
日本ファンタジーノベル大賞受賞作、優秀賞受賞作を、書店や図書館で見つけた順に読んでいます。
が、とても好きなものと、興味を持てないものと、理解ができないものがあり、主に図書館で借りるようにしています。
門戸が広い……というのでしょうか、大賞受賞作、優秀賞受賞作、最終候補作品の幅が広く、本を選ぶときに少々苦労をしています。
好きなものは買いますが、読んでよくわからないものも多く、そういうものは図書館で借ります。借りても読破できないことも多いです。
現在日本で認識されている「ファンタジー小説」については、基本的に好きな分野ですので、その作品が好きか嫌いかだけなのですが、日本ファンタジーノベル大賞は、文学的な幻想小説も入ってきているようなんです。
あやふやな言い回しですが、そういう作品はとかく冒頭で挫折することが多いもので、よくわからないというのが本音です。
そこで、お伺いしたいのは、「ファンタジー小説」「幻想文学」「幻想小説」の定義です。
これらのキーワードや、関連していそうなキーワードで、ここしばらくいろいろ検索をかけているのですが、「幻想小説=ファンタジー小説=ありえない物語」という記述ばかりで、少々悩んでいます。
関連する書籍も探していますが、ネット上ではまるで見つからず、書店へ行っても探せない状態です。
さらに悩みが増えたのは、先日「十二国記」の新作と「しゃばけ」の新作目当てで買った「yomyom」でした。
森見登見彦氏の「或る失恋の記録」が「特集 ファンタジー小説の愉しみ」に入っていたことです。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作品「太陽の塔」の作者さんであることは知っていたので読んだのですが、どこがファンタジーなのかがわからないのです。「太陽の塔」も立ち読みしたのですが、冒頭からよくわからなかったので、結局買わず、図書館もなかったので読まずじまいのままです。選評を読むと、妄想が連なっているらしいので、なるほど幻想小説なのか、と思ったのですが、果たしてその認識でいいのかどうかも悩みます。
そのまま「教えてください」と書くとウィキペディアのリンクを張る方が出てくると思ったので、回りくどくなって申し訳ありません。
ウィキペディアはすでに見ているのですが、「幻想小説=ファンタジー小説」であり、現代では「幻想小説」というと異世界ファンタジーか歴史ファンタジー(洋の東西及び時代を全部ひっくるめています)を差すものである、と理解したほうがよさそうです。
そこで「幻想文学」の項をひらきましたら、「幻想小説」と同じものとしか思えない。
言わんとするところはなんとなくわかるのですが、異世界ファンタジーとの線引きがどこなのかがよくわかりません。それでも明らかに何かが違いますよね。民話、神話はこちらに入るような気もしますが、冒険物語は「幻想文学」ではなく「ファンタジー小説」のような。
文学について調べれば、芸術性と出てくるが、芸術性の高い幻想小説と言われても、さてどの作品があてはまるのか……。
「ファンタジー小説」「幻想文学」「幻想小説」の定義とともに、代表作品をあげていただけると、とても助かります。
答えにくい質問かとは思いますが、何と何は同じ意味で……というような情報でもかまいませんし、関連書籍、サイトの紹介でもかまいませんので、どうぞよろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
fantasyを英和辞典で調べれば、幻想という訳が載っています。
つまり、ファンタジーと幻想文学は英語が日本語かの違いであって、本来は同じものです。ただ主に若者向けの異世界物や歴史物などをファンタジーと表現することで手に取りやすくしているだけだと思います。作品のジャンル分けは固定的なものではありません。解釈の仕方によって変わりますし、複数のジャンルに所属する作品もあります。No.1の方が挙げている「フランケンシュタイン」と「吸血鬼カーミラ」はホラーではありますが、幻想文学として扱われるケースは少なくありません。また、幻想文学の一部としてホラーを捉えるという解釈もあります。
幻想文学大事典
http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/gensojiten.html
『幻想文学』バックナンバー
http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/pages/backnumber. …
ありがとうございます。
特に「幻想文学」のバックナンバーですね。
なんで探せなかったのかがよくわかりませんが、見つけられませんでしたから、非常に助かりました。
また、これを見ると、私の悩みがかなり無駄であったことが理解できました。
また、モダンホラーも幻想文学で扱っていたのですね。
幻想文学大辞典の紹介のところでは、ラヴクラフトとスティーブン・キングが入っていることも、『幻想文学』の紹介に出てくる作家の方々と見比べると、非常に納得ができました。
児童文学からファンタジーが出てきた、と考えるのではなく、幻想文学が内包していて、そこから異世界ファンタジーがライトノベルの一分野として確立した、と考えるほうがすっきりしそうな気がします。
こと「幻想文学」に出てきた作家らの名前を見ていると、そんな気がしてきますね。
日本ファンタジーノベル大賞出身の作家の名前も見受けられますね。
かなりスッキリしましたが、まだ森見登美彦作品と日本ファンタジーノベル大賞の話が出てきていないので、締め切るのはもう少し待とうと思います。

No.4
- 回答日時:
こんにちは
No2の者です
とりあえず、ネタ本は
小谷真理著作 「ファンタジーの冒険」ちくま新書
です。
お礼が遅くなってすみません。
パソコンの調子が悪く、つながりませんでした。
その本を探してみます。
新書だと、ちょっと難しいかもしれないなあ……。

No.2
- 回答日時:
そのあたりはファンタジー小説の歴史を説いた本をご覧に成ると良いと思いますが、ナルニア国や指輪物語は子供向けとして書かれた物のはずです。
そのうちオタク的に扱われていたものが、市民権を得るにつれ剣と魔法というサーガもの、サイエンスフィクション(SF)に分化発展してさらに細分化されて名前を得ていったという風に書いてあります。
だからサーガものとしては「グイン・サーガ」は「剣と魔法」という系統として分類できます。
それに対して幻想文学というのはもともと大人向けにかかれたもので有ると思います。出自がファンタジーとは違うと思います。
心理描写にどちらかというと重きをおいたような。
どういう作品かといわれてもちょっとでてこないのですが。
「幻想文学全集」みたいなのも確か出ている筈です。
所収されている作家さんの名前をみるだけでもある程度雰囲気はつかめるのでは。
ちなみに、「吸血鬼カーミラ」はともかく「フランケンシュタイン」を書いたシェリーは多分ホラーのつもりでは無かったと思いますよ。
以上ご参考まで
何度もありがとうございます。
ナルニア国やハリー・ポッターは児童文学ですが、指輪物語に関する記述を読んでいて、児童文学の扱いをしているのに出会ったのは、この2年ほどのことなんです。
そのために、どうしても児童文学という認識にはなれないんですが、もう一度調べてみます。
ファンタジー小説関連の書籍が探せずにいるのですが、よろしければ書名だけでも教えていただけませんか?
幻想文学が心理描写というのは、なんとなくイメージがありました。
「或る失恋の記録」は、ありえなさそうな大学のサークル活動を、昭和の大学っぽく書いた作品なのですが、「太陽の塔」が妄想を書き綴ったものであること(未読ですが)をかんがみると、幻想文学、ひいては「ファンタジーの愉しみ」に入るでしょうか。
「世界の果ての庭」は、見たことがない形式でしたので、辛くても最後まで読みましたけれど、この作者さんは海外の幻想文学を主に翻訳をしている方らしいです。荒俣さんが絶賛していた理由はその点にあると思うのですが、幻想文学は一般受けはしないものでしょうか。
そのあたりの時代背景まではつかんでいないので、調べてみようと思います。

No.1
- 回答日時:
こんにちは
あまり参考にならないかもしれませんが、自分的には幻想文学とファンタジーとは別物です。
ファンタジー小説というのは最近になって出て来た文学の範疇と解しています。どちらかというと児童対象に書かれていたものがはじめでそのうち指輪物語やナルニア国シリーズなどで育った子供たちが大人になって発展させていったような、と解しています。
一方幻想文学というのは大人向けでちょっとホラーがかったような風味の小説、たとえば「フランケンシュタイン」とか「吸血鬼カーミラ」とか、そんな大人向け文学の方の要素が強いもの、と思っています。
早速ありがとうございます。
申し訳ないのですが、「指輪物語」が児童文学に入る理由が理解できないのですが、児童文学としてよいと思われますか?
また、「フランケンシュタイン」や「吸血鬼カーミラ」については、ホラー小説との認識があり、幻想小説に入れるのには、私としては抵抗があります。
もっとも、ホラー小説もファンタジー小説と同じような要素があるとは思いますが、過去も現代もジャンル分けされているように思えてしかたがありません。
できれば、現代までの作家及び作品の中で、ファンタジー小説(ライトノベルおよびグイン・サーガ、戦記ものを除いてください)と幻想文学の作品を上げていただけると助かります。
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