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英語話者(日本語学習者)から
「"But"をあらわす表現は"ところが"と"でも"だが、使い分けがわからん」
と質問を受けました。

どうこたえていいかわかりません。

「う~ん、日本人の感覚としては"ところが"は正式文書やスピーチにも使えるが
"でも"は口語的表現じゃないかな?」と英語で返事をしましたが、わたしは
国語の専門家でないため、イマイチ自信がありません。

「ところが」と「でも」の違いは何でしょうか?

大変失礼ではありますが、回答の際は専門家としての回答か、
一人の日本人としての意見か、一言付け加えて頂ければ幸いに存じます。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

こんにちは。



専門家が書いた本から引用します。
『現代日本語文法7』(くろしお出版 2009)p.77-

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「しかし」「だけど」「でも」は、いずれも後続部が先行部から
予測される結果に反することを示すもっとも一般的な形式である。
   ・その料理はすごくおいしかったんです。{しかし/だけど/
    でも}半分くらい食べてあとは我慢しなくちゃいけなかった
    んです。女房が、カロリーオーバーだって言うもんですからね。
 「しかし」「だけど」「でも」は、後続部に意志、勧誘、行為要求の
モダリティが現れることがある。
   ・確かに解決には時間がかかるでしょう。{しかし/だけど/
    でも}未来を信じていっしょにがんばりましょう。

 「ところが」は、後続部で提示される内容が強い意外性を持つことを
示す。
 後続部で話し手自身が意志的にする行為について述べる場合は不自然
になる。
   ・その料理はとてもおいしかったんです。{×ところが/でも}半
    分くらい食べてあとは残しました。カロリーオーバーですからね。
 この例では後続部で述べられている事態は話し手自身の意志的な行為で
あり、その意味で話し手にとっては予測や期待に反するものではない。こ
のような場合には、「でも」「しかし」などは用いられるが、「ところが」
は不自然になる。
 命令、依頼、希望などの文も用いることができない。
   ・勉強と仕事の両立は大変でしょう。{×ところが/でも}がんばっ
    てください。
 一方、次の例は第3者の行為なので、「ところが」が自然になる。
   ・その料理はとてもおいしかった。ところが、山本は半分ぐらい
    食べてあとは残してしまった。カロリーオーバーだからだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(引用に際して、一部省略しました。) 

 「ところが」が使える例が少ないのですが、話し手の意志を離れた、客観的
な事実を描写する場合だと言えるでしょう。

saburoo





 

この回答への補足

みなさまの意見が同じように役に立ちました。
日本語学習者にとっては一般の日本人の感覚も知ることがためになりますし、専門家の著書の引用も役に立ちます。

どちらをベストアンサーにしていいのか迷ったので、大変失礼ながらベストアンサーは抽選ソフトを使って決めさせていただきました。

補足日時:2013/04/30 19:22
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
専門家の意見・解説、大変助かります。

さて、これをどうやって
・英語に訳すか(完全に私の英語力をオーバーしている)
・平易な日本語に直すか(まだひらがな・カタカナ・日常会話しかしらないアメリカ人です。初級者の割には日本語が上手だけど)
が、悩みどころです。

お礼日時:2013/04/30 02:18

#2です。



読み返してみると、若干くどい回答内容になっているかもしれません。
要するに、「でも」よりも「ところが」のほうが、前項の事柄・事態に対して【逆接の要素を強調した表現】である、ということになるかと思います。
驚きの要素が強い表現、とも言えるでしょう。
  
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
「この質問の回答を全部訳してくれ」と依頼されたらどうしようと思っていました(笑)
(時間が無いか、私の能力を超えている^^;)

(この質問のURLを先に教えて「正確にわかるかどうかは不明だがオンライン翻訳を
試してくれ」とメールしてしまいました。)

日本人としては#2の説明は、詳細かつ読みやすく納得できる文章だと思っています。
わざわざ、再度の回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/04/30 02:12

「でも」が話し言葉に適した表現であるのは、そのとおりだと思います。


また、「しかし」は「でも」の強調形になり、大体同じような意味になると思いますが、「ところが」は、これらと若干ニュアンスが異なるような気がします。
「でも」が、単純な逆接の接続助詞であるのに比べて、
「ところが○○」は、「○○という稀有な事態が(むろん、逆接的に)発生したという意図」を表わしているように思います。
そのため、稀有な事態であるということに関して、何らかのコメントを続けないと座りの悪い構文になるでしょう。

1-a.彼は出かけたと思っていた。でも、実は2階で昼寝していたんだ。
これは、この内容で一段落している表現だと思います。
1-b.彼は出かけたと思っていた。ところが、実は2階で昼寝していたんだ。
の場合はどうかというと、
「全く困ったやつだ」などという文言が続かないと収まりのつかない表現と言えるでしょう。

2-a.万事うまく行くはずだった。でも、とんでもないことになってしまった。
2-b.万事うまく行くはずだった。ところが、とんでもないことになってしまった。
前者は、たとえば大事故の内容をすべて報告し終えたあとの締めの表現として使えますが(締めの表現以外には使えないという意味ではありません)、後者は、稀有な事態であることを宣言する「ところが」という表現を使っているため、その稀有な内容について、「最大の原因は~」などと引き続きコメントしないと収まりのつかない尻切れトンボの表現になってしまうと思います。

3-a.こんなことは言いたくない。でも、立場上言わなければならない。
3-b.こんなことは言いたくない。ところが、立場上言わなければならない。
この例も、後者の場合は、言わなければならない理由について、引き続き言及するニュアンスが込められていることになると思います。
色々と言った後で、最後に言うのであれば前者(でも)でしょう。後者(ところが)を最後に言って締めると奇異な印象を与えると思います。
最初に言うのであれば、どちらでも良いと思いますが、実際の内容を話し始める前に、「なぜなら、最近、社長からも厳しく言われていて~」などと、なぜ立場上言わなければならないのか、という理由についての説明が必要になると思います。

これらの例のように、「ところが○○」は、○○が稀有であることを宣言するニュアンスになるため、稀有であるとする理由・意図などに関してなんらかのコメントを引き続き述べる必要性が高くなるのではないかと思います。
全くの素人としての個人的な見解です。

  
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
もっともです。少し迷ってきました。

お礼日時:2013/04/30 02:06

多分、「ところが」は後から良い意味が来る(予想より良い)のに対し、


「でも」は、あまり良い意味ではない場合
(もしくは、意外と悪い・言い訳)が多いと思います。

例:このポットはお値段5000円です。
  (安く感じるでしょうが)「ところが」〇〇ができ、性能は優れています。

  このポットは10000円します。
  (高くて上等だと思われるでしょうが)「でも」性能は大して優れていません。

  このポットはお値段5000円です。
  (安く感じるでしょうが)「でも」〇〇ができ、性能は優れています。



 専門家ではありません。
 一般人の意見です。  
  
  
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
確かに、おっしゃるようにも感じます。
参考にさせて頂きます。

お礼日時:2013/04/29 14:55

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