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矢口高雄の著書、蛍雪時代に次のようなくだりがあります。

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さあ、修学旅行の始まりです。
4泊5日の日程はいきなり夜行列車の車中1泊というスタートでした。
当時の秋田-東京(上野)間は所要時間は約9時間でしたから日程を効率よく消化するにはこれしかなかったのでしょう。

(昭和29年5月の修学旅行の思い出より)
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ヤフー路線情報で秋田-上野間、新幹線なし、有料特急なし、の条件で確認したところ
平均所要時間15時間とでました。もちろん、SLではなく普通電車です。

寝台特急をつかうケースで調べたところ、

21:23出発06:58到着
所要時間:9時間35分
(乗車9時間35分、ほか0分)
途中14駅 JR寝台特急あけぼの
 
という回答でした。
これらと比較すると昭和29年に修学旅行に使った夜行のSLは、現代の寝台特急並みか、それ以上、ということになりますが、これはどうしたわけでしょうか?
SLってそんなに早かったのでしょうか?
それとも今とは路線が違っているのでしょうか?

鉄道好きな方、お願いします。

A 回答 (5件)

>スジの立った定期列車 



あ、内輪の用語使っちゃってすいません。

スジとは、ダイヤグラム上の列車の「線」のことです。ダイヤ上の
列車は「表の中の直線」として表現されるので、符牒として「スジ」
と言うんですね。寿司屋の「お茶」=「アガリ」などと同じです。

この「スジ」が「立つ」というのは、直線の傾斜がきつい=起点と
終点の間にかかる所要時間が短い(縦軸が距離、横軸が時間で
表現しているので)ってことになります。要は「スジが立ってる」=
「速い」ってことです。

もっとも、「スジが立ってる」こと自体、「最高速度が速い」ことを
直接は意味しません。多くは「駅での停車時間や、単線区間の
交換待ち時間を削る」ことで所要時間を詰めます。あのころの
奥羽本線や東北本線はほとんどが単線区間でしたから、スジを
立てるには、交換する列車を必ず待たせて通過すればオッケー、
そうすれば、現在の複線区間と同様な速度で疾走できたんです。

ということで、「スジが立った定期列車」とは、「優先して設定して
交換待ちが無く、所要時間が短い定期列車」を意味します。

実際、あのころの奥羽本線は、昼間の特急「つばさ」以外、優等
列車は夜行急行の「津軽」程度しか無く、上野行きの急行列車は
優先して時刻を設定していましたからね。

ちなみに、矢口センセの乗ったような「修学旅行の臨時列車」は
定期列車の間を縫って走りましたので(「スジ」を「潜り込ませる」
=「盛る」から「モリスジの修臨」とか言ってました)、所要時間は
定期列車よりかなりかかった筈で、9時間で着かなかったかと
思います。「津軽」はいつも混んでましたからね。修学旅行の団体
が入りこむ隙は無かったと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
詳しい説明でよくわかりました。
修学旅行臨時列車、略して修臨ですか。日本語って便利ですね。
そういえばまだ新幹線の方向幕が本当の”幕”だった時代、「修学旅行」という表記を見た記憶がありますねえ。LED式でも「修学旅行」って表示できるんでしょうか? できますよね。へへへ。

お礼日時:2012/12/20 16:50

まず



>当時の秋田-東京(上野)間は所要時間は約9時間でしたから日程を効率よく消化するにはこれしかなかったのでしょう。
所要時間は明らかな間違いです。昭和31年の時刻表で急行津軽が秋田上野間11時間49分で運転しておりこれが最速でした。普通列車だと17時間程度かかっています。

現在の普通列車でも乗車時間としては同程度ですね。
普通列車は長距離の乗車を想定したものになっていないので途中での乗り継ぎ待ち時間が多くなっています。

夜行の寝台列車は速く走ることを目的としていません。速度を速くすると出発時間が極端に遅くなったり到着が早すぎたりして利用しにくくなります。

特急あけぼのでは下り列車では酒田あたりから先で利用しやすい時間帯に到着する様なダイヤ設定ですのでかなり鈍足になっています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
所要時間9時間、が間違いなんですね。

お礼日時:2012/12/20 11:34

「あけぼの」を毎日撮影している人に聞くと、「途中で


30分以上遅れても、高崎を出る時は定時になっている
場合が多い」んだそうで、かなり余裕を持ったダイヤに
なってるみたいですね。

・・・多分都心に遅れを持ちこまない為だと思います。

また、所要9時間というのは「スジの立った定期列車」
のダイヤでして、特に福島から東北本線は線形もよく、
今の客車特急とは違って、急行でも全ての普通列車を
バンバン退避させて突っ走ってましたから。

実際、東北筋の客車列車は、電車化してもそんなに
所要時間は変わってないんです。カーブの多い東海道
山陽筋で、電車化で速度が上がったのとは対照的です。

この回答への補足

スジの立った定期列車 
ってなんですか?

補足日時:2012/12/20 11:37
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
あけぼのは余裕があるんですね。

お礼日時:2012/12/20 11:32

ルートが違います。

昔の夜行列車は東北本線・奥羽本線のルートで福島を経由していました。それに対して現行の寝台特急あけぼのは、東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線と遠回りしているのです。だから、SLはそんなに早かったというわけではありません。

この回答への補足

ちなみに著書の中の描写にはプラットホームの行き先案内板として「湯沢 山形 上野方面」とありました。実際にそのルートのSLに乗ったのかどうかはわかりませんが

補足日時:2012/12/20 11:36
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ルートが違うんですね。

お礼日時:2012/12/20 10:19

1961年に登場した80系DC特急つばさは、秋田~上野を8時間30分、181系DC化されてからは7時間50分、485系電車になってからは停車駅の増加もあり8時間30分です、こちらは奥羽線経由の時間です。


一方羽越線経由のいなほは、80系当時が8時間10分

優等列車として比較するならこんなものです。
また、寝台特急は速達を主な目的としていません、ちょうど良い時間に出発地を出てちょうど良い時間に到着地に着くことが大きな存在理由ですから、全速力で走るとは限らないのです。

奥羽本線、羽越本線は結構単線区間があるので、優等列車は普通列車を待たせて通過するため、普通列車の速度差は非常に大きく、また、新幹線開通後は長距離直通列車がほとんど無くなりましたから、接続時間も盛大に掛かり、比較するのは不適切でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
夜行列車は目的が違うんですね。

お礼日時:2012/12/20 10:20

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