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訳の質問です。

『常盤屋の句合』の第二番


「はやなりぬ干物の木目もはるに」

右勝
「花よりも猶目うどの春の紅は」


「左、干物の木目も春に若歸りたるけしき、尤ながら、目うどの色のくれなゐ成に心付たる一作、まことに花よりも匂かうばし。」

『續の原句合』の十一番

左勝 頭巾
「山里や頭巾とるべき人もなし」


「頭巾きぬ出家見らるゝ野中哉」


「目にふれぬ山中の客、そぞろに合いせらるる楓林もあるか。右は、目に立て猶すごき冬野ゝ法師、人にはいかがおもはるる心ばへもありなん。左、まさるべし。」

「」内の訳を教えていただきたいです。

A 回答 (1件)


「はやなりぬ干物の木目もはるに」->早くもなってしまった、春に。干物の木目はワカサギの等干物の表面の様子、また芽張る、目を見張るの洒落(以後、芽張るは芽出し、春=張るの掛詞)

右勝
「花よりも猶目うどの春の紅は」->桜よりウドの春芽の赤いのは目を奪う


「左、干物の木目も春に若歸りたるけしき、尤ながら、目うどの色のくれなゐ成に心付たる一作、まことに花よりも匂かうばし。」->左は、干物の肌さえ春に若返ってっている様子は勿論良いが、ウドの芽の赤いのに気がついての句、まことに桜を読むより情趣が深い。」

『續の原句合』の十一番

左勝 頭巾
「山里や頭巾とるべき人もなし」->この山里では頭巾をとるはずの人もいない。


「頭巾きぬ出家見らるゝ野中哉」->頭巾を被らないお坊さんが見える野原だよ


「目にふれぬ山中の客、そぞろに合いせらるる楓林もあるか。右は、目に立て猶すごき冬野ゝ法師、人にはいかがおもはるる心ばへもありなん。左、まさるべし。」=>人目に触れない山中での客人には、それとなく男女の待ち合わせができる楓の林でもあるのか、右の句は、目に立ってやはり寂しい冬野の法師には、(頭巾のままだと)人にはどう思われるだろうかと心配する気持もきっとあるのだろう。左の句が勝っているに違いない。
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この回答へのお礼

ありがとうございました( ;∀;)助かりました( ;∀;)

お礼日時:2017/01/24 16:25

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