プロが教えるわが家の防犯対策術!

素朴な疑問なのですが。

私は、子供が吐いたり下痢したりとちょっとひどい症状の時なんかは
いつももらってしまいます。
そして、子供の症状より重症化してしまいます。
普通の風邪でも、うつってしまう時も。

でも、友人は子供がノロウイルスになって吐こうが下痢しまくりだろうが
全く感染しません。
子供が食べ残したものを食べたりしても、です。
私だったら、絶対に即ダウンだよ・・と思うような事をしても元気です。
その代わり、旦那さまは私と同じで必ずうつされてダウンするようです。

このように、子供の病気をもらいやすい人、全く平気な人の差って
どこにあるんだろう?とずっと疑問に思っていました。
わかりやすく回答してくださる方がいらっしゃいましたら、
ぜひよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

 獣医師でウイルスや感染症に専門知識を有する者です。



 「感染しやすい、しにくい」という問題は、非常に多くの要素が関与しているので話が非常に複雑ですし、そもそもまだ判っていないことが多すぎます。

 まず遺伝的要因ですが、最も単純なのはレセプター(受容体)です。
 鳥インフルエンザがヒトに基本的に感染せず、逆にヒトのインフルエンザが鳥に感染しないのは、鳥インフルエンザは鳥型のレセプターにしか結合できないからで、ヒトはヒト型のレセプターしか持っていないために鳥インフルエンザには基本的に感染しません。
 同様に、同じヒトインフルエンザでも、レセプターの形が少し違ったり数が少なかったりする人には、インフルエンザウイルスは"感染しにくい"ことになります。

 アフリカでHIV感染者が非常に多い地域で20年近く売春婦を続けながら(当然ノーガード)未だにHIVに感染していない事例が報告されています。この人は、HIVに対する「感染抵抗性」を持っているというわけです。これも具体的な機序はよく知りませんが、おそらく遺伝的にそういう抵抗性を獲得しているのでしょう。レセプターがない、とか他の蛋白で覆われて露出していない、とかそんなところなのでは。

 ちなみに高校でメンデルの遺伝の法則を勉強するかと思いますが、子供は「両親の強い遺伝子を受け継ぐ」わけではありません。高校で習ったとおりランダムです。
 そもそも「強い遺伝子」とは誰が決めるのか?
 鎌形赤血球症という病気があります。これは赤血球が機能不全になる遺伝病で、常染色体劣性遺伝をするのですが、劣性ホモになると幼い内に亡くなってしまうほど重篤な病気です。ヘテロ型でも発症はするのですが、まだ軽度なのだそうです。

 この鎌形赤血球症の遺伝子は「悪い遺伝子」ですよね?
 でも、この遺伝子(そもそも"鎌形赤血球症遺伝子"というのではなく、ヘモグロビン遺伝子の変異体なのだけど)は、マラリアに対しては抵抗性を持っています。
 つまりマラリア原虫は赤血球内で増殖するのですが、鎌形赤血球症の人の赤血球はすぐ溶血するので、マラリア原虫が増殖するヒマがないのです。

 だから「良い遺伝子」も「悪い遺伝子」もないのです。何が良くて何が悪いかなんて、人間にはもちろん「自然」にすら判らないのですから。

 単に感染するかしないかという抵抗性の他に、感染しても無症状で済むか軽症で済むか重篤化するか、といった病原性に対する抵抗性もあります。
 これも体調といった変動的な要因ももちろんですが、遺伝的な要因だってあるでしょう。

 それらを全部まとめてなんだか判らないけど「抵抗力がある」とか言っているわけです。

 ま、ただこれは他にも書きましたが、ちょっと水を差すようですが「感染しない」かどうかは誰にも判らず、判るのは「発症したかしなかったか」だけです。
 周囲がノロウイルスやインフルエンザに罹っていて自分がなんともないとき、それは「感染しなかった」か「感染したが発症しなかった」のかは誰にも判りません。まあ「感染しない」ことはあまり考えられないので、普通は「感染したけど発症しなかった」ということなのでしょう。

 で、本人は発症しないままウイルスを排泄して周囲のヒトに感染させる、という可能性はかなり高いのです。特にインフルエンザを始めとする呼吸器病のウイルスは、無発症キャリアが感染拡大に大きな役割を果たします。
 ま、自分が無発症キャリアかどうかなんて半端な検査では判りませんから別に気にする必要もないのですが、感染症の流行時には、時に平気な顔をしている人こそ曲者、ということは覚えておいてください。覚えても役には立たないとは思いますが・・・

 ヨーロッパなどで抗生物質を多用しないのは、そもそも医療制度が違うので使いたくても使えなかったりすることもあるのですが、「耐性菌の出現」を懸念するからです。別に抗生物質を使ったからといって、菌が増殖しやすい体質になるわけではありません。

 なお、「免疫」というのは、ある病原体に感染し、その病原体を身体の免疫システムが記憶して、次に同じ病原体が侵入しようとしてきた時に速やかに排除するシステムのことです。
 ですから、まだ罹ったことがない病原体に対する感染抵抗性が「免疫力の差」というのは、本来はおかしな言葉の使い方です。インフルエンザなんて常に変異を続けていますから、感染防御ということでいえば毎年「初見」のウイルスといって良いですから。
 ま、初見の病原体に対する「免疫システム」もちゃんとあることはあるのですが、それは感染防御とは関係がないですし、「免疫力」という言葉を安易に使う人達がそんなことを理解した上で言っているとも思えません。

 とにかく、やたら複雑で未知のことが多い話、ということでした。
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この回答へのお礼

一言で「こうですよ」と答えを出せるようなレベルのものではなかった
ということですねー。専門的なご意見、ありがとうございました。
子供は、両親の強い遺伝子を受け継ぐわけではないのですか・・・。
ランダムなんですね。
それを知っただけでも勉強になりました。
それに、感染と発症は別ものということも・・・。
感染してるけど発症してない・・ということもあるんですね。
発症しなくても、ウイルスを排出するんですか?
感染しれいてば、ウイルスは存在することになりますものね。
いや~すごいお話を聞けて良かったです。

お礼日時:2009/01/30 10:19

30代♂です。



今噂されている新型インフルエンザでも、感染する人と
やはり感染しない人がいるそうです。
それは生まれた時に持っている遺伝子レベルの問題だと
思います。
いつの時代も協力なウイルスが誕生し、その都度人類は
全滅することなく生き残ってきたのです。
人が結婚して子供を産むと、その子供は二人の親の強い
部分の遺伝子を受け継ぎ更に進化して生まれてくるらしい
のです。
ですから、人が人を好きになるとき自分とは全く違う遺伝子
を持つ人を好きになるという実験データがあるそうです。
子孫繁栄の為の自然な防衛本能ですね、
だから、より強い免疫力を持つ人類が誕生し、新しいウイルス
に対抗しようとするのです。
ですから、今現在私達の体に入ってきても何の問題もない
ウイルスも、数百年前には死に至る恐ろしいウイルスなの
かもしれません。
その当時は抗ウイルス剤もなく、多くの人達が亡くなりながら、
長い年月をかけて進化し、今の私達があるのです。
つまりは、私達の命は遠い昔のご先祖様たちの尊い命の犠牲の元
に成り立っているのです。
ですから、これから先誕生してくる子供達は、我々よりはるかに
優れた体を持って生まれてくるのです。
私も昔から、風邪を引きにくいですし、インフルエンザというも
のには、かかったことがありません。
学校や会社で持っている人がいても感染しにくいのです。
あと、腹を壊しにくいというのもあります。
以前も腐ったおせち料理を食べても何ともなかったです(^.^)
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この回答へのお礼

遺伝子レベル・・友達とそんな話もしていました。
風邪を引きにくいとは羨ましい限りです。
子供より重症化してしまうわたしは、とても悲しくなります・・・。
もっと強い免疫力が欲しいです。
やはり体力作りかな?
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/30 10:16

一言で言うと免疫力の差でしょう。



夏場にがんがん汗かいて運動していた頃は
冬場になっても全然風邪などひかなかったですが、

夏場にクーラーに浸かった生活をしていると
冬場はずっと不調で風邪ばかりひいていました。

不潔な生活に慣れている人は多少の病原菌でも大丈夫です。
すぐに抗生物質などを使ったりすると、いろんな菌が死滅して
しまって、その手の菌が異常に増殖しやすい体質になると
いうことも聞いたことがあります。
だから欧米人は抗生物質を極力飲まないのだそうです。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございます。
体力作りも大切なのかもしれないですね。
抗生物質・・・以前、ちょっと病気にかかって抗生物質の点滴かな・・
がっつり投与されたことがあったような気がします。
もしかしたら、そのせいで免疫力が奪われちゃったのかなー。
あくまで推測ですけど、いろんな事が考えられるんだなって
勉強になりました。

お礼日時:2009/01/30 10:14

風邪等の病原菌に対しての抵抗力が強いか弱いかの違いだと思います。

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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。

お礼日時:2009/01/30 10:11

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