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 辞書で、陽炎を調べたら
『春の天気のよい穏やかな日に、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼる現象』
 とか書かれていたのですが、僕は春に陽炎なんて見たことありません。
 
 普通夏ですよね? 夏ならほぼ毎日のように見るんですが……どういうことなんですか?

 それとも昔の四季表記とずれていたから、その名残でそう書かれているんですか?

A 回答 (4件)

こちらなどを参考にしていただければ分かる通り、確かに陽炎は春よりも夏に良く見られる現象です。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E7%82%8E_ …

恐らく、その辞書の説明は、陽炎が春の季語とされていることを意識して書かれたものでしょう。


夏に見られることの多い陽炎が春の季語になっている理由についてですが、少なくとも、
旧暦と新暦のずれによるものだということはあり得ません。
理由は簡単で、俳句などで言う旧暦の「春」は、現代の私たちが一般に春だと考える時期よりも、
むしろやや早い時期だからです。
旧暦の春は、立春(今の2月4日ごろ)から立夏(5月7日ごろ)までです。
この立春だの立夏だのというのは、太陽と地球の位置関係で決まるので、今も昔も変わりません。
確かに#1さんのおっしゃる通り、旧暦の日付は新暦のそれと比べて、平均して1カ月余り遅れる
のですが、現代の日本では一般的に3~5月が春、6月から8月が夏とされているのに対し、
旧暦では1~3月が春、4~6月が夏なので、日付が遅れても、季節は逆に早まるのです。


にもかかわらず陽炎が春の季語とされている理由については、私は想像しかできないのですが、
1つの可能性としては、春が「陽炎が見られ始める時期」なのだということが考えられます。

例えば「蛙」は春の季語なのですが、実際に私たちが蛙をよく見かける時期はむしろ夏です。
一晩中ゲコゲコ鳴いたり、雨になると道路に出てきて車にひかれたりしてやつらが存在を
アピールする季節は春ではありません。
春というのは蛙が一番よく見られる季節ではなく、冬眠から目覚めた蛙がその年、初めて
見られるようになる季節であり、昔の人は、それに春を感じたということです。

同じ理由で、陽炎も春の季語になっているのかもしれません。
春は陽炎が一番よくみられる季節というわけではないが、そのようなものが時折見られる
日があることで昔の人は気温が高くなってくる春を感じていたのかもしれません。


他に考えられる理由としては、昔は夏に今ほど陽炎が見られなかったのかもしれないという
ことが挙げられます。

アスファルトで舗装された道路、乾いた土がむき出しのグラウンド、鉄板で覆われた車の屋根
など、陽炎がよく見られる場所というのは、昔はなかった種類の場所が多い気がします。
そのような場所が増える以前は、田圃に水が入り野山が深い緑で覆われる夏よりも、
緑が地面をまだ覆っておらず田圃に水も入っていない春の方がむしろ陽炎が立つことが
多かったのかもしれません。

あと、季節感というのは同じ日本の中でもかなり地域差が大きいものです。
私も正直なところ、陽炎を春に見ることはほとんどありませんし、それに春は感じないのですが、
地方によってはそうではないのかもしれません。
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この回答へのお礼

 わざわざ、詳しく説明して頂いてありがとうございます。

 なるほど、確かに回答者様の考察は理にかなっていますね。

 納得しました!

お礼日時:2012/06/04 21:13

概ね、春分(旧暦2月→現3月21日)から清明(旧暦3月節→現4月5日頃)にかけての、強まりゆく日差しなど急激な気象条件の変化が生み出す現象の一つとして、その最初の兆候(=はしり)をとらえた故の季語でしょうね。

「春雷」から「春の虹」など同様の言い方に因めば「春の陽炎」でもよいのかも知れません。

これには、物の本に「夏にもある現象だが春に多く、また麗らかな情趣のために春の季題となった。」(角川書店「俳句歳時記 新版」)と記しているように、その現象を「はしり」において、しかも「麗らかな情趣」として捉えた、いにしえの歌人の鋭敏な感性が窺えます。

ともあれ、この「陽炎」は本来、春の野原での日差しの<麗麗(うらうら)>とした層状をなした<屈折光>の「揺蕩(たゆた)い」の現象なのですが、今日のようなアスファルト・ジャングルにおいては、もはやそのような古き良き風情のほどは望むべくもないのかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E7%82%8E_ …

また、夏の強烈な日差しと熱せられたアスファルトがもたらす異常屈折に<反射光>が加わった方は陸上の蜃気楼として「逃げ水/地鏡(じかがみ)」と呼ばれており、陽炎とは区別されます。
http://page.freett.com/nagaokarate/nigemizu1.html
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この回答へのお礼

 分かり易い説明ありがとうございました!

 何となく分かりました。

お礼日時:2012/06/04 21:11

陽炎は科学用語でいえばシュリーレン現象の一つで、水蒸気が立ち上ったり温度差で空気に密度差が生じると屈折率が変化し、空気を通してみた物の像が揺らいで見える現象です。

春でも夏でも発生しています。夏はむしろ逃げ水です。逃げ水と陽炎を混乱しているケースは結構多いようです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5% …
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 ですが、逃げ水のことではありません。

お礼日時:2012/06/02 10:07

太陽暦と太陰暦の違いでしょう。



日本は明治になって西洋風に太陽暦を取り入れましたが、東南アジア諸国は今でも太陰暦を使います。
今月で言えば、太陽暦の6月20日が太陰暦の5月1日です。
太陰暦は1ヶ月半ほど遅いんですよね。

明治政府が一気に西洋化し太陽暦を導入しなければこういう事もなかったのでしょうが。
3月4月5月は春ですから太陰暦に直せば説明はつきます。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 ですが、そもそも日本の旧暦は、太陰暦ではなくて『太陰太陽暦』だったと思うんですが……。

 旧暦だと、4~6月は夏ですよ?

 7~9月が秋です。

 ならば、旧暦を元にしてるんだったら陽炎は『秋』じゃないとおかしくないですか?

 まさか、一月や二月に陽炎なんて起こるとは思えませんし……。
 

 

お礼日時:2012/06/02 10:24

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