ付きにより、値が付かなくなったという問題です。

とコメントいただいているその事は、調べればすぐにわかるのですが、何故それをだれも想定していなかったのでしょうかというのが私の疑問でした。問題が起こってしまった今になって想定ぐらいはしていたと言逃れても、国内外の金融機関は実際に損失を計上しており、想定していたことにはなりませんし、バブルで判断できないなどという事が、素人の個人投資家ではないプロの世界にあるのか疑問でした。

ありがとうございました。

補足日時:2008/03/26 03:11
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この回答へのお礼

すみません、先ほどお礼の欄と補足の欄を間違って投稿してしまいました。
この度はどうもありがとうございました。

お礼日時:2008/03/26 03:26

日本のバブル期を学んでいなかったでしょうね

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

住宅や、土地価格の上昇をあてにし過ぎた点では日本のバブル期と似てますが、ローン会社の債権のバラマキ方とそれを買う金融機関などの行為が、より、いただけないなと感じました。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/25 01:41

どうやら私は見当違いの回答をしたようです。


ただリスクヘッジというのはそれほど簡単なものではありません。
基本的には投資対象の上昇時のリスクヘッジというのは
それが上昇を続ける限りそのヘッジ事態が損失が出てしまうのです。
各金融機関に損失を出さずにヘッジをする技術が不足していたといえるかもしれません。
ゴールドマンサックスがサブプラ関連を空売りしていて、数千億の利益を上げたことが報道されましたが、
ディーリング部門というのは基本的に独立して行動しているため、
ゴールドマンは一部の優秀なディーラーにより首の皮一枚つながったというのが実情です。
そのゴールドマンでさえやはりサブプラ関連の影響は大きく減益が指摘されています。
それだけヘッジというのは高度な技術ということになると思います。
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この回答へのお礼

再度ご回答いただきありがとうございます。

なるほど、リスクヘッジが難しいとのことよくわかりました。

技術屋の感覚では、リスクヘッジも難しく、いずれ破綻するとわかっているようなシステムには絶対手を出しませんが、金融の分野では目の前にチャンスがある限り...といったところのようですね。

この度は2度にわたり、ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/25 01:33

金余りの状況では大き目のリスクを負ってでもリターンを追求します。


逆に投機家、投資家であれば現在の状況がバブルとわかっていても、
バブルが崩壊するまではリターンを求め続けるのが本質です。
常にチキンレースをしているようなものです。
住宅価格が未来永劫上昇するわけではないのは皆わかっていましたが、
逆に上昇がとまる時期もまたわからなかったのです。
上昇が続くうちは投資を続けなければなりません。
それゆえサブプラは成立してきたのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

バブル時に投資することについては理解できますが、疑問はバブル崩壊時のリスクヘッジについてです。

何とか証券チーフエコノミストや何とか総合研究所シニアリサーチャーなどの肩書きを持ち、経済番組で評論されている方々や、日米の大手銀行が、サブプライムローン問題の発生を予測できなかったということでしょうか?予測していたとしても大手銀行は大きな損失を抱え、リスクヘッジはできていませんので、予測できていないようなものです。

当方技術系ですが、科学の世界では考えられない失態です。
経済分野の方が、劣るとも思えませんので、このような疑問を感じたしだいです。何か理由があるのでしょうか?

この度は、ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/24 00:43

リスクヘッジといって金融付帯商品があります。


リスク回避のからくりはよくわからないのですが、
みんなあがる方にかけていて、
下がる方にお手当てしてなかったんです。

そんなもんだから、下がり始めたとたん、
だれも打つ手がない状態なんだそうな。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

>みんなあがる方にかけていて、
下がる方にお手当てしてなかったんです。

とご回答いただいているまさにここが私の疑問でした。
極端な利益追求型のファンドだけならまだしも、日米の大手銀行までもが、リスクヘッジしていないことに疑問を感じました。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/24 00:32

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