No.5ベストアンサー
- 回答日時:
明治時代とは、欧米列強に追いつこうと、失敗すれば国が滅亡すると必死の覚悟で努力に努力を重ねていた時代です。
具体的には富国強兵をスローガンに、本来ならば民生に使うべき予算も軍事力増強に使った時代です。しかも、国会開設後は、思い切って軍事予算を増やした政府案に対し、野党代議士が「それでロシアに勝てるのか!もっと軍事予算を増やせ!」と大合唱して政府に迫るという現代では考えられない時代でした。
そして日本は日清日露の大戦に勝利し、世界の列強の一員に加えられたのです。一流国と認められたのです。
坂の上の雲に手が届いたはずでした。大正時代に入っても日本は第一次大戦の戦勝国になり、国際連盟の4ヵ国しかいない常任理事国のひとつに就任しました。
これはもう、明治初期の日本からすれば、雲を掴んだと云っても良い状況です。現代で云えば国際連合で拒否権を持つ安全保障理事会常任委員国になったのと同じくらいの意味が有ります。
しかし、結局、雲は雲でしかなかった。第二次世界大戦では、総力戦に持ち込んだ米国に完敗し、国土は焦土と化してしまった。原子雲となって消えたとも解釈できる結末でしょう。
坂の上の雲は、坂の上に登ったところまでの小説ですが、最終目標だった雲の実態については、司馬自身もよく理解できないままに逝ってしまったような気も致します。
この回答へのお礼
お礼日時:2024/11/24 12:21
早速のご回答ありがとうございました。
<最終目標だった雲の実態については、司馬自身もよく理解できないまま>ですが、
<国際連盟の4ヵ国しかいない常任理事国に>に登ったたことですね。

No.3
- 回答日時:
坂が清やロシアなどと向かい合う困難だとしたら、雲は形がなく(形が崩れ)つかみどころのない未来か。
そこから太平洋戦争へとつき進んでいったので。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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