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仏壇のお供え餅はいくつですか?

法事の時に仏壇にお餅をお供えするのですが、1つの入れ物(高台というんですか?)にいくつ乗せればいいですか?
お正月の鏡餅みたいに2つ重ねるのでいいのでしょうか?
ちなみに浄土真宗です。

A 回答 (2件)

お供えをする小餅の数は決まっていません。


お仏檀や仏具の大きさ、他のお供えなどと調和するような(見た目にバランスが取れている)数でよいのです。

ただ、日本の慣習としては、一つの容器に奇数個盛るのが良いかと思います。
なぜ奇数かということは、仏教の教えに関係がありませんので、説明を省略させて戴きます。

浄土真宗のお寺では、報恩講などの重要な法事の場合は、丸小餅を盛り上げ、赤や青色の彩色をしてお供えをします。
これを「おけそく(お華束)」といっています。
しかし、一般の在家では、普通の丸小餅で十分です。

小餅を一対(いっつい;二つで一組)の供筍(くげ;お供えを盛るもの)に盛って供えますが、供筍が無ければお盆でも差し支えはありません。
あなたの質問でいっている高台(おそらく「高杯(たかつき)」のことでしょう。)で十分です。

「盛る」と記しましたが、供筍が小さい場合、縦に積み重ねます。
また、お仏壇の大きさ等の関係で、一対では混み合って見苦しいようなら中央に一つでも良いでしょう。

小餅を盛り上げて供えるのは浄土真宗独特の形式で、親鸞聖人の後を継がれた如信上人が、関東のお同行が少しずつ持ってきた小餅をお供えしたことに始まるといわれており、大切な形式です。

あなたがお尋ねになっていないことにまで触れて、回答が冗長になってしまいました。
ご容赦下さい。
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この回答へのお礼

そうです、高杯のことでした。
参考にさせていただきます。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/06/01 15:04

仏壇にお備えするお餅の数に決まりはありません。


我が家では、本尊の前の須弥壇の上に、「供笥」と呼ばれる台に市販の丸餅を3段に重ねたものを一対飾ってます。4段の方が見栄えは良いのですが、8個だと下げた時に食べきれないためです。

ここからは厳密な作法について説明します。
浄土真宗は、正式なお荘厳の作法があります。また、宗派(お西・お東)によって作法が異なります。
そこまではお飾りにこだわらない場合は、読み飛ばしてください。

お餅を備える台を「供笥」といいます。浄土真宗においては「高杯」は略式であり、仏壇の中には用いないのが正式です。

供物は、大谷派(お東)では小餅のみをお備えします。本願寺派(お西)は小餅を主に、菓子・果物などもお備えします。通常の日のお供えは、お仏飯(大谷派は「お仏供」と呼びます。)のみをお備えします。

家庭用の供笥は、2寸から4寸程度の大きさの物が市販されています。
2寸5分の大きさが、市販の丸餅を重ねるのにちょうど良い良い大きさです。

材質は、PC製・木製があります。材質によって価格がかなり異なります。
形状は、大谷派は八角形のみ、本願寺派は六角形か八角形のものを用います。

以下は大谷派のお荘厳の正式作法です。(お西の厳密な正式作法は分かりません。)

「報恩講」等の重い仏事用の供笥と、祥月命日・彼岸会などのその他の仏事用の供笥があります。
金箔を貼っていない白木地のものが法事の時に用いる供笥です。金箔を押して蓮池の絵が描かれているものが「報恩講用」の供笥です。

「蓮池彩色金供笥」http://www.taiwa-tuhan.com/kugetakat/P10002971.jpg
「木地供笥」は、一般家庭用のものは入手しにくいですが、下記のサイトで購入できます。また「方立」とよばれる飾りが付属していないので、画用紙などで自作する必要があります。
http://item.rakuten.co.jp/iwata-ss/10000406/
上のサイトでは、なぜか梨(?)がお備えしてありますが、大谷派では祥月命日以上の日に餅のみ供笥にのせてをお備えします。

また、正月だけは「折敷」と呼ばれる台に白紙を敷き、その上に丸餅を3段重ねて葉付きの橙をのせたものを、ご本尊の前に一対お備えします。

(参考)
下記リンクの画像は、真宗大谷派(お東)の正式な荘厳です。
http://www.kyo-butsugu.jp/itemimage/src/id/639/w …
小餅の盛り方は2種類あって、左側が「報恩講」等の重い仏事で飾る「須弥盛」、右側がその他の仏事で飾る「杉盛」です。

大谷派の仏壇のお飾りについては、東本願寺出版部発行の『お内仏のお給仕と心得』(ISBN4-8341-0067-7)に詳しく載っています。
本願寺派の仏壇のお飾りについては、本願寺出版部発行の『仏事のイロハ』(ISBN4-89416-360-8)がありますが、読んだことがないので内容は分かりません。
法藏館発行の『お内仏のお給仕』(ISBN4-8318-9191-6)という本は、両派のお飾りについて詳しく載ってます。(この本は、お東について一部正しくありません。)

お東の仏壇の荘厳については、下記サイトが詳しいです。
http://www.gobosama.net/butuji/onaibutu.html
お東の仏具については、下記サイトが詳しいです。
http://www.kyobutugu.co.jp/data/data5.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
作法についても参考にさせていただきます。

お礼日時:2010/06/01 15:05

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