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 1マイル=1760ヤードを実際に計算すると....

 アメリカに行ったり資料を見たりするたびに、度量衡で悩まされます。たとえば距離は
 1マイル=1760ヤード=5280フィート=63360インチですが、
 アメリカ人は本当にこんなめんどくさい変形12進法を使っているんですか?

 たとえば、小3レベルの問題ですが、「A君は毎分60メートルで歩きますが、1.2キロだと何分かかるでしょうか?」という質問があれば、多くの子が暗算で「20分です。」と答えられるでしょう。

 ところがアメリカの場合、「トムは毎分60ヤードで歩きますが、1.2マイルだと何分かかるでしょうか?」という質問があれば、単純に10進法で計算できないので、ものすごく大変です。

 1.2 × 1760 ÷ 60 = 35.2分です。 

 という答えになるのでしょうか?計算機がないと、とてもやりたくない桁数です。本当にこんなめんどくさいことをやっているのでしょうか?これでよく生活できるなあという気もします。

 アメリカでこうした経験がある人(特に、アメリカで算数や数学を学んだ人や子供が学んでいた親)に聞いてみたいです。

A 回答 (2件)

 アメリカで数学を勉強したワケではありませんが、北米人や英国人(元祖『フット・ポンドの国』です)のエンジニアと仕事をしていた事があります。



※彼らは、距離方向に関してはテッテー的にマイルを使っていました。
 つまり御質問の例に倣うと・・・『トムは毎分60ヤードで歩きますが』ではなく、『毎分コンマ03マイルで歩く』という『言い回し』になります。
 更に・・・小数第5ケタが議論の対象になる、などという風に分解能を上げた数値が必要になると急にフットで言い出しますが、しかし今度は徹底的にフットに統一します。決して何マイル何ヤード何フィートという言い方で距離を示しませんでした。(飛行機の高度表示にもある様に、高さ方向は必ずフットを使う慣例がある様なので、何万フィートなどというケタ数になっても違和感が無いのでしょう。そういえば船の長さも、ヤードではなくフィートで表示しますね。)
 きっと彼らも、イチイチ計算するのが面倒なんでしょう。

※これは機械工学の世界に限った話なのかもしれませんが、不思議とヤードは全く使いませんでした。実験の準備で、『5.5mだから・・・え~っと6ヤードの長さのフレームが必要だな』などとこちらがいうと、『18フィートか?それなら準備出来る』と聞き返して来たぐらいです。

 尚・・・

>これでよく生活できるなあという気もします。

 実際に機械を相手に仕事をしていると、インチ規格というモノが『生活に密着した』寸法である事が判ります。

※親指をギュッと押しつけた幅が1インチです。
 部品の取付寸法を測るのに、日本で言うところの『おなべふ・おなべふ』という感じで親指で数えて、『12インチ空間があるから、ここに付けられるだろう』などと言ってました。

※二の腕の長さがほぼ1フット。
 『ケーブルを20フィートくれ』などと言うと、左ヒジを直角に曲げ、手の平とヒジの間にケーブルを巻き始め(1回転で2フィート)、10回巻いてヒジのところで余ったケーブルを切ると約20フィートが取れます。

※ちょっと大股の1歩が1ヤード。
 彼らの多くが『ヤードはゴルフでしか使わない』と言ってましたが、グリーンの近くにボールがある時、『カップまで歩いていって、歩数を数えておけばそのまま距離になる』だそうです。

・・・こうして考えると、彼らにとってインチとフットとヤードとマイルは、それぞれ独立した長さの単位という認識なんではないか?と思われます。

この回答への補足

 細かい点だけ訂正です。スクエアインチじゃなくて、容積なのでキュービックインチでした。失礼しました。

補足日時:2010/07/17 16:53
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この回答へのお礼

 大変興味深い話をいただき、ありがとうございました。アメリカ人は、大きくなるたびにマイル、ヤード、フィートと位を変化させず、20フィートと言うのですね。飛行機に乗ると、画面に「現在の高度は3万フィート」と出てきますが、私はその度に0.3をかけてメートルにして実感しています。

 結構車が好きなので、米のカタログを見たりしますが、排気量は最近はさすがに「スクエアインチ」は使わなくなりつつあり、V6、3.5リットルと日本式の書き方をしていることが多いですが、燃費のところなんて相変わらず「17mpg(マイル/ガロン)」なんて見ると、一見だと燃費がいいのか悪いのかさっぱり分かりません。

 個人的には、こんな変な度量衡を使っているからアメリカ人は緻密に計算できず大雑把なんだと思ってはいますが、まあアメリカ人が困らなければそれでいいのでしょう。 
 

お礼日時:2010/07/17 10:32

私はアメリカに30年以上住んでいます。



アメリカ人達は本当にこんな面倒な計算をやっています。だから彼等の計算力と来たら滅茶苦茶に下手です。そもそも英語では数の数え方が十進法でできていない。1から12までは全て言葉が違い、13からやっと、teen を付けて十進法に移行します。だから、ティーネイジャーという言葉があるのですね。ですからアメリカ人は位取りが出来ません。さらに百とか千とかの位の言葉の長さが、ハンドレッドとかサウザンドとやたらに長いので、1952という時、彼等は十九、五十二と言います。これも、全く位取りを無視した表現です。だから、足し算も難しくなりますし、引き算なんかほとんど出来ません。例えば、店で9ドル43セントの物を買って、貴方が10ドル渡すと、貴方は直ぐに引き算をして67セントのおつりを計算すると思いますが、アメリカ人は引き算が苦手なので、先ず貴方にその品物を渡して、9ドル43セントと言い、次に1セントで4、5、6と数えながら貴方に渡して合計9ドル50とし、次に、25セント硬貨で、9ドル75、10ドルと言いながら貴方におつりを渡します。そうです、おつりも足し算で計算するのです。

その点日本語は数え方が始めから十進法であり、さらに、数の各々数詞の発音の長さも位の百も千も全て短いので、アメリカ人のように混乱せずに簡単に計算が出来るようになっています。

英語ではもともと数の構造がこのように複雑に出来ているので、簡単な計算も苦手ですから、長さや重さの単位が複雑でも、日本人ほど気にしていないようです。

そして、もともと12進法や60進法はその数が2でも3でも4でも6でも簡単に割り切れるので、複雑な思考をせずに生きている人にとっては結構便利な制度なのです。だからこそ、昔は日本の尺貫法でも12進法はときどき使われていたのです。

その上、メートル法は元々フランスで提案された制度です。そこで、ナポレオンに勝ったアングロサクソン人がフランス人の考え出した単位を使うことに対してプライドが許せないのです。しかし、現在のように複雑なことを考えるようになって来ると、やはりメートル法の方が便利なのは明らかです。

今から数年前にアメリカの火星探査衛星が、火星に到着する時に火星に衝突して仕舞い、一瞬にして数億円以上の損害が出てしまいました。その原因はメートル法に慣れていないアメリカ人が、ヤードポンド法の計算をメートル法に換算する時に馬鹿馬鹿しい間違いをしてしまったことが原因だったということが後で分かりました。私は、これは、アングロサクソン人の馬鹿馬鹿しいプライドに罰が当たったのだと思っています。

ところでアメリカでは未だに摂氏を使わずに華氏で温度を測ります。ただ今こちらでは98度でした。イギリスではその馬鹿馬鹿しさにようやく気が付き、温度は摂氏で数えることにし始めました。こんなことを未だにやっているのは世界中でアメリカだけだと思います。

序でに、アメリカ人ばかりでなくアメリカの影響を受けて日本人までもが馬鹿馬鹿しいことをやっていることを紹介しましょう。多分今でも学校で3と1/2とか、7と3/4と言う帯分数というのを習っていると思います。ところで、質問者さんはこれを実生活で使ったことがありますか。有りませんね。それなのになぜ習うのでしょうか。実は、この帯分数はアメリカ人が長さを測る時にいつも使っています。1インチ以下をはかる時に、彼等は小数点などと言う難しい数字は分りませんから、1インチンの半分、その半分、そのまた半分と測ります。そこで、7と1/2インチだとか、5と3/4インチとか、10と5/8インチと全て帯分数で表現します。そこで、アメリカの物差しでは1インチ以下のメモリは半分、その半分、そのまた半分のメモリを表す縦線を少しずつ短く刻まれています。

http://img.shop-pro.jp/PA01000/164/product/22235 …

を見て下さい。だから帯分数はアメリカ人にとってだけ大切なのです。

ところが、日本が戦争に負けて、アメリカ人が日本の教育に口を出したのが原因で、今でも必要も無い帯分数を学校で教えられているのです。戦争に負けると、アメリカ軍の横田飛行場を邪魔しないように、成田飛行場などとんでもない遠くに飛行場を作らされて、東京の人は大変な不自由をしていますが、学校でも帯分数で子供達は不自由させられてしまうのですね。そう言えば、東京のラジオ放送局では周波数バンドの真ん中を未だにアメリカ軍の極東放送がとっており、それを挟んで左がNHK右が民間放送局ですね。こんなのも戦争に負けた影響なんすね。

お恥ずかしいことに、日本人はこれだけ算数の出来ないアメリカ人に戦争で負けたのですね。
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この回答へのお礼

 大変面白い話を聞かせていただきありがとうございました。こんな質問には誰も付き合ってくれないだろうなと思っていたら、次々と面白い回答が出て、興味深く呼んでいます。

 アメリカに行くと、華氏が一番厄介ですね。特にホテルでエアコンを設定するときに困ります。何回か計算式を覚えようとしましたが、すぐに忘れてしまうので、最近は32F=0C、77F=25Cの二つだけ覚えて、エアコンや天気予報を見てこれより暑いか寒いかをなんとなく判断しようとしています。


 なるほど、帯分数というのは「半分の半分の半分」という風に考えるから必要なんですね。このものさしの画像も面白いですね。確かにアメリカ人は、自動車のゼロヨンレースをquater mileといったり、15分前のことを quater to 何時といったり、帯分数が大好きですね。ただ、自分は10進法に慣れているのでなじまないし、アバウトすぎるのであまり正確にものを考えられないような気がします。 

 まあ、いろいろ世界一なアメリカが算数は苦手というのも、少しかわいくていいかもしれません。

お礼日時:2010/07/17 10:56

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