No.5ベストアンサー
- 回答日時:
初めてなら、大型をねらわずに、まずは無事成虫になることを願うほうがよいと思います。
ニホンオオクワガタはもともと国内の風土で育ってきたので、常温で大丈夫です。
成虫・幼虫ともにとても丈夫な生き物で、めったに死ぬことはありません。
カブトムシよりもはるかに耐寒性を持っています。カブトムシは土中に住んでいるので、寒ければ、暖かな土中深く潜って行きますが、クワガタムシは朽木の中に居て、その朽木に雪が積もっても逃げて行く場所がないので、耐寒性がついたのだと思います。自然界だと-3度くらいの冬場でも死にません。
しかし、寒くなると極端に食いが悪くなり、小型の固体となるので、人工飼育の場合は、「常温」といっても、「人間と同居の室内」すなわち「室温」という意味と理解すべきです。
温度管理をする場合は、23度恒温を狙い、食欲旺盛な状態を保とうとしますが、幼虫に対して季節感をどう演出するかというところが難しく、秋と冬を感じさせて、うまく春を感じさせることで、蛹化スイッチが入るのですが、この時期の人工温度調整で、ねらいどおりに季節を感じてくれないと、「セミ化幼虫」といって、永遠に幼虫のまま死に至ります。紙一重でセミ化せずに蛹になると、食べていた幼虫期間が長い分、大型の成虫が期待できますが、一匹のギネス級の成虫の影には多くのセミ化幼虫が死んでいったと想像されます。
直射日光の当たらない薄暗い下駄箱の中が一番良いように思います。見えないので寂しいですが・・・
>国産オオクワガタでもクワガタ幼虫用発酵マットで飼育可能ですか?菌糸ビンと差はあまりないならコスト的には安いように思いますが・
コスト的にはかなり安いです。
成虫のサイズは、あまり変わりません。
コストが安い分、大きな容器で飼育できるので、小さな菌糸ビンで育てるよりMAXでは大きな固体が出てきます。ただし、同じ容量のビンで比較すると、菌糸の方が平均的にはやや大きくなると思います。
>・・以前、本で調べたら発酵マットは有毒なガスが出て死ぬ場合があると書いて
あったので、辞めていました。
確かに、ビンの中でオガクズが再発酵して、ガスを出す場合がありますが、メーカー品番によります。しかし、クワガタ用のマットはほとんどガスを出すことはありません。
カブト用の腐葉土ベースのマットは、水と酸素により発酵してアンモニア系統のガスを出す場合が結構あり、息苦しくなった幼虫が、マットの表面に出てきます。
発酵が収まれば、また土中にもぐっていきます。めったに死ぬことはありません。
私が使っているのは、サンコウの「育成クヌギマット」ですが、色々試しましたが、これがベストです。ほんの少し水道水を加えれば、よく締まって、坑道がくずれにくく、蛹室もカッチリ作れます。発酵して有毒ガスを出したことは過去一度もありません。
私のところには、クワガタの幼虫は、現在200頭くらい居ますが、半数は菌糸ビンで、残りはジャム用のビン詰め発酵マットですが、どちらもスクスク育っています。
1リットル容器の場合、三ヶ月に一度のマット交換でOKです。
ただ、成長の途中でエサの種類を変えることは、幼虫がショックを受け、好ましくありません。発酵マットで飼育するのなら、来シーズンからがよいと思います。
写真は、発酵マットを詰めた1リットルのジャム用ガラスビン飼育のコーナーです。
ビンは、100円ショップで購入しています。
*マット外装に以下の文言があるものは使えません。
腐葉土マット、カブト用マット、針葉樹マット、クワガタ成虫用、オオクワ産卵木埋め込み用、カブト幼虫用
また、10リットル400円くらいのは、生命の維持が精一杯でまったく大きくなりません。
最後に、飼育している幼虫は、すべてが無事成虫になることはまずありません。必ず、何匹かは原因不明で☆になります。そのようなものだと思っておかないと、気分的に必要以上に落ち込みます。
たびたび詳しい説明ありがとうございます。
今年は室温でやってみたいと思います。
来年は発酵マットも試してみたいと思います。
大変勉強になりました。
ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
>おおまかな目安で結構ですので教えてください。
私の場合ですが、
割り出し直後は、プリンカップにクワガタ幼虫飼育用発酵マットを詰めて、1~3週間育てます。その後菌糸ビンに移します。
最初は800ccに入れます。
三ヵ月後を目安に、2本目は、オス/メス判定をして、メスは800cc、オスは底の直径12cmの1500cc、判らないときは1500ccにします。
さらに三ヵ月後の3本目は、オスは1500cc、メスは800ccです。
2本目でオス/メス判らないので1500ccに入れたのは、メスであれば、あまり食痕が出ずにそのまま2本目でサナギになります。
オスであればかなり食痕がでますので、その場合は、3本目の1500ccに入れます。
最長3ヶ月に一回のペースでビンを交換しますが、食痕面積が大きく、概観70~80%が茶色いオガに変わったというのであれば、早い目の交換になります。
>先日、2か月程経過した1本目の1000ccの外周の食痕を見て、2本目に入れ替えたのですが、真ん中の方はまだ食べずに残っていたようでした。少しもったいない気がしましたが、こんなものでしょうか。
1本目の1000ccなら、オスかメスかにかかわらず、最低三ヶ月は大丈夫です。
交換は早い目に越したことはないのですが、外周にはかなり白いところが残っていませんでしたでしょうか?。
菌糸は生き物なので、劣化してきます。黄色くなり、茶色くなり、やがて黒くなります。
菌糸は、ビンの中のオガクズを栄養にして繁殖しますが、栄養を取り尽くすと枯れてきます。これが「菌糸の劣化」です。しかし、菌糸の活動が活発であると、幼虫の食痕やフンに対してもすぐに繁殖して白く勢力を伸ばします。そのような状態であると、ビンの外周に食べ跡があるのに、中は白くて食べていないように見えたり、また外周の食痕跡がすぐに菌糸におおわれて白くなり、食べてない様に見える場合もあります。
しかし、幼虫は菌糸を食べているわけではなく、菌糸のついたオガを食べているので、白くなっていてもフンは食べません。(とことん餌がなくなれば食べます。)
それで、とにかく三ヶ月という期間を目安に交換するのです。
>逆に同じ時期に入れてる1本目の外周にまったく食痕がないものもありますが、中央から食べているのでしょうか?(または死んでる?)
もちろん死んでいる可能性もありますが、外周にまったく出てこず、にビンの真ん中で、「居食い」している幼虫も時々います。
「居食い穴」という居住空間を作って、最小限の運動量で餌を食べています。
もし生きていれば、居食い穴から肥満児が転がり出てくる場合もあります。
ということで、食べているかいないか、生きているのか死んでいるのかの判断はなかなか難しいです。とりあえず三ヶ月に一回はほじくり返してビンを交換します。結果として死んでいてもそれはどうしようもないことです。
また、クワガタムシはカブトと違い、「朽木」という有限空間の中で生活しているので、三令になったある時期に、自分の住みかのサイズを自ら計測します。木が細いのに、餌をうんと食べて大きく成長すると、自分の体に応じた蛹室を作ることができません。
自分の占有できる空間が狭いと見ると、羽化不全を避けるため、みずから栄養を摂り過ぎないようにして、早い目に小さな成虫になります。
菌糸ビン飼育なら、ビンの壁に沿ってぐるっと回って広さを確認します。そのときに小さなビンだと、幼虫はその後の食いをコントロールして、小さな成虫になろうとします。したがって、住みかの計測の後では、いくら大きなビンに入れても大きな成虫にはならないということです。
そのため、大きな成虫を狙う場合は、二本目で大きなビンに入れなければならないということです。
なお、1100ccの背の高いビンは、ワインボトルのように寝かせると、ビンの長手の方向に蛹室を作り大きな成虫となります。羽化不全率もほとんど0になります。しかし、ビンを立てると、たいていの場合、ビンの直径が蛹室の長さのMAXになるので、小さな成虫になる場合が多いです。あるいは、羽化不全の可能性も高くなります(まれにヒラタで100mm超が生まれたりしますが)。
タテに使うと1100ccのメリットはほとんどないと思います。自然の倒木のような感じにすればタテ長ビンのメリットが出てきます。
>ちなみに冬は室温で置いておこうと思っていますが、問題あるでしょうか?
ゲタ箱などの、暗くてあまり温度変化のないところであれば問題はありませんが、気温が下がると食いが細くなります。大型を狙うのであれば、常時23度を狙って飼育しますが、季節がわからなくなった幼虫がセミ化(いつまでたってもサナギにならない)するリスクもあります。また、熱くなりすぎる失敗もあります。菌糸の成長が促進され、劣化が早くなります。
常温だと死亡することはめったにありません。気温が0度以下になると、自分の体液を不凍液化してしのぎますが、好ましいことではありません。
「観察過剰」と言いますが、気になって光を当てたり、持ち上げたり向きを変えたりゆすったりすると、幼虫の食いが止まります。菌糸ビンの交換以外は、虫を飼っていることを忘れているのが一番よいです。
なお、菌糸ビンではなく、2リットルくらいの食パン保存用密閉容器に、クワガタ幼虫飼育用の発酵マットを詰めても大きく育ちます。
写真の左は、その発酵マット飼育容器です。これは超大型のオス専用のVIPルームです。その隣の下段が直径12cmの1500cc菌糸ビン(普通のオス用)。その上に乗っているのが800ccのビンです(これはメス用です)。ビンのフタには投入日を書いておきます。
非常に具体的で詳しいご説明ありがとうございます。
やっぱり知らないことだらけですね。
気になってビンを頻繁に見ていたので、「観察過剰」になっていたと思います。今後は気をつけます。初心者には冬も常温の方が無難でしょうか。血統とかもあまりわかりませんし。国産オオクワガタでもクワガタ幼虫用発酵マットで飼育可能ですか?菌糸ビンと差はあまりないならコスト的には安いように思いますが・・・以前、本で調べたら発酵マットは有毒なガスが出て死ぬ場合があると書いてあったので、辞めていました。
No.3
- 回答日時:
No1です。
1本目で2ヶ月経過しても、まったく食痕が出てこないのであれば、死んでいる可能性が高いですね。
1本目を1000CCにして2ヶ月で交換は、確かに早かったかもしれません。
交換するタイミングは、食痕が3分の2を越えたあたりが目安かと思います。
その前に菌糸の状態が劣化すれば、交換の必要があります。
飼育される環境や菌糸の種類によって一概にいつがいいとは言えません。
いつも新鮮な菌糸を食べさせたいと2ヶ月程度で交換する人もいれば、少しでもビン交換を減らしたいと大きなビンで長持ちする菌糸にして、半年くらい引っ張る人もいます。
常温でも、そこそこ大きくなります。
究極のサイズを目指さない限り、温度管理は不要です。
本当に大きくしたかったら、血統、菌糸、温度の3拍子がそろわないと無理です。
私は常温で廉価菌糸で、79mmまでなら、出したことありますよ。
No.1
- 回答日時:
1本目は、500か800でいいでしょう。
2本目は、メスなら800、オスなら1400にしましょう。
オス、メスの判別は、できますか。
卵巣や腹スジが判別できれば、確実ですが、大雑把な判別は大きさでだいたい分かります。
1本目で、2ヶ月もすれば、オスなら15gは越えてきます。
メスだとせいぜい12gまでです。
頭巾もオスだと10.5~12mmになります。
メスだと9~10.5mmです。
すぐれた血統や成長障害などの例外もいますが、国産オオならだいたいは当てはまります。
冬の管理ですが、出来るだけ温度差の少ない場所に置いて下さい。
一定温度での管理ができないのであれば、暖房の入らない部屋に置いて下さい。
直射日光は当てないで下さい。
凍るような屋外も論外です。
どうもありがとうございます。
先日、2か月程経過した1本目の1000ccの外周の食痕を見て、2本目に入れ替えたのですが、真ん中の方はまだ食べずに残っていたようでした。少しもったいない気がしましたが、こんなものでしょうか。
逆に同じ時期に入れてる1本目の外周にまったく食痕がないものもありますが、中央から食べているのでしょうか?(または死んでる?)
次回から1本目は500か800にします。
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