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 米国の議員がオバマ政権に対し台湾への米国製F16C/D型戦闘機の売却の決定を求めたことが3日、明らかとなったとの報道があります。
 F16と言えば相当旧式の戦闘機のイメージがあります。
近代化著しい中国軍相手にF16で大丈夫かなという素朴な疑問があるのですがどうでしょうか?

A 回答 (10件)

こんにちは



> 台湾への米国製F16C/D型戦闘機の売却の決定を求めたこと
> が3日、明らかとなったとの報道があります。

他の方も指摘されている通り、結局のところ現用機(F-16A/B block
20)を改良する、という方向で落ち着きそうですね。
報道では「電子機器を・・・」ということでしたので、レーダーを中心と
したAvionics関係のアップグレードになると思います。

ポイントは対地攻撃能力がどの程度まで強化されるかではないで
しょうか?

それと、いい加減F-5はもう更新しないといけなくて、虎の子ミラージュ
も稼働率が年々低下しているように聞いています。
決して余裕は無く、むしろ(機種更新は)待ったなしの状況だと思われ
ます。


> 近代化著しい中国軍相手にF16で大丈夫かなという素朴な疑問
> があるのですがどうでしょうか?

そうですねぇ、単純に航空機(戦闘機)同士の戦力比だけで考えると
それも頷けます。

ここで重要なのが、台湾と中国の戦争(戦略)目的の違いです。
中国の目的は あくまでも両岸統一ですので、台湾全土を軍事的に
占領することが必須となります。
それに対して台湾はあくまでも、独立の維持が主目的となります
ので大陸からの侵攻の阻止、つまり防衛主体の戦闘となります。

従って両者の航空機運用も大きく異なり、中国は海峡有事の初戦
で実施する(であろう)弾道ミサイル等による台湾軍基地、陣地へ
の攻撃で撃ち漏らした拠点への"広範囲に渡る精密な爆撃"が必要
不可欠となります。
一方の台湾空軍はそれら爆撃・攻撃部隊に対する邀撃(迎撃)が
初戦における主任務となるでしょう。
もちろん、その作戦空域は台湾近辺となります。

つまり、中国は自国の管制空域から離れた他国上空の空域で
多量の戦爆連合部隊を継続的に繰り返し投入するような、かなり
大規模な航空作戦をこなさなければなりません。
これは非常に厳しいミッションで、現時点においてそれが可能な
(能力を備えている)国は"米国"以外には見あたりません。

それに対して台湾は、侵攻を阻止(極端な話、爆撃可能なエリアに
近づけさせなければいい)するだけなので、負担の重さは格段に
異なります。

おまけに台湾は(有事の際には)最初から「国土は甚大な被害を
被る」ことは想定済みですが、対する中国はほとんどそういう事態
を想定していないと思われます。
もし仮に台湾のF-16の改良型にかなり強力な対地攻撃能力が備
わるようであれば、今度は逆に中国側が沿岸地域の防空をケア
せねばいけなくなります。

現代中国はご存じの通り、東・南シナ海沿岸部に工業、経済の中心
地が集中しているため、たとえ数発の被害でも(軍事的にはほとん
ど影響の無い攻撃であっても)政治的なダメージは大きい事が予想
され、場合によっては、かなりの防空ユニット(もちろん航空機も含み
ます)を あの長大な沿岸部に配置せざる得なくなる事態がおこるかも
しれません。

以上、台湾からしてみれば、高価な少数の最新鋭機を導入するより
は、多少型落ちでもそこそこ使える機首を ある程度の頭数揃える事
のほうが、彼らの戦略にはかなっているように思います。
(もちろん、同じF-16でも最新型の E/F<Block60/62>が導入出来
るのであれば、それにこしたことはありませんが・・・)

もちろん、米国側もあまり最新鋭機を売却して、いたずらに中国を刺激
するのは(自身の安全保障上からも)得策ではない、という打算的な
意図があったことは疑うまでもありませんが・・・。

余談ですが、何故(中国が)空母を持ちたがるか? も上の回答でお察
しいただけるか、と思います。
航空基地自体が移動しますので(笑 、海峡有事の際には今まで考え
つかなかった運用 ~例えば 大陸側からと同時に、太平洋側からも
攻撃展開をする、とか。~ が可能となり、全体的に非常に柔軟な作戦
運用能力が生まれるのです。これは防御する側としてはイヤな状況で
すね。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>これは非常に厳しいミッションで、現時点においてそれが可能な(能力を備えている)国は"米国"以外には見あたりません。

中国が台湾を武力で併合するのは、現時点では困難ということですね。

お礼日時:2011/08/08 20:53

>日本のFX候補であるタイフーンとか、F18とかは?


質問者サマは上っ面だけを見ているようで・・・軍備は運用コストも重要ってことを理解しています?

台湾空軍はF16を運用中。新旧で変わった部分も多いけど、基本的な保守/管理のノウハウが生かせるし、「F-CK-1 (IDF)経国」開発の経緯を考えるとロッキード・マーティンとの深い関係もある(台湾空軍はミラージュ2000も持っているけど、F16輸出許可を出さなかったアメリカ議会への”当てつけ”であり、実際、ミラージュの調達は必要数を大きく割った60機のみ)。

別系統の機体を導入するってことは、保守/管理部門にも手を入れる必要がある。
タイフーン導入となると米軍機と規格も違うんで、相当なコスト負担が考えられる(ミラージュは仏・・・これまた独自規格がある)。

運用コストを考えると、F16系統で更新することは、合理的・妥当な判断でしょうね。

あ、F18は、F16と同世代・・・質問者サマ言うところの「相当旧式」ですが・・・
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

お礼日時:2011/08/08 20:50

って待て、こんなニュースが・・・・・・


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110806/amr11 …
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110806/amr11 …

7/12付けでこんなニュースも
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=5 …


うーん、風向きが変わったのか、ブラフだったか、報道が先走ったか・・・?
台湾側も辛いようだし、あるいはロシア機ってのもありえるかも。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

お礼日時:2011/08/07 08:26

「相当旧式」という評価には無理がありますよ。


F-16の後継機はF-35Aで、その間に他のアメリカ機はありません。つまり実質的にはまだ最新機なんです。
他国の同種の機体と比べても、ステルス性以外は引けを取らない優秀な機体です。
本格的な第五世代機を配備するのは困難ですから、結局これが最良の選択です。


というか、F-35は手が出ない程高価だし、地理的にアメリカも渡したくありません。
欧州機はミラージュで、自国はF-CK-1でやらかしているとなれば、もう他に選択肢がありません。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

お礼日時:2011/08/07 08:25

 現代の戦闘機は既に搭乗する人間の限界を上回る飛行性能を持っており、飛行性能の過不足は一般の人が考えているほど戦闘に影響しません。

どちらかというとハードウェアの性能よりもソフトウェアの方が大きく影響します。
 敵を補足し、その情報を分析し、そこから味方の戦闘機を誘導する…つまり空軍全体のバックアップ能力が最も重要です。このバックアップが十分に及ぶ範囲であれば、多少旧式の低性能機であっても、新鋭機に対抗できます。逆に最新鋭の機体であっても、味方のバックアップが受けられない状況ではその能力を発揮しきれません。

 F-16は確かに旧式化しつつありますが、第一線機として十分な性能を有しており、決して低性能ではありません。第5世代機(つまりステルス戦闘機)が普及するまで、第一線機でありつづけることができるだけの性能を持っています。配備数から言えば、米空軍の主力機とも言える機体です。中国も第5世代機の開発に着手していますが、ようやく初飛行したばかりで戦力化にはまだ十年を超える時間が必要ですから、能力的に不足という事は考えにくいものがあります。
 元々、安価に戦力化できる事、友好国に輸出すること、同盟国でライセンス生産する事を前提に開発された機体でもあるので、台湾の防衛力強化のために投入する事は妥当な選択でしょう。

 また、現代の戦闘機は機体だけ売ればそれで終わりという事は無く、かならず輸出された機体の維持&運用のための継続的支援がセットになります。つまりアメリカが台湾に第一線機を輸出するということは「もし台湾に何かあればアメリカが台湾を直接支援する」という強力な政治的メッセージになります。中国から見れば、F-16の性能自体よりもこの政治的メッセージの方が大きな意味をもつ筈です。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

中国軍にはF16で対応できるということですね。

お礼日時:2011/08/07 08:25

 1970年代にも、当時の最新鋭戦闘機であるF-16を台湾に輸出する話がありましたが、中国側の反対により実現しませんでした。



 現在、中国は世界一のアメリカ国債保有国です。経済不振のアメリカにとって、中国は大切なお客様でもあります。

 今の米中関係では、中国を刺激するような高性能兵器を台湾に輸出することはできません。

 F-16なら無難な選択と言えるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>今の米中関係では、中国を刺激するような高性能兵器を台湾に輸出することはできません。
ならばタイフーンとかはどうでしょうか?

お礼日時:2011/08/07 08:23

質問者サマが考えているレベルの機体なら、何故、4500機近くが生産され、その多くが現役で残っているのでしょうか?



>F16と言えば相当旧式の戦闘機のイメージがあります。
そこに基本的な誤解がある。
初飛行こそ1974年であるが、連綿と改良が続いていて、ごく初期のF16A/Bと現在配備中の機体ではエンジン・電子装備など”中身”については別の機体と言っても良いくらい大きな違いがある(なお、機体形状もステルス性を意識した改良がなされている)。

F16は、低価格で高性能なマルチロールファイターで、世界中に顧客がいて欧米各国、中東でもイスラエルが360機以上、エジプトも220機採用しているほか、アメリカ空軍でも2020年まで現役である予定(F35の完成が遅れたらF16の退役も遅れるはず)、多くの国ではこの先20年はバリバリの現役で飛ぶモノと思われる。

>近代化著しい中国軍相手にF16で大丈夫かなという素朴な疑問があるのですがどうでしょうか?
近代化っていっても、中国空軍の主力はSu-27系列。世代的には同級生みたいなもの。
低空域では同等の空戦性能を持っている・・・インド・イラクのように旧ソ連機採用国でもF16を検討している国もあるけど・・・

そもそも、台湾空軍にとってF16に代わる機体って、何があるの?
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

中国軍にはF16で対応できるということですね。

>そもそも、台湾空軍にとってF16に代わる機体って、何があるの?

日本のFX候補であるタイフーンとか、F18とかは?

お礼日時:2011/08/07 08:22

#1です。



値段はひとけた間違えました。

F-16D/Eは1998年の米国防白書で、一機当たり1880万ドル、最近の1ドル80円換算では一機あたり15億円ですね。

大量導入が可能な安価な機材です。
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 中国は新しい商品をすぐにコピーして、少し手を加えて「自国で開発した」と言う可能性があるのでアメリカは最新戦闘機を渡したくないのだと思います。


 中国は高速鉄道でも日本やフランスからの技術提供があったのに「自国で開発」と言ってアメリカでの特許申請をしようとしているというのをテレビのニュースで見ました。
 アメリカは新幹線のことがあるから旧式しか出さず、中国は新しいのが欲しくてもアメリカ側が断固として言うことをきかないので妥協をしたのではないでしょうか。(アメリカは中国が言うことを聞かなかったら契約破棄を考えていたかも…)
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運用開始が70年代後半ですから、たしかに伝統的な機材ですが、同時に世界で4000機以上が運用されている名器でもあります。


台湾に売却されるのはF-16D/E型で、これは原型機の能力向上版であり、米軍自身もこの型を2025年まで運用する計画があるほどの名器ですよ。

今後F-35が出てくるでしょうが、これはステルス性能を中心に設計された機材で、先制攻撃時に能力を発揮すると考えられます。平和国家の台湾が先制攻撃をする必要はなく、あくまで共産党の先制攻撃に対する迎撃と国境紛争での地上支援を中心に考えると、熟成されたF-16の方が合理的と思います。

また、一機あたり150億円ぐらいと、値段もこなれており、数10機整備するばあい、F-35に比べて総予算がかなり抑制できます。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

中国軍にはF16で対応できるということですね。

お礼日時:2011/08/07 08:20

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