初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

空がまるで、可憐な深紅色に染まる様な日だった。
風は、私の又の間をすり抜けてどこまでも続く銀杏並木を切り抜ける。
自然と、まだ靴擦れの音がする足が軽くって行くのを自分でも感じた。
なんだか、擽ったいその風に乗りどこまでも走って行ける様な気がした。
「葵?」
ふと、風を断ち切るような声がして私の足が止まる。
空気が数度、いや。
数十度下がる。
ぎょっ、とした目で少しずつ震える手を押さえながら後ろを覗く。
そこに居たのは―――霊だった。
「奏…汰?」
口から、声が漏れ出す。
「葵、血。」
無意識のうちに、強くかんだ唇から血が漏れ出していた。
奏汰が、ハンカチを差し出す。
それは、私のハンカチだった。
私の脇を凍るような風がすり抜けた。
一瞬、夢かとも思った。
だけど、間違えない。
まるで、白馬の王子様を思わせる艶のある髪の毛。
整った顔立ち。
ユウレイを連想させる白い肌。
見ているこちらが笑ってしまうほどのくしゃくしゃに笑う顔。
そう、奏汰。
青葉 奏汰は、私の幼馴染。
だった。
数年前。
小学校を卒業するその日。
私が、自分の心臓を失うことになるその日に。
死ぬ時までは…。

A 回答 (3件)

間違えない。


よりは、間違いない。の方が良いかと。
ギャグっぽいかもしれませんが…
あと、句点が多すぎるかもしれませんね。
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一文目から、ちょっとヘンです。


「空がまるで」ですから、続くのは「例え」でしょう。
燃えているような、とか、深紅のバラをまき散らしたような、とか。
もしくは、「まるで」「様な」を抜いて、「空が可憐な深紅色に染まる日だった。」か。

> 私の又の間
私の股の間。
ただ、なぜわざわざ股?首筋とか頬とかスカートのすそとか、もうちょっと別の部位(表現)でもよかったのでは・・・。

> 自然と、まだ靴擦れの音がする足が軽く(な?)って行くのを自分でも感じた。
「まだ靴擦れの音がする足」というのが、意味が分かりません。
「靴擦れ」って音がするものですかね?「まだ靴擦れで痛む足」ではなく?

> ユウレイを連想させる白い肌。
さっき「霊だった」と言って、ここで「ユウレイを連想させる」と言われると、奏汰くんの元々が「ユウレイを連想させる」肌なのか、死んだはずの奏汰くんが出てきたから「ユウレイを連想させる」のかが分かりにくいですね。
元々白い肌なら、ここでは「透き通るような透明の肌」とか、「陶磁器のような肌」とか、別の表現を使っては?
もしくは、「いつも『ユウレイ』みたいって言われてた」みたいなエピソード表現を使うとか。

細かいところの突っ込みだけで申し訳ありませんが、ストーリーについては、この短さではよくわかりません。
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ちょっとしたことなんですけど、、、


「奏…汰?」のところは平仮名にしたほうがいいと思います。
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