プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

新築の介護施設を完成させてもらったばかりの者です。
半年ほどかけて設計士(意匠専門と自ら言われます)に相談し、入札した工務店さんに建築してもらいました。入札前の話し合いでは、施主としていろんなアイデアを出していましたが、肝心の設計図書に反映されておらず、施工業者はそれを元に建築しますので、工程会議では変更に次ぐ変更ばかりで、ほとほと疲れました。
幸い、工務店さんは旧知のなかで施主の意向を理解してもらい、設計士は「蚊帳の外」状態で建築は進みました。結局、設計図書と大きく異なる竣工図となりそうです。引渡し時に竣工図を要請していたところ、各下請けの詳細図を工務店さんがまとめて製本してくるとのこと。これじゃ、なんのために高額の設計、監理料を払っているのか、釈然としません。
いい加減な設計士に依頼した自分を責める毎日です。
常識的に竣工図は誰が書き、だれの責任で発行するものでしょうか?

A 回答 (9件)

変更内容や施工状態の是非に関しては他の方の心配ももっともですが、ご質問の主旨ではないと思いますので置いておきます。




完成図(竣工図)は簡単に言えば、「完成建物に合わせた設計図書(の修正図)」で、施工図(下請けの詳細図がこれに当たります)の製本とは異なります。
もちろん、施工図の製本もあったほうが良いのに越したことはありません。

では、「誰が完成図(竣工図)を書くのか?」ということですが、それは設計図書に記されているはずです。
まず、設計図書に指定されている『使用する標準仕様書』を御確認ください。
大抵の標準仕様書では『完成図の作成』についての項目が記されているはずで、多くの場合、請負者(施工者)が作成し工事監理者に提出するようになっているかと思います。
それなので、そのように書かれていれば完成図の作成は施工者の請負契約業務の範囲内ということになります。

多くの場合、作成する(通常は修正する)図面の範囲は設計図書の「特記仕様書」に規定されているはずです。「配置・案内、概要、平・立・断面図、仕上表、その他」どこまでの図面を作成するかが記されているはずです。
このあたりは個別に指定しているはずなので、特記仕様書、標準仕様書の内容をお確かめになるのが賢明かと思います。

上記で、完成図が「工事監理者に提出」となっているのは、施工者が作成した完成図が実際の建物の内容と相違ないことを監理者が確認し(通常は施工者、監理者押印の上)発注者に納めるということを意味しています。

…というのが、ごく一般的な設計・工事監理業務、施工業務の区分ですがそのような区分も上記の仕様書に記されていますので、万が一、このあたりすら明確になっていない設計図書で契約をなさっていたりする場合は・・・
(契約書に完成図に関する内容の記述があれば、通常はそちらが優先されますが、そのような記載がされていることはまずないのではないかと想像します。)


>常識的に竣工図は誰が書き、だれの責任で発行するものでしょうか?
一般的には、施工者(請負者)の責任で作成し、監理者の責任で発行されていますが、先に記しましたように、それらは設計図書(及び仕様書)の記載に基づいてなされていることになります。
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この回答へのお礼

詳細にご記入頂き、有難うございます。

設計図書を見ると、「特記仕様書1」(特記が1-5ページまであり、標準仕様書はありません)に、工事図面等の項目として、「書式は監督員の指示により工事図面3部、完成図面3部、製本して提出する」とあります。
ここでいう監督員とは設計士のことでしょうか?誰が誰に、どの範囲までといった具体的な記載はありません。ただ、皆さんが仰るように、多くの設計士は竣工図は書かない、と理解しました。

これまで、inonさんが仰るように「竣工図ですが、これをまとめるのは設計者の役割です。設計者は全体の流れを一番知っている存在でないといけません。施主の代理人ですからね。」と思っていました。特に、今回のように、無責任で無能な設計士であれば、反省の意味を含めて、施工業者にアタマを下げて詳細図を集め製本されるべき、と考えていましたので。

ほかの皆さんが心配されていた建築申請と実際の施工の乖離はありません。引き戸の変更1ヶ所、あとは浴槽の位置の変更くらいです。最大の問題は木工家具のデザインでした。入札前に設計士が提案したデザインがとても実用的ではないと話し、施主自らの提案を手書きにして図面化するように依頼していたにもかかわらず、設計図書にそのまま記載し、下請か工務店、木工製作所にもそのデザインを強要していたのです。最初は、設計士に遠慮して、その案を面と向かって否定する者はいなかったのですが、施主が代案、しかも実用可能な案を事前に相談していたことが分かり、設計士の立場がなくなりました。その後は、その設計士抜きに打合わせを行い、デザインを練り直し、製作・完成となりました。もちろん、事後承諾として、工務店から設計士に報告はしています。プライドを傷つけられ、不愉快な気持ちになったろうと思います。施主をサポートすべき設計士がエゴを通して、無能ぶりが露呈されたのですから、出入りの下請け業者からも失笑され、現場にもなかなか顔を出さなくなりました。

完成した施設は、素晴らしいアイデアが詰まっており、施主と旧知の地元工務店仲間が作ったマスターピースと思っています。先の完成図面は、誰に提出するとは記載してありませんので、工務店社長に連絡して3部とも施主預かりにしたいと思います。

一晩で、こんなに多くの方々の意見を伺うことができました。皆さん、ご投稿頂き、有難うございました。

お礼日時:2012/02/14 22:44

常識的かどうかわかりませんが、通常は施工業者さんがかきます。

竣工図の意味は、将来的なメンテナンス・増築・改修にしようされるために、必要になるため作成すると思います。現場管理を25年間専門にしていますが、かかなかったのは1回だけです。これは、設計事務所が無茶をいいはじめ(以前にやらないことになった内容を復活させ)、費用0でおしつけてきて会社の上層部が意義をとなえかかなくて良いという事になったためです。役所や大手設計事務所さんは、今でも金文字製本をいってきますが、これは重要な書類だからだという意味だと解釈しています。まず設計屋さんはかきません。
完成書類として通常は完成図製本と施工図製本(協力会社さんの作成したものも含む)を作成し施主に提出します。
完成図をしようする例は、過去に施工した建物の増築や改修工事を社内設計する場合に利用します。特に電気設備・機械設備は必ず必要になります。現在はCADでの作成なので、デ-タ-もわたしています。建築ではJWW というCADソフトで作成していることが多いと思います。機械やさんはAUTO CAD 電気・機械設備は専用CAD が多いようです。
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設計を生業にしています。


設計監理者を差し置いて、最初のプランを変更して大丈夫でしょうか、確認申請どおりに建物が建っているのだろうか?
どちらが悪いかは判断できませんが、確認申請書に設計監理者と銘打ってあれば、瑕疵があった場合、先ず責任は設計事務所に或いは施工者と設計者にいきます。
設計屋さんはそのあたり分かっているのだろうか疑問です。昨今非常に設計事務所の責任が重くなっています。

さて、竣工図ですが、これをまとめるのは設計者の役割です。設計者は全体の流れを一番知っている存在でないといけません。施主の代理人ですからね。
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いくつか、用語の思い違いがあるようなので、まとめておきます。



設計図(正しくは「設計図書) 建築士が書いた、最初の図面。普通は確認申請に使った図面のことになります。
施工図  現場の人が、設計図を元に、実際の工事での条件を加味して「こんな風に作ります」という意味で書く図面。工事の種類によっては作られないものもある。
竣工図  今後の増築等のために残す、最終的に採用された図面、あるいは最終的に工事中に出た変更を記入した図面。新たに1から書き直すことは普通ありません。

>幸い、工務店さんは旧知のなかで施主の意向を理解してもらい、設計士は「蚊帳の外」状態で建築は進みました。
どこが「幸い」なのでしょうか? 私には「不幸にして」としか思えません。せっかく
>半年ほどかけて設計士(意匠専門と自ら言われます)に相談し、
なのに、建築士が締め出しをくらっていては、「工務店の思うがまま」に工事が進むのは当然でしょう。
本来なら、手抜き工事などあった場合は、それを見つけなかった「工事監理」にも責任が及びますが、この状況では責任を問うことも難しいように思います。(裁判のことは専門外ですが)

なお、
>(意匠専門と自ら言われます)
は、新耐震規準(S56年の改正建築基準法)以降、構造設計が難しくなり、事実上、建築士は意匠設計と構造設計に専門分化された形になりました。施主との打ち合わせは、ほとんどの場合、意匠設計者が行います。
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設計をする立場の物ですが、私たちは設計図の中に「特記仕様書」なる物を作っています。

その中に工事中に提出する施工図や承認願等だけでなく瞬工事に竣工図面の冊数から、保証書などの提出書類まで詳しく書いています。

工事施工者は設計者から図面のデーターを借りるか購入して施工図もそれから作り、完成時には現場と同じ状態に書いた竣工図と、合わせて変更後の内訳明細書を作らせて追加増減の変更契約により工事費の生産をします。

介護施設で県等の補助金を頂いていれば、それらの提出も求められるはずです。

設計士なる正式資格はありませんが、建築士が設計をして監理をしますから、工事の変更の確認等場合によれば役所への変更申請等も含めて行う必要がありますし、監理者を入れずに変更や工事を進めてしまう工務店も出鱈目です。

勿論建築士がしっかりしていないからですが、済んでしまっては仕方がありません。
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施工図は現場サイドの監理者が描くのが普通かと思います。


戸建の住宅の場合は、設計士が工事監理者を兼務することが多いと思うので、
一緒になっちゃいますが。
介護施設は工事監理者が有資格者でなくてはいけないはずなので、
1級建築士の方が工事監理していると思います。
通常その方か、その方の指示のもと監理・施工サイドが描くと思います。
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大手ゼネコンOBです。


竣工図はゼネコンが書きます。
設計事務所は詳細の把握ができていませんから、ゼネコンが
専門工事業者を含めて取りまとめて提出します。
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。工務店さんは旧知のなかで施主の意向を理解してもらい、設計士は「蚊帳の外」状態で建築は進みました


であれば当然そうなりますよね。

工務店とかってにやった設計をはなれてしまったものに設計士は何を書けと。
決まった仕様変更を要求したのは誰ですか。
ふつう施主は監理を依頼している監理者に仕様変更を含め相談し対処を決めます。
そこを飛ばしてしまったのだから監理者がいみなくなっているのはとうぜんでしょう。
仕事の進め方がまずかったのだと思います。

そもそも竣工図は設計時の契約にはいっているのでしょうか?
普通入っていないと思います。
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竣工図なんて誰も書かない



竣工予想図は設計士さんや設計士さんが外部委託したデザイン屋さんやパース屋さんが描きます。
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