No.8ベストアンサー
- 回答日時:
補足。
古代の基本色は赤、黒、白、青と申し上げましたが表現を改めます。正しくは古代の色名(固有の色の名前)です。即ち、この4色以外に色を知らなかったという意味ではなく、記紀に他の色の記録がないためのようです。記紀以降の奈良・平安時代の記録からは多くの色が現れるので、古くから多くの色が知られていたと思われます。しかし、固有の色の呼び名はなく、たぶん物の名前で呼んでいたと思われます。カワセミ、ウグイス、スズメ、トビ、さくら、もも、うめ、ふじ、やまぶき、ぼたん、だいだい(果物)くわ、ぶどう、くり等。参考書。「色々な色」光琳社出版
大変よくわかりました。
大きい分割がまずあって、その中でちぃーさく呼び名が分かれていたのですね。
どうもありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
青春・朱夏・白秋・玄冬
と言われるように、五行説から来ています。
あお【青】
(一説に、古代日本語では、固有の色名としては、アカ・クロ・シロ・アオがあるのみで、それは明・暗・顕・漠を原義とするという。本来は灰色がかった白色をいうらしい)
あお・い【青い・蒼い】
(古くは、目立たぬ色を表す語で、灰色をも含めていった)
せい‐しゅん【青春】
(1)(五行説で春は青にあてる) 春。陽春。
(2)年の若い時代。人生の春にたとえられる時期。「―時代」「―の思い出」
しゅ‐か【朱夏】
(五行で赤を夏に配するところから) 夏の異称。
はく‐しゅう【白秋】
(五行説で白を秋に配する) 秋の異称。
げん‐とう【玄冬】
(古くはケントウ。「玄」は黒、五行説では冬にあてる) 冬の異称。
ご‐ぎょう【五行】
(1)中国古来の哲理にいう、天地の間に循環流行して停息しない木・火・土・金・水の五つの元気。万物組成の元素とする。木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるを相生そうしようという。また、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋かつを相剋そうこくという。これらを男女の性に配し、相生のもの相合すれば和合して幸福あり、相剋のもの相対すれば不和で災難が来るという。
五行配当(表)(の一部)
五行│時季│方位│色
──┼──┼──┼───
木 │春 │東 │青
──┼──┼──┼───
火 │夏 │南 │赤(朱)
──┼──┼──┼───
土 │土用│中央│黄
──┼──┼──┼───
金 │秋 │西 │白(素)
──┼──┼──┼───
水 │冬 │北 │黒(玄)
No.6
- 回答日時:
「青」正確には「青い」には未熟という意味もありますので、
最初は、色としての青ではなく、熟れてないことに対して
「青い」と表現していたものもあったのではないでしょうか?
例、青春、青果、青年、尻が青い(^_^;;
ん・・、だとすると、青信号は未熟な信号?
熟して(黄→)赤になる、というと
合っているような気もしないこともないのですが
(ちょっとしゃれが効いてて粋だったりして)(笑)
駄文でした。すみません。
No.5
- 回答日時:
緑の色としては「萌黄」の言葉があります.草が萌えいずることからと思われます.海は青いし.木の葉も成長すれば青くなります.日本の青の感覚は木や草の萌えいずるところから葉の濃い緑までと海の色から空まではないでしょうか。
青の許容範囲が広くて、その中にもいろいろ微妙な呼び方があるという事でしょうか。外国に比べたら,日本は色の呼びかたが一番多いと聞いたことがありますが,
No.4
- 回答日時:
イギリスの哲学者コリン・ウィルソンは「オカルト」の序論で、様々な文献を引用して古代人の色覚をこう言っています。
◎『東洋の聖書さまざま』の編者マックス・ミューラーは、実際的に言って、ニ千年前の人間は、現在の大半の動物と同じ様に殆ど色盲だったと指摘した。-中略-「クセノファネスは虹の三色しか知らなかった。紫と赤と黄である。アリストテレスですらも虹の三色について語っているし、デモクリトスも四色-黒と白と赤と黄-しか知らなかった」
◎ホメロスは明らかに海が葡萄酒と同色と考えていたし、原始のインド・ヨーロッパ系言語には色を意味する言語は存在していない。これでアリストテレスの弟子であったマケドニア王アレクサンドロスがなぜ世界征服にその生涯を費やしたが分かろうというものだ。当時の世界は特異に退屈な世界だったにちがいなく、葡萄酒の赤と、海の青緑と、草のエメラルド・グリーンと、空の藍とのあいだに何の区別もなかったのだ。だが、このことは生物学的に言って理解しうることである。当時の生は苛酷で暴力的なものであり、思想や色彩のこまかな区別を把握するような能力は、生存のためには一片の価値もなかったのであろう。
・・・・・・・・で結局、コリン・ウィルソンは古代人はそういった不必要な能力を持たない代りに、現代人が殆ど持っていない第六感の様な超能力を持っていたのだと説いている。
【コリン・ウィルソン「オカルト」新潮社版、上巻P26。】
イヌイットは雪を表現する言葉を沢山もっていて、使い分けると言いますよね。人間は必要に迫られて区別する能力を身に着けますが、必要がないと好い加減なものです。日本人でも素人にはクロマグロとメバチマグロを外見で区別するのは困難です。日本人は鯨とイルカを全然違う哺乳類と思っていますが、西洋人にとっては同じと思っている様なもんでしょうか?
No.3
- 回答日時:
sesameさんの回答にもあるように古代の日本語(7-8世紀ごろ)では色の種類が限定されていたようです。
したがって、当時の基本色である青、赤、黒、白のカバーする範囲は現代よりはるかに広かったようです。後に必用に迫られ色の名前が豊富になりますが、ほとんどはその色をもった物質の名前で呼ばれています。土色、紺色、金色、銀色など。また当時の色名が言葉として今日まで残っているものもあります。青春、白秋、朱雀(赤)、玄武岩(黒色) 白虎隊など。現代でも身近なものとして交通信号の青(実は緑)がありますが、相撲の土俵の天蓋には方角を表す古代からの4っの色が大きな房となってぶら下がっています。 青(東)赤(南)白(西)黒(北)テレビで見る限り青房は鮮やかな緑色です。この回答への補足
ありがとうございます。
7-8世紀ごろの基本色は青、赤、黒、白ということですが、
それぞれが現在の色の呼び方のどの範囲をしめていたのか、
わかれば教えていただけませんか?
例えば、sesameさんの回答にあった、
昔の青=現在の青~緑~黄緑というようなことです。
No.1
- 回答日時:
【あを】は、もともと日本語では青~緑~黄緑までを含む広い範囲の色の総称でした。
とくに染料や布地の色としては明るい黄緑色のことを「あを」と呼ぶのが一般的でした。
いっぽう【みどり】は元の意味は「木の新芽」という意味でした。
新芽の色を指す「みどりいろ」が縮まって「みどり」という色名が生まれたのはかなり時代が下ってからのことです。
「青葉」「青柳」「青山」など、植物の緑を「あを」であらわした言葉は日本語にはたくさん存在します。
ありがとうございました。
大変よくわかりました。
教育実習先の小学2年生からの質問だったのですが、
さて、何て説明しよう・・・。
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