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特殊継手排水システムについて詳しく教えて下さい。

ビル管過去問にて次の記述
【排水横主管以降が満流となるおそれのある場合は、伸頂通気方式を採用する。】
が誤りです。

模範の解説に
【通気方式は、各個通気方式、ループ通気方式、伸頂通気方式、特殊継手排水システムの4つの分類があります。
その中でも伸頂通気方式は通気量が限られるため、排水横主管以降が満流となる場合には使えないという特徴があります。】
とありました。

特殊継手排水システムは調べてみると伸頂通気方式の中で特殊継ぎ手を使用しているみたいなので、この問題の誤りを訂正した場合は特殊継手排水システムでも誤りになってしまうのでしょうか?
そもそも特殊継手排水システムがあまり理解出来ないのですが継ぎ手で渦を作るみたいですが何故渦を作るんでしょうか?
継ぎ手の他に配管も特殊なものを使うんでしょうか?
分かる範囲で教えて下さい。

A 回答 (1件)

特殊排水接手(ソベント、セクスチャー、集合接手など)は、排水と混合した空気を分離して、排水管上部に逃がす構造を持っていますが、ソベント以外は、全て排水に旋回流を与えて、排水管の中心部に空気の流路を作るようにして、通気管の機能を持たせて、伸長通気としたものです。


特殊排水接手を使用した場合は、排水はすべて排水管の管壁を伝って排水するので、横枝管の合流部でも、排水が跳ねたりして、排水の流れを乱す事が少なくなっています。
以前のブランチ間隔の質問で、ブランチ間隔以上で、排水が管壁を伝う状態と説明しましたが、厳密には、流下方向に3.5m落下した状態で、排水は管壁をほぼ伝うようになります。
この場合は、旋回流を与える特殊排水接手と違って、排水は旋回流とはならず、管壁をほぼ垂直に伝う形になります。
また、管壁の排水の厚みは変動が大きくなります。
旋回流を与えた場合は、遠心力で管壁を排水が伝うので、流れが安定します。
したがって、排水管中央部の空気通路が確保できます。
排水竪管から、排水横主管へつながる部分では、竪管と同口径の場合は、流速の変化により、排水横主管が満流になり、空気通路が無くなります。(通気竪管の端部が排水竪管と排水横主管の接続部の直上に接続された場合は、通気経路が確保されるので、流下に支障はありません)
伸長通気の場合は、このような状況になった場合は、通気量が不足するので、排水の流下に支障が生じる場合があります。
これが、排水横主管以降が満流になる場合は、伸長通気が利用できない理由です。
これを回避する為には、排水横主管を竪管よりサイズアップする方法があります。
特殊排水接手方式の場合は、竪管下部と排水横主管の接続部をつなぐ異径接手が用意されており、排水横主管が満流になる事を回避しています。
したがって、このように施工した場合は、伸長通気が利用できるようになります。
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この回答へのお礼

排水は壁を伝うのに旋回流なのでブランチ間隔の場合とは違い、排水が跳ねたり流れが乱れたりしないんですすね。
旋回流により排水との混合空気を分離するなんて、すごい構造です。
特殊継手は異径接手というのもあり、それを使用すれば横主管の満流も回避できるんですね。
特殊継手排水システムは奥が深いです。
詳しく教えて頂き有り難う御座いました。

お礼日時:2016/09/01 05:38

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