プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

現在、卒業研究でシロイヌナズナの研究を行っています。

その中で茎の永久プレパラートを作成したいのですが、うまくいきません。

具体的には、スライドガラスに、パラフィン包埋した切片(10 μm)を貼付けた後、キシレンによってパラフィン除去して、トルイジンブルーなどで染色しようとしています。

その除去中や、染色中に切片がすべてはがれてしまいます。

今現在は、1%ゼラチンを接着液として用いて、貼付けていますが失敗ばかりです。

周りに切片等を作ったことのある先輩や先生がいなくて、とても困っています。
探せるだけの文献などを読んで挑戦していますが、どなたか経験のあるかた、
ご教授いただけないですか?

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

一般的には、接着液はHauptを使います。



Hauptはゼラチンと、蒸留水、フェノール、グリセリンがあれば作れます。
代用品としては、卵白アルブミンを使うこともあるようですが、
染色した際に卵白アルブミンも染まることがあるようなので、
Hauptが良いとされているようです。
(参考図書:植物の細胞を観るプロトコール―顕微鏡観察の基本から最新バイオイメージング技術まで )

ただ、もしかしたら、接着液をつけすぎている可能性がありませんか?
私は上記のHauptでパラフィン切片を作ったことがありますが、
1滴をプレパラート複数枚に塗り広げても大丈夫ですよ。
(つけすぎると落ちやすくなると怒られた記憶もあります。)
薄く塗って、乾いたところで水滴を落とし、
切片をのせて広げていきます。
よく乾燥させ、パラフィンをレモゾール(キシレンは毒性があるので、私の研究室では極力避けています)で落としていますが、切片が全て落ちたという経験はありません。

まずは「薄く塗る」という方法で試してみて、それでダメならHauptなどに切り替えてみてはいかがでしょうか。
薄く塗る感触の目安としては、指でプレパラートに塗り広げていって、
プレパラート全体に接着液が広がり、
かつ塗り広げた際にほぼ接着液の水分がなくなる程度です。
プレパラートに広げた際にあきらかにヌルヌルしたままな場合は、キムワイプなどで軽く拭きとってください。

以上、なにか参考になりましたら幸いです。
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