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こんにちは。
質問「昔の鉄橋の塗装色のイメージとしてダークグリーンか赤さび色の2色だけがとても多かった印象があるのですがどうしてでしょうか。また現在でもこの2色が多い傾向にあるのでしょうか」

私なりに考えたのは、太平洋戦争などで空襲から逃れるための迷彩のためだったか、赤錆系塗料を1層塗っただけにすることにより経費を押さえたのかな?などとは想像してみましたが、基準とか規則とかあっての塗装なのでしょうか。
べつにイエローとか薄い紫とかで塗ってもいいのではないかと思いまして。

A 回答 (2件)

昔の鉄橋といえども錆止め1層だけで仕上ていることはないと思います。

なんと言っても昔においては鉄道は最も重要な交通手段でしたから、それなりに経費を使って作られていたと思います。

ただ、#1さんのおっしゃるように、錆止めには性能と価格面から防錆顔料として鉛丹を基本的に用いていたため、赤っぽい色になります。ただし、鉛丹は赤錆色ではなくて、オレンジに近い系統の色です。
その上に上塗りを塗って仕上ていたと思われますが、上塗りで使用される顔料の中に赤錆(酸化鉄)を用いていたと思われます。これは赤錆の顔料が耐候性に優れていて変色しにくいことと、コスト的にも安いこと、塗膜の一部がはがれて素地の鉄が錆びてきても目立ちにくいことなどがあったと思います。

あと、ダークグリーンが多い理由(赤錆もいえますが)は環境色彩という観点から、周りの風景になじみ易い色だからと思います。今ではあまりにも周りから浮いた色だと色害と言われることもあります。また、太平洋戦争のころから山あいの鉄橋でダークグリーンが使われていたとすると、質問者さんの言われますように目立ちにくくするというのも一理あると思います。

あと余談ですが、紫の顔料は顔料の中では一番値段が高く、赤錆の顔料の40~50倍の値段はします。
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この回答へのお礼

詳しい返答ありがとうございます。

やはり防錆面とコスト面から赤が好まれるのですね。
最近では景観に合った色彩をする構造物が増えてきましたが、やはり鉄橋もいろいろな理由から景観に配慮する必要があるんでしょうね。

>紫の顔料は顔料の中では一番値段が高く、赤錆の顔料の40~50倍の値段はします
これでは、カラフルにするわけには行かないですね。

勉強になりました。

お礼日時:2006/10/24 17:18

 まず赤錆色ですが、これは防錆用の鉛化合物が塗料に配合


されており、その鉛化合物に由来する色です。つまり塗料
そのものの色が赤いのであり、なにかしらの色を付けている
わけではありません。これがもっともコスト的に有利です。

 よって、「 赤錆系塗料を1層塗っただけにすることにより
経費を押さえたのかな 」という推測は合っていると思います。
ただし塗料そのものには赤錆は入っていません。緑色のほうは
ちょっとわかりませんが、やはりなんらかの防錆成分に由来
するものだと思います。

> べつにイエローとか薄い紫とかで塗ってもいいのではないかと思いまして

 塗料に顔料などで色を付けると、耐食性能が落ちます。塗装
技術の進んだ現代なら優れた着色成分がありますが、昔の鉄橋
では、わざと色を付けることはないのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。
防錆が良くて低コストなら時代に左右されずに選択する塗装方法だと思います。納得できました。

お礼日時:2006/10/24 01:15

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