

No.4ベストアンサー
- 回答日時:
>罪人のあかしだのヤクザを連想というのは短絡的だと思うのですが…。
>これってそんなに知られてないことなのでしょうか?
そうではなくて、自分にとって都合の悪い事実に関しては知らぬ存ぜぬでとぼけたがる人が結構いる。ということだと思います。
あるいは、意図的にとぼけているわけでなくても、自分の認知や感覚の大幅な変更をしなければうまく理解できないような情報に直面したときは、自分の認知の補正をするのではなく情報を受け取ることを拒否する方が内面的な変化が少なくて済む、ラクチンなので、とっさの反射によって、そうしちゃう人々がいる。ということかな。
あるいは、真剣に理解しようとしても一時的にダブルバインドに陥ってしまい、思考停止状態に陥ってしまう。
という話かもしれません。
ある種の人々は「刺青(をしている日本人)が何となく嫌い、気に食わない」という自分の感情が強固にあり、そのような自分の気持ちこそは「正しい/真っ当である」と言いたい。ゆえに「刺青のネガティブキャンペーン」をしたがるのでしょう。
ある種の人々は自尊感情や固定観念を中核に思考し主張する習慣が根深くあり、考えを変えることを自分の屈辱や敗北であると感じているので、論理や客観的事実で認知補正を促そうとしても、すぐには態度を変えませんし、場合によりヒステリーを起こしたりします。
ヒステリーにも色々なバージョンがあり、依怙地になってスルーしたり、ナナメ上から冷笑したりすることも心理学的/精神医学的にはヒステリーの一種であると言えると思います。
>飛脚、大工、魚屋、漁師、火消しといったまっとうな職業の人たちも入れていましたし、現代でも漁師さんの中に入れてる人がいます。
そうですね。ほりものには色々な意味があり、ひとつの文化でもありますね。
昔、一緒に働いたネパール人は親指の付け根に小さな記号のような抽象的な刺青を入れていました。どういう意味があるのか訊いたら「カミサマだ」「オイノリのマーク」と言っていました。
また別の海外の人は自分の家系では病気や怪我をしないためのおまじないとして、子供時代に同じ位置に同じ刺青を入れる。と言っていました。
私も映画やイラストでしか見たことがないですが、やくざと結びついている刺青の伝統的図柄のなかには仏像や仏教思想が描かれる伝統があります。やくざの歴史とかは詳しくないので詳細不明ですが、まあ人を殺したり脅かしたりして生きていることと、背中に仏像や般若を刻み込むことは、その人の心の中で分けがたく結びついているのでしょう。
色々な意味で弱者側に生まれついた人間が特殊な闇の仕事をするほかない、ということが実際よくあるし、個人的には意匠に真面目な意味を込めている彫り物とかをあんまり強く攻め立てる気にはなりませんけどね。
一時期話題になった女性弁護士(のち政治家)も背中に彫っていましたが、そうすることで必死にバランス取らないと生きられないことは実際あると思います。
私は感覚過敏症で採血だけでもナースが苦労しまくるような人だし、それに貧乏だから念入りな彫り物をしたくても出来ないというだけで、もし、そういうのが出来る体質でお金があったら、背中と腕は間違い無く彫っていたでしょうね。
MtFの友人は下半身に彫り物を入れていました。どうして背中や腕ではなくて脚に入れたかという理由までは訊かなかったんで、どういう動機だったかは知らないですが。
でも、女性らしい印象の花の絵柄を入れていたので、海外で性転換手術する費用までは捻出できなかったぶん、下半身に女らしい刺青をして心のバランスを取っていたのかもわかりません。
生まれてまもなく両親に捨てられたあと、施設でも虐待され、生きるために若くから風俗業をしたりと過酷な運命を背負って生きてた友人も、彫り物したいっておもう?と訊いたら、あたりまえ、彫れるなら彫るに決まってる。この気持ちわからんやつは、まあ、幸せなんだよ。と笑っていました。
自分の体に何か特殊な絵文様を掘りたいという感覚をシェアできない人が多いのは当たり前といえば、当たり前だろうなと私も思います。
私は最近になり心の平安を感じる日々が増えたおかげか、生まれつき皮膚が弱くて彫り物できない体でよかったなあ、温泉にたくさん入るほうがいいや。と健康な欲望を自然に思えるようになりましたし、本来的には、そういう感覚こそが動物の本能なんだろうな、正しい感覚だ。というのは、わかります。
しかし、人生の早期に正常さを破壊され尽くしたあとで、それでもバランスを取って生きる人を見た時、深く知りもしないままただ石を投げつけて嫌悪感しか表さないとか、罪人扱いするとか、なにやら「したり顔」でケチつけてくるお嬢さんお坊ちゃんに「やさしさ」とか民度があるとも思えません。
だから、刺青をしなければ人間のメンタルは「人間的良さ」をうまくキープできるのかというと、さあ?とニヤニヤ笑うしかないですね。
戦闘能力UPというか、相手を威圧するための刺青を体や顔にほどこす文化も世界各地にありますが、ごくごく小さな刺青や、普段は洋服で隠れている位置にだけ彫り物をするときは、他者への威嚇目的ではなくて内面の世界をなんらか表現しているのでしょう。
刺青ではありませんが昔、古い着物が好きで時々骨董市で見て回っていて、男性モノの羽裏(羽織の裏地)にケバケバシイ柄を仕込んであるものが結構ありました。そういった着物の表地はたいていとても地味です。
B29とゼロ戦のプリント生地の羽裏を見たこともあります。
さすがに物資の少ない太平洋戦争中に作ったものだとは思えないけれど、戦後すぐの好景気に道楽者が仕立てたんでしょうか。
日本人は表面的には質素で地味で平凡で、なんでもない風を装って、でも建具の襖の裏地をケバくしておいて時々ひっくりかえしたりとか、寺院の天井にケバケバしい装飾をしておいたりとか、なんか特にそういう遊びが好きなんじゃないかなあと思うことはありますね。
西洋やインドやアフリカのタトゥーと比べたら、日本の背中の彫り物の派手派手しさと精密さはちょっと異常ですよね。伝統的な意匠の多くは中国風なので、古代の呉越文化あたりが日本的な彫り物のルーツかもしれませんが、美術的にも興味深いと思います。
がばっとしたルーツだけでいえば、古代の刺青は魔除けや病気除けという呪術的意味合いがもっとも強かったんでしょう。その次に権力者や特殊な職業の人を識別する実用的な記号だったかもしれません。
なお、罪人を識別する場合のルーツはおそらく彫り物ではなくて「烙印/焼き印」か身体の一部の切断や機能破壊だと思います。そのやり方よりも穏健な刺青方式に変化するのは、文明があるていど進んでからでしょう。
>飛脚、大工、魚屋、漁師、火消しといったまっとうな職業の人たちも入れていましたし、現代でも漁師さんの中に入れてる人がいます。
たとえばその情報が「NHK教育ch」で「国立大学の教授」の口から出た場合、ある種の人々の心を強くゆさぶり、認知補正の効果が期待できるかもしれません。
でもこういう場所はフェアであると同時に権威が無いので、ある種の人は容易に心を動かさないでしょう。かえって「知識をひけらかしやがって」と白い目でにらまれたりします。
しかし、もしも、背中になにやら彫っていそうな和装の男性が日本刀を念入りに手入れしながら淡々と彫り物の歴史について話しているのを至近距離で聞かなきゃなんない。という状況だった場合は、
「おっしゃるとおりです」
「刺青は別に悪くないと思います」
と多くの人が言うでしょう。
参考に。
都合が悪い情報、という側面が強そうですね。
否定批判ありきの人には受け入れがたいでしょうし。
様々な形の彫り物、その経緯についての詳しい説明もとても興味深かったです。
最後の、情報の発信者についての話も頷けます。
やはり『誰が言うか』の問題なんでしょうね。
回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
推測ですけど……
江戸時代よりずっと後で、刺青を入れてる人の大半がヤクザや暴力団組員といった時代があって、その時代を知る人や、その時代を知る人に育てられた人が、刺青にとても悪い印象を持って現在に至るのではないでしょうか。
また、内風呂が普及したことで、銭湯の利用が減ったり、銭湯が刺青お断りになったりして、一般的に刺青を目にすることが全く無くなり、刺青を入れてる人はヤクザや暴力団組員というイメージが普及したのでは。
あとは、1960年代の任侠映画が流行した時のイメージとか。
現在では小さくて絵柄もそれらしい物などのタトゥーは都会の人や若い人ならばファッションと受け取ってもらえますが、従来の刺青は悪いイメージが定着しており、もう当分は変わらないと思います。
リアルで接する機会が減ることと、特定のメディアでしか知ることがないというのは偏見の温床となり得ますね。
回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
現代における一般的な日本人のタトゥーへの印象は寧ろ、江戸時代に罪人に対して行われた刑罰を連想させるから印象が悪い。
なんて事じゃない筈です。その歴史を知らぬ人でも日本におけるタトゥー及び刺青はアウトローな人がいれるものだと言う認識があります。
映画や漫画ではヤクザやパンクロッカー、バイカー集団が入れていたりするのでそのイメージが大きいと思います。
ちなみに日本以外でもまともなビジネスマンが目立ったタトゥーをいれているのは良い印象を持たれません。
自分が本当はどんな人間か外見だけで伝えるのは難しいですが、真面目を装うのに地味な服装をして眼鏡をかけると世間からのイメージはそちらに傾くように
根が真面目でも世間でマイナスイメージがあるタトゥーを入れればマイナスに傾いてしまいます。
今広がってるイメージの方が重大、ということなんですね。
まあ、考えてみたら江戸時代の罪人のあかしだから云々って理屈をどれだけの人が言ってるのか統計取ったわけでもないですしね。
回答ありがとうございました。
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