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DCアダプターやADアダプターを複数のエフェクターにつなぐ場合、直列で一本のコードで分配する方式と並列?で複数のコードで分配する方法がありますが、どちらが優れているのでしょうか?

A 回答 (1件)

 エフェクターにもいろいろな種類があり、電源から見てそれぞれ固有の特性を持ちます。

流れる電流が変化するものも多いですから、直列というわけにはいきません。その影響で極端に電圧が低下して動作できなくなるエフェクターもあり得ます。

 ですので並列につなぐことが当然ですが、直列か並列か以外にも気をつけなくてはならないことがいくつかあります。まず一つのアダプターでつなごうとするエフェクターの電圧が同一であることです。ほとんどは006Pという9ボルトの電池を使いますので問題が起こる可能性は小さいとは思います。

 次に各エフェクターのピークの消費電流の合計より電源の電流の供給能力が上回っていることが必要です。エフェクターで使われているアナログ演算回路の中心的役割を果たすOPアンプというチップは供給電圧の範囲内でしか処理を行いませんので、電圧が低下するなどすれば意図しない露骨なディストーションがかかってしまうことも考えられます。

 それから一つ一つのエフェクターの電圧の変動の影響を受けない定電圧供給が可能な種類の電源を使うことです。つながっている一つのエフェクターの電流の変動により他のエフェクターに影響がないようにしなくていけません。一般にずっしりと重たいタイプのアダプターは、降圧トランスと整流回路、そして平滑回路で構成されています。これは使用するエフェクターなどの機器と対になっており、他のものにつなぐようにはなっていません。またメーカーの側は部品の点数を一点でも減らすよう腐心しているはずで、機器の動作範囲内であればシンプルに動作するような組合せのもとでしか動作を保証されないのが普通です。定電圧回路を備えていない電源をつなぐと消費電流の大きい機器において予想外の致命的影響がある場合があります。

 また製品に始めからついてくる電源アダプターがある場合、それを使わずに別の電源を使って製品が故障した場合、メーカー保証の範囲外になってしまうことがありますのでお気をつけください。たとえアダプター表記の電圧や電流がエフェクターが要求する条件を満たしていても保証外の電源アダプターを使う場合その品質によってはリップルと言って交流成分が残ってしまうことがあり、出力にノイズが乗ったり機器をいためたりすることもあります。

 私の場合はアマチュア無線用の高出力の定電圧電源を使い並列に配線してエフェクターを始めとするたくさんの機器に並列につなぎ問題なく使用していますが、こういう事になれていらっしゃらないなら決められたアダプターを使い分配は100Vの段階で行うことがよいと思います。

 そういう決められた電源アダプターがないなら十分な電力容量を持つ定電圧電源を用意しケーブルを自作することになりますが、各エフェクターの外部電源供給コネクターの形状や大きさ、内部と外部のどちらがプラスでどちらがマイナスかといった極性にも気をつけて下さい。音響機器の場合は一点アースが普通ですので、一点で結線するのがよいとは思いますが、多少ずれても影響はないものと予想しています。それから直流の電源ケーブルは電流容量において余裕を持って選択して下さい。
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