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知っている人が19歳から26歳までアメリカに留学していました。今年の1月にどうしても日本に帰らなくてはいけなくなってアメリカから日本に帰ってきました。
人伝えに「彼はアメリカの大学を卒業していない。」と聞きました。
「なんで?」とか、あまり詳しく聞くことが出来なかったのですが、留学のためにアメリカに行って、8年もいたのに卒業できていないなんて事はあるのでしょうか?
日本で言う「留年」の途中で帰ってきてしまったと言うことなのでしょうか?

A 回答 (5件)

既に他の方が回答されていて繰り返しの部分も多くなってしまいますが、私なりの回答を書いてみます。



一言でいえばありがちな話です。大学等を卒業できずに日本に帰る留学生はそれなりに多いのですが、目立ちません。なぜなら彼らにとってその事実は公言するようなものではないからです。詳しい説明は私のブログのこのページ(http://plaza.rakuten.co.jp/cat0857/19000)に書いてありますが、ひどい例になると、日本に帰ってしまえばバレっこないと考えて「卒業したふり」をする人も時たまいます。

すでに他の方が回答されているように、アメリカの大学は一部の例外を除いて在籍しようと思えば何年でも在籍できます。学生自ら卒業の意志を示す書類を提出しなければ卒業の手続きに進まないことも多いので、その書類をあえて提出しないで卒業せずに、延々と単位をとり続けて在籍し続けることも理論的には可能です。留学生の場合、留学生としての滞在資格を維持するために、毎学期、一定数以上の単位を履修ことが必要ですが、その条件さえ満たしていればそれは留学生でも同じことです。

最初の何年かかは大学ではなく、ダラダラと語学学校に在籍していた可能性もありえます。

また、日本と比較して大学から大学への転校も簡単ですから、ある大学での卒業の目処が立たなくなったら次の学校へ、と移動を繰り返すことも可能です。一番極端な例ではそのような「ジプシー状態」に陥りつつ、結局留学開始から12年かかって大学を卒業した留学生の例をしっています。

ちなみにアメリカの中堅か、それ以下の州立大学の実態がどのようになっているかを端的に表しているサイトのリンクしておきますので、参考までに。

http://enrollmentservices.boisestate.edu/Enrollm …

詳しい解説は私のブログのこのページ(http://plaza.rakuten.co.jp/cat0857/20008)に書いてありますが、要するに入学後4年での卒業率は6%で、6年かかっても卒業できる人は入学者の26%に過ぎません。ちなみにこれも詳しい解説はブログの記事を読んでいただきたいのですが、これはアメリカの大学がすごいから、難しいからのではなく、アメリカの中堅かそれ以下の大学には「そもそも入学する見込みのない学生も受け入れる」という特色があるからです。

元から卒業できる見込み(力)のある学生の多くは最初から上位の学校を選ぶので、上位校の卒業率はむしろ高いというカラクリになっています。
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この回答へのお礼

とても分かりやすくて納得しました。
有難う御座いました。

お礼日時:2008/10/17 20:07

アメリカの大学はピンからキリまであります。

州立大学などを代表としたコミカレからの通常の編入先の大学では、UC BerkeleyやUCLAまでふくめても4年で卒業する比率はいいところで67%くらいです。新入生から6年後に卒業する学生の比率は85%くらいですね。したがって、UCLAレベルの大学でも6年間かかっても卒業できない学生が15%くらいはいるわけです。

これに反して、私立のとくに難関校ですと、4年間で卒業するのが85%以上で6年間では95%以上が卒業します。さらに5.6年かけて卒業する学生たちの多くは2重学士、2重専攻をしている学生が多く、履修単位数の関係から4年で卒業ができない学生たちだとと思います。したがって、大学によって卒業率のおおきな落差が、アメリカの大学社会には存在します。

私の子供は入学がすこし難しいとされるLACに行っていますが、入学オリエンテーションでは、大学の入学審査部長の挨拶のなかに、「君も、君の隣に座っている新入生もみんな一緒に4年後に必ず卒業します。このように明言できる大学に入学できたのは、君達の努力の賜物です。」と言う話があり、本当かいなと疑問に思ったのですが、後日データをみたら、卒業率というのは結構低いので驚いた記憶があります。
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私の友人は、英語ゼロでアメリカへ来たので、卒業まで7年半掛かりました。


語学学校1年弱⇒コミカレ3年半⇒4大編入3年です。
英語力が低かったので、コミカレで単位なしのファンデーションコースをたくさん履修させられたのと、4大編入のためのWriting試験に何度も落っこちたのが原因です。

4大入学希望者は、大学入学に必須のTOEFLをクリアするか、ESLの最上級コースを終了するまで、2年くらい語学学校に在籍する人が多いようです。
遊びすぎて英語が伸びず、語学学校で2年以上足踏みしている日本人もたくさんいます。
また、コミカレから提携外の大学へ編入したため、コミカレで取得した単位を殆ど失って再履修というケースもよく見かけます。

アメリカの大学は、看護などのカスケード式に必須単位が決まっていて1つでも落とすと進級できない特殊な学部を除くと、留年はありません。
卒業必須単位(単位数は学部や学科によって異なる)を揃えて卒業審査を受ければ卒業になります。
理系のように、やたら必須科目や単位ゼロの実験が多い学部もあります。
単位が足りて本人が卒業申請をしたときに卒業となるので、卒業時期もばらばらです(卒業式に出られるので、春に卒業する人が多いですが)。

1学期にたくさんの科目を履修して早く卒業する人も、少しずつ履修してゆっくり卒業する人もいます。
だから、仕事をしながらパートタイム学生として少しずつ単位を稼いでいる社会人が大勢います。
最大滞在期限を決めている大学もありますが、別の大学へ転校すれば期限はリセットされるわけです。
留年という概念がなく、何年掛かろうと卒業さえしてしまえば学位は学位で就職にそれほど影響するわけではないので、アメリカ人自身も余り気にしません。

オチこぼれの判定は、単位数や在籍年数ではなく成績です。
履修した全科目の成績は、A=4、A-=3.75、B+=3.5、B-=3.25、B=3(以下略)というように細かく点数化されて平均を取り(GPAと呼びます)、学校規定のGPAを下回った場合やF(落第)がついた場合には退学させられます。
留学生は毎学期12単位以上を規定以上の成績でパスしていれば、学生のステータスを失うことはなく何年でも在籍できます。
ただし、卒業までに余りにも時間が掛かりすぎたり、GPAが低かったりすると、最大5年の学生ビザをビザ切れで再申請するときに「勉強の意欲が認められない」として再発行を拒否されると聞いています。

参考になれば幸いです。
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1年から12年制の学校なら「留年(being held back)」というケースもありますが、アメリカの大学は自己のペースで進むところなので、二年で卒業する人もいれば、何年もかかって卒業する人もいます。

要は freshman, sophomore, junior, senior になれる単位数を取っているかいないかの問題です。パートタイムの学生もアメリカには多くいます。また日本人学生であれば、最初の一、二年はESLのクラスを取っていたという可能性もありますが、このような授業は卒業するための単位数には入りません。また、他の大学に途中でトランスファーすると、それまでに習得した単位全部が次の学校で使えるとは限りません。また二期制(semester system) から四期制 (quarter system) の大学、またはその逆であれば、単位の換算でまた数が減る場合も考えられます。でも大学にもよりますが、学士は8年間の間に取る、という規則があるところもあります。
三十年前にアメリカで大ヒットした「アニマル.ハウス」という映画で、ジョン.ベルーシの演ずるブルートの台詞に、"Seven years of college down the drain." とか言うのがありましたが、「大学に七年間いたのが水の泡」という感じです。まあこれは駄目学生の役ですが。
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簡単に言うと、日本は難関大学の受験などで入り口は狭くなっており、


卒業する分に関しては非常に簡単です。何か特別な理由もないのに
卒業できないほうが異常だと思われるでしょう。

アメリカでは入学に関しては格段に難度が高いわけではありませんが、
卒業するのが難しいです。要するに入り口は広く、出口は狭い。
特に留学生ともなれば、きちんと勉強しているつもりでも
ついていけず、結局卒業できなかった、というケースもありえます。

だからアメリカの大卒はスゴイ、となるわけですね。
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この回答へのお礼

回答有難う御座います。
もう一つ教えて下さい。
日本では卒業できなくて8年間も在学というのは、あまり聞いたことが無いのですが、アメリカの大学は卒業できない落ちこぼれ的留学生を8年間も在学させるのでしょうか?

お礼日時:2008/10/14 23:30

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