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友人と言語を作っていて、「『昨日買った本のしおり』のように、複数の解釈ができる文が存在するが、それができない、一通りの解釈しかできない言語を作りたいが、どのようにするべきか」という疑問が浮かびました。そのような工夫がなされている言語はほかに存在しますか?

A 回答 (1件)

複数の解釈とは



[昨日買った本]のしおり
昨日買った[本のしおり]

ということだと思いますが,フィンランド語の場合

[eilen ostetun kirjan] kirjanmerkki
eilen ostettu [kirjan kirjanmerkki]

と(この例ではちょっと不自然ですが)区別できます。というのは形容詞的な修飾語と被修飾語が同じ格になる文法だからで,「買った」という部分が主格であれば ostettu,属格であれば ostetun という違いがあるからです。格だけでなく単複の数の変化も一致します。

しかし必ず区別できるわけではなく,

Annan sinulle eilen ostetun kirjan kirjanmerkin.
昨日買った本のしおりを君にあげる。

のように単数では属格と対格が同形になるので区別できなくなります。

格変化の他,男性・女性のように名詞の性のある言語でも構造が区別できる場合がありますが,それも常にというわけではありません。

一通りの解釈しかできない言語を作るとすれば,構造が表層に現れるようにすることでしょうね。

[ 昨日買った本 ] のしおり

の [ や ] にあたる部分が単語であれば区別が可能になります。しかし文が長くなりがちで実用上は好まれないでしょう。

音声であればかぶせ音素(アクセントやイントネーション)が規則的に構造に応じて変わるような言語にすればいいかもしれません。しかし構造が複雑な場合に対応できるだけの組み合わせを持ちうるかとなると難しいような気がします。
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この回答へのお礼

こんなに詳しく説明して下さり、ありがとうございます。

お礼日時:2015/09/20 23:48

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