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ずっと気になっていたので質問させて頂きます。

指揮者も演奏家も、曲に臨むにあたって音楽的な解釈をしますよね?
この作曲家は何を言いたいのか、この音符に隠された意味な何かといった具合に

譜面は記号の集積に過ぎませんから、そこでは書き表せなかったことを
演奏家自身が解釈するというのは理解できます。

ただ、作曲家自身による演奏の音源が残っている場合、
たとえばバルトーク、ラフマニノフなどに関していえば、
解釈の余地はなく、音源通りに演奏するしかないように思えます。
(解釈が作曲家が言いたかったことを掴むものだとする場合は特に)

しかし実際は、各音楽家が独自に解釈して演奏しているように思います。

それらを踏まえると、「曲の解釈」が分からなくなってしまいました。

抽象的な質問で申し訳ありません。
皆様の意見・考えを訊かせて頂けたら幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。

A 回答 (7件)

 言葉の問題もあるかもしれません。


 「解釈」はドイツ語、英語とも「Interpretation」です。これを日本語の「解釈」と訳していますが、「Interpretation」には「翻訳」という意味もあります。
 つまり、「楽譜」を「演奏」に移し替える行為そのものが「Interpretation」ということなのではないでしょうか。演奏者ごとに、そして演奏ごとに一期一会の「Interpretation」がある、と考えれば、それほど悩まないでもすむかもしれません。
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この回答へのお礼

そのような「解釈」はとても新鮮でした!

これまでの自分の考え方が、如何に偏った
また視野の狭さに基づいたものだったのかがよく分かります。。。

貴重なご意見、ありがとうございました!

お礼日時:2010/02/12 11:31

わたしは解釈というのは方向性のことだと理解しています。


たとえば「この音は強調するべきだ」という解釈があったとします。
でも実際の表現には「その音を強くひく」「弱くひく(逆説的ですが効果があります)」「その音の前で間を空ける」など様々な方法があり、またどのぐらい強くひくのか、といったことにまでなるとそれこそ無数の表現方法の可能性があります。
(ちなみになぜ「この音は強調するべきだ」と解釈するかというと、それは和音の進行とか、説明できない感覚によるものとかいろいろあると思いますが…)

バルトークが自分の演奏を録音していて、わたしたちがそれを聞けば、バルトークは自分の曲をどういうつもりで書いているのかわかりますが、実際の表現方法は人によってさまざまであってもいいのではないかとわたしは思います。

わたしは、演奏はその時1回のものであって、まったく同じことを再現するのは意味がないし、毎回違うほうが面白い、という考え方のほうがどちらかというと好きです。

ただ、テクニック的なことに言及すると、毎回同じように弾けるというのはまず大前提で、そこからさらにその時の流れに応じて表現方法ををコントロールできるのが理想的だと思います。
つまり自分の指の都合で走ったりしてしまうのは、表現とか個性とは言わないということです。
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この回答へのお礼

皆さまのご意見を伺っていて、
解釈に対する「解釈」も一様ではないことが分かってきました。笑

作曲家の意図を理解し、
そこから先の表現方法は人によって違ってもいいということですね。

とてもよく分かりました。ありがとうございます!

お礼日時:2010/02/12 11:26

ロック・ギタリストですが(笑)フルートの経験もあります。

よって、例えがフルートになります。

ニコレもゴールウェイも大好きですし、素晴らしいと思います。でも同じじゃない。
あなたが、演奏曲に感銘を受け、演奏したいと切に願い、リスナーに届けたいと思わなければ、
誰も感動しないと思います。

演奏家はマシーンじゃないです。解釈云々の前に、人間の力を信じるべきかと。
参考まで。
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この回答へのお礼

届けたいという想い――確かにそれは大切な要素に思えます。

異なる視点からの貴重なご意見を頂きました。ありがとうございます!

お礼日時:2010/02/12 11:16

学生時代に少しアマチュア音楽をかじり、勉強したものです。


主観的解釈と客観的解釈があると聞いた覚えがあります。
トスカニーニとフルトベングラーを対比しての話でした。
「楽譜に示されてるとおりに演奏をすることが大事で、解釈などは無用」という解釈と「作曲家がどのような音を示そうとしてその表記をしたかを考えるべき」という立場だったと記憶してます。
どちらかが主観的解釈で、どちらかが客観的解釈でした。どっちがどっちだったか申し訳ないですが忘れてしまいましたが。
トスカニーニはフルトベングラーを「偉大なる素人だ」と評価してたらしいです。
音楽は再創造だとしてそのときの状況や心理状態で棒の振り方が代わるフルトベングラーを素人と云ったのかもしれません。それでも最上級の評価をしてたわけです。
楽譜の指示通りに演奏する訓練を強いて。余分なものを入れてはいけないとして、リタルダンドもアチェルランドも楽譜に指示がなければしなかったために、何度演奏しても同じ演奏ができるので、それが作曲家の意図を間違わずに表現する方法だとトスカニーニは考えていたようです。
これに比べて、フルトベングラーは(ご存知のように)同じ曲でも演奏日によって、相当変化があります。
一つの演奏ではリタルダンドとクレッシェンドを用いて「二度と表現できない演奏」といわれたりしてます。
もう昔の解釈論なのかもしれませんが、参考になれば。
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この回答へのお礼

「主観的解釈と客観的解釈」について私も調べてみます。
それと「偉大なる素人」という言葉はいいですね。笑

本当に参考になりましたし、新しく興味の対象が増えたように思います。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2010/02/12 11:12

演奏というのは、作曲者の意図をくみつつ演奏者の個性を披露する事だと思います。



ラフマニノフなど音源が残っているとのことですが、もっと昔の作品でも、作曲された当時は音源どころか作曲者本人が演奏を聴いているわけですから、作曲者の意図通りの演奏のみが許されるとなると、他の人は演奏できない事になってしまいます。

ひとつ面白い例があります。
スペインのピアニスト兼作曲家でI.アルベニスという人がいますが、彼はピアノ曲ばかりを作曲しています。当時、ギターの演奏家兼作曲家であるF.タルレガは、アルベニスのピアノ曲をギター用に編曲して演奏しました。するとアルベニスはタルレガに、「素晴らしい!私の思い描いていたのはこういうものなんだ」と言って褒め讃えたそうです。現在でもアルベニスの作品は、ピアノよりむしろギターのレパートリーとして愛されていますよね。

もし、作曲者の解釈だけが正しいのであれば、他の人が弾くのは気に食わないでしょうし、まして他の楽器に編曲するなんて冒涜もいいところだ!と怒るはずですよね? でも事実はそうではないわけです。
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この回答へのお礼

アルベニスの逸話は非常に興味深いですね。

言われてみれば、バッハの編曲作品も、
非常にすてきなものがたくさんありますからね。

ご指摘を頂き、納得しました。ありがとうございました!

お礼日時:2010/02/12 11:06

>この作曲家は何を言いたいのか、この音符に隠された意味な何か


それは少し違うように思えます。指揮者の「曲の解釈」というのは何も「作者の意図に準えること」だけではないですし、そもそも音楽というものは「作者の意図」が全てではないとも思います。

絵画も、作者が何を意図して描いたか・・ではなく、それを観た受け手がどう感じたか・・の方が、実はよほど重要で尊いのです。表現作品というのは、受け手が何も感じなければ、何も無かったも同じ。そういう意味で、その作品を生かすも殺すもほぼ受け手次第と言ってもいいでしょう。
音楽もそれと同じなのではないでしょうか。作者の求めた演奏よりも、第3者の解釈した演奏の方が、大衆の心に訴えるということも、充分あり得るはずです。
その曲の方向性を示す為に作曲家が初演を指揮することもありますが、そんな自ら指揮棒を振れる作曲家でも、大抵は専門の指揮者に依頼したりしますよね。(作曲家の時間的な制約もあるでしょうが、)指揮者は、その曲をどう料理すると良いものになるかを客観的に示してくれるアドバイザーみたいなものでもあるのだと思います。
どんなに優れたアーティストでも、音楽が聴く者が居て初めて成り立つものである以上、やはり他人の客観的な意見というのは侮れないと思います。
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この回答へのお礼

表現芸術における客観的な存在という考え方は、
これまで理解していたようで理解していませんでした。

何でも読み返しています。本当に、ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/12 10:53

演奏者が感じたとおりに演奏すればいいのです


それが解釈です

ホルストのように楽器の構成から配置奏法まで楽譜通りに演奏せよ
また演奏するときはもちろん一部でも変更するときは遺族の許可を得ること、許可無く演奏や変粉をしてはならない
このように定められているときは奏者の解釈を認めないと言うことでしょうね
これも最近廃止されたのか遺言の効力が無くなったのか歌詞付きになっていますね
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この回答へのお礼

ホルストの話、興味深く拝見しました。
少しまた自分でも調べてみようと思います。

ありがとうございました!

お礼日時:2010/02/12 10:48

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