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飼い猫が歯の痛みからか、食欲がなくなり
動物病院で診察を受け、抗生剤(クリンダマイシン25g)を処方され、
歯の炎症は治まったのですが、食欲があまり戻らないと相談したところ、
プリンペラン(1回1/4錠)と、ポララミンを追加処方されました。
頂く薬の袋には、いつも処方目的を書いて下さっていて、
プリンペラン(お腹を動かす)、ポララミン(食欲増進)とあります。

しかし薬を与え始めて逆に食欲が低下しているようなので、
もしかしたら薬の副作用かと思いネットで調べたら
プリンペランの方は胃腸の働きを良くするとありますが、
ポララミンの方はアレルギー薬のようで、食欲増進に関しては記述がありません。
もしかして猫の場合は食欲増進の効果がある薬なんでしょうか?

ちなみにこの猫は2年ほど前に腎臓を悪くしていて、軽い慢性腎不全のような状態です。
ただし、歯を悪くするまでは尿素窒素の値は高いものの非常に元気でした。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

薬剤師です^^。



ポララミンはヒスタミンH1受容体(以下H1受容体と略します)拮抗薬という範疇に分類されるお薬です。H1受容体はアレルギー症状に関係があることはよくご存知かと思いますが、これらは鼻の中や眼にあるH1受容体にヒスタミンが結合して、鼻詰まりや鼻水、あるいは結膜炎のような症状を起こすものです。H1受容体の拮抗薬は、このH1受容体にヒスタミンの代わりに結合してヒスタミンの結合を妨げることで、アレルギー症状を軽くするお薬です。

一方で、H1受容体は脳にもあります(中枢性ヒスタミンH1受容体)。脳にあるH1受容体は、鼻の中や眼にある受容体とは異なった作用を示し、その1つに食欲の調節作用があります。即ちヒスタミンが脳にあるH1受容体に結合すると食欲を抑える作用があることが「動物実験で」は明らかになっています。

>ポララミンの方はアレルギー薬のようで、食欲増進に関しては記述がありません。

ポララミンの添付文書(説明書)その他の資料は、あくまでヒトが飲む場合を対象に作ってあり、そこには人を対象にした臨床試験(治験)で証明され、厚生労働省によって承認された効能効果のみが記載されています(ヒトにおける食欲に関する作用はおそらく厳密に検証されていないと思います)。従って、

>もしかして猫の場合は食欲増進の効果がある薬なんでしょうか?

猫というより、動物レベル(もしかしたらヒトでの予備的な検討結果もあり? 詳しく文献を調査したことがないのでこの辺は推測です^^;)で、ポララミンの食欲調節効果が検証されている結果として、そのように使用されたのだと推測します。

お役に立てば幸いです
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この回答へのお礼

獣医さんがこの薬を処方された目的がわかりました。
どうも丁寧なご回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/08/05 20:29

今回処方されたお薬は、人間の場合は保険適用範囲での使用に限定されるため、あなたがお調べの通り、ポララミンはアレルギーのお薬といえます。


このポララミンですが、抗ヒスタミンと呼ばれるアレルギー治療薬です。名前のとおり体内で作られるヒスタミンを抑えて喘息やかゆみなどのアレルギー症状を抑えます。このヒスタミン受容体は体内のあちこちに存在し、気管支平滑筋や血管平滑筋と呼ばれる場所で作用すると言われております。
ヒスタミン受容体はこの他、胃粘膜にも存在して、ここに作用すると食欲を増進させる働きがありますが、人に使う場合には先に説明したとおり、保険適用とならずこのあたりの薬理作用は一般的には知られておりません。
ただ、小児科などでは水薬の中に似たようなお薬のペリアクチンシロップなどを加えて、アレルギー症状を抑えながら、食欲も増進するような使い方はされております。
今回は、猫ちゃんなので、細かな説明は省いてただ食欲増進薬と書いたのだと考えられます。その通りの作用がございます。

参考URL:http://atopy.wakabagari.com/histamin.html
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この回答へのお礼

保険適用外の効用なので記述がなかったんですね。
どうも丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/08/05 20:24

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