
No.7
- 回答日時:
「ジャジャジャジャーン」で有名な「運命」は、最も有名なクラシック楽曲の一つです。
作曲したのはベートーヴェン。「運命の人」とは以下のような人を指します。ベートーヴェンの「運命」は1808年12月に初演されました。しかしこのタイトルは海外ではほとんど使わることなく「交響曲第5番第1楽章」と呼ばれています。そもそも「運命」というタイトルは、ベートーヴェンの弟子が「冒頭の4つの音は何を示しているのですか?」という質問をしたところ、「このように運命は扉を叩くのだ」と答えたことに由来しています。このエピソードに情緒的な感受性を持つ日本人が感銘し、「運命」というタイトルとして好んで使うようになったようです。そしてこの「運命」のあまりにも有名な冒頭の4つの音。これまでのクラシック作品で突然このように始まる演奏はなく当時はかなり衝撃的だったようです。
大巨匠の指揮者のカラヤン。クラシックと言えばカラヤンと言われるほど、世界中で人気の指揮者です。カラヤンは60年代、70年代、80年代と生涯に3回ほどベートーヴェンの交響曲全集をレコーディングしています。カラヤンといえばレガートを多用したゴージャスな響きの美しさを強調する演奏が特徴的です。カラヤンの「運命」は、レコーディングでは管楽器を通常の2倍も編成し、ヴァイオリンも1.5倍多いのです。大オーケストラならではの醍醐味に注目して聴いてみてください。
指揮者の考え方や解釈によって変わる演奏の大きな違いは「テンポ」です。そしてオーケストラはその指揮者の身振りを見て、そして何を考えているのかを瞬時に受け取って演奏するのです。ドイツ出身のカルロル・クライバーは戦時中にアルゼンチンに亡命、そこでスペイン語の名前を名乗るようになりました。その後、音楽監督や主席指揮者などのポストには付かず、生涯フリーランスの活動をしていました。そして録音物や演奏会も非常に少なく触れる機会が限られた指揮者でした。しかし一度指揮を振ると人々の心を掴む演奏だったので、コンサートチケットの争奪戦はすごかったようです。オーケストラの演奏家たちも貴重なカルロス・クライバーの指揮で濃厚な演奏にしようとするモチベーションが大きかったのかもしれません。
オーストリア出身のカール・ベーム。1894年生まれということもあり、カール・ベームの特徴は19世紀の演奏スタイルを継承した非常にどっしりした演奏です。日本にも4回来日していますが、カーテンコールで観客がステージに殺到するほどの熱狂的な演奏を披露しています。日本のファンを惹きつける要因が何だったのかと言えば、楽譜に忠実に従い、テンポを重視し、そしてクライマックスが盛り上がる「これぞヨーロッパ音楽の伝統」というオーソドックスな演奏スタイルだったのかもしれません。初心者の人が聴くには一番基本的な「運命」と言えます。
リコーダーやフルートを専門にしていたフランス・ブリュッヘン。なんと21歳でオランダの音楽大学の教授に就任した早熟な指揮者です。1981年には、1700年代に使われていた楽器を復元して演奏する「18世紀オーケストラ」を設立します。現在、弦楽器というとビブラートさせる演奏手法が普通ですが、この18世紀オーケストラはビブラートをさせませんでした。それによって弦楽器の持つ透明感を感じることができると言われます。また管楽器はバブルが無いので唇だけで音程を変えたり、楽器の中に腕を入れて音を作っていました。それゆえ引き締まった響きに聴こえるそうです。音程に関しても現在では442Hzの「ラ」の音でチューニングしますが、その当時は439Hzとか436Hzなど少し低いチューニングでした。テイストの違う「運命」をお聴きください。
ベネズエラで行われている公的融資による音楽教育プログラム「エル・システマ」は、楽器を子供に与えて音楽に触れさせることで、非行に走らせず犯罪や暴力から守りポジティブな影響を与えていく社会的プログラムです。1981年生まれのグスターボ・ドゥダメルは、この「エル・システマ」出身の音楽家の先駆けとして世界中で注目の若き指揮者です。シモン・ボリバル・ユース・オーケストラも「エル・システマ」出身者で構成されているので、より若々しい「運命」を感じることができます。
耳馴染んだクラシック作品も指揮者によってこんなにも違うんです。是非皆さんもいろんな名作を聴き比べてみてはいかでしょうか。
No.6
- 回答日時:
単なる抽象的な言葉であり、実態は存在しえないものだと思います。
そもそもの「運命」といのが「~~となる運命」という風に表現しますが、「運命の人」とはどいう風になる人を指すのか、、例えば婚姻関係になり、最後(自分の死)まで幸福に一緒に生きていくパートナーとなる人 だったとして、それ叶う人は最大で半数(相互に運命の人同士であるならば、片方はその相手の死よりも自分の死が先に訪れる=片方は必ず「運命の人」ではなかったとなる) ある程度厳密にしただけで、こうなります。
そんな堅苦しいものでなく、「その人が運命の人だ」と思った人がその人にとって、少なくともその時は「運命の人」だったと言えると思います。
思い込みの一種でしょう。
それで平和に過ごせるのなら、それでいいのかなと思います。
実際には「この人とはこうなる運命だった」というような表現が多いような気がしますが、それとは別枠の言葉だと思った方がいいかと思います。
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