アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

閲覧ありがとうございます。
本日、「PTSDの診断は難しいのでしょうか?」という質問をしました。
http://okwave.jp/qa/q8357392.html

ここでは、「それは何故か」とお尋ねします。

診断の基準が医師によって違うからでしょうか?
それとも何か、ほかに理由があるのでしょうか。

ご回答、よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

私は医師ではありませんので、ご参考まで。



基本的に、PTSDを発症する原因としてトラウマの状態がありますが、まずトラウマの言葉自体が一人歩きをしていることも大きいと思います。
トラウマは、主に交通事故、強盗殺人、大災害、戦争、虐殺、いじめ、DVなど、身体的、精神的に強い衝撃(ストレス)を受け、生命に危機を感ずる経験をした人がなりやすい状態です。良く例えられるのは、ボールに強い打撃を与えた際に、へこむけれども元に戻るか戻らないかと言うもので、元に戻らなくなってしまった場合が、トラウマの状態です。

さらにそれが精神的に傷害となって生活に支障の出る症状が表れ、一ヶ月以上継続した場合、初めてPTSDと診断が付きますが、3ヶ月以内だと急性、3ヶ月以上だと慢性と言われます。あとは、もっと後で遅れて発症する場合もあるため、その際に何が原因だったか、本人から詳しく聞く必要があるのですが、他の記憶などと混同するとなかなか難しいものがあります。また、人によってストレスへの耐性が違うため、医師の方も慎重になる必要があります。
あと、PTSDは良く聞く名前になりましたが、実際のところ診断を付けられる医師は非常に少ないと言うことです。内科、外科、精神科など様々な医療の専門はありますが、最近では脳の機能によって、トラウマやPTSDを引き起こしやすいことが判明してきたようで、ある領域の医師のみが診断できる事項とは限らなくなっているようです。

また、トラウマは、事件の当人のみならず、その現場を見てしまった人などもなる事があります。こうなるとかなり診断も慎重にならざるを得ません。本当にその事件を見たことによるものなのか、本人の過去の記憶や体験が蘇ったのか、そうでないのか、等々。

そして必ずしもトラウマ、PTSDになるとも限らないことが難しい一つでもあると思います。周りが、こころにキズを受けているはずだとか、本人は別の疾患か何かで苦労しているかもしれないところ、たまたまそういう事柄に遭ってしまい、第三者によってトラウマ、PTSDに仕立て上げられてしまうケースもたまにあります。

実際、トラウマやPTSDにならず軽く済んだ人達の多くは、日頃心おきなく相談できる人がいたなどコミュニケーションの有無や質、持って産まれた性質、周りのサポート体制などによるものが大きかったことが挙げられています。

http://www.nature.com/mp/journal/v18/n5/abs/mp20 …

参考URL:http://kokoro.squares.net/psyqa1731.html
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お礼が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。

PTSDと診断されるか否かには、そういった様々な事情が関係してくるのですね。わかりやすいご説明、感謝いたします。

先の質問の知人と同様の理由で、私自身がトラウマといえるものを持っていますが、幸いにもPTSDには至っておりません。
回答者様の最後のご説明通り、そこに至るまでに、いろいろな要因が関係してくるのですね。

正式にPTSDと診断されるのは大変難しいことだと知りました。知人は10年以上、日常生活において様々な支障をきたしています。
それなのに、実生活において、またネットの書き込みで、簡単に(よく知りもしないで)、「それはPTSDだよ」と言う人がいることに違和感がありました。
この度の質問は、「PTSDの診断は何故難しいのか?」という疑問と同時に、その違和感を解消するためでもありました。お陰様でふたつとも解消されました。

詳しく丁寧なご回答を頂きまして、お礼申し上げます。
この度はご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/24 17:28

http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/griffin/life08. …

上記の最初の5行をお読みください。

「トラウマの後遺症」を「心の傷」と言っていますが、外国ではこれを「PTSD」とは呼んでいません。

「今までに経験したことのない体験をした」ことを「外傷」と呼んでいます。

「レイプされた」、「阪神大震災や東日本大震災を経験した」というなら、「PTSD」と診断されてもおかしくないです。

ただ単に、「脅迫された、暴力された、近親者が死亡した」程度では、そもそも「外傷」に該当しません。

日本では、医師が勝手な造語を作り、勝手に本のタイトルにしたりしています。

「新型うつ病」などが典型的な例です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

この度はご回答、ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。

ご回答と挙げて下さったサイトを拝読しましたが、とてもわかりやすかったです。
サイト最初の5行はもちろん、それ以下の記述も大変参考になりました。

>日常生活で誰もが経験するような出来事による心の傷、
>日常的なストレスを受ける経験とはかけ離れた出来事によって受ける深い心の傷、
このふたつの違いは大きいのですね。

>日本では、医師が勝手な造語を作り、勝手に本のタイトルにしたりしています。
>「新型うつ病」などが典型的な例です。

確かに仰る通りですね。
何でもかんでも、「これはPTSDだ」と一括りにしてはいけないと思いますし、今後は「新型PTSD」などという造語が出ないといいですね。

お礼日時:2013/11/23 19:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!